「住宅ローンの返済額は減らせるのか?」
「住宅ローンのおすすめの返済方法は?」
この記事では、住宅ローンの返済額の減らし方に加え、返済方法の種類について解説していきます!
今日のポイント ・繰り上げ返済を使えば、住宅ローンの返済額は減らせる! ・住宅ローンの返済方法には「元利均等返済」と「元金均等返済」がある
住宅ローンの返済額を減らす方法
それでは、まずは住宅ローンの返済額を減らす方法について解説していきます。
返済額を減らす方法には繰り上げ返済というものがあり、その中でも「返済期間短縮型」と「返済額軽減型」があります。
繰り上げ返済とは?
繰り上げ返済というのは、通常の返済に加えて、元金の全額もしくは一部をさらに返済することです。
つまり、将来払う分の金額を前もって払うということです。
この繰り上げ返済の回数制限、金額の制限、繰り上げ返済にかかる手数料は銀行によって異なります。
「将来払う分のお金を前もって払っても、返済額を減らすことは出来ないんじゃ?」と考える人は多いと思います。
しかし、実際に繰り上げ返済を行うことでかなりの金額を節約できるんです。
以下では、具体的な二つの方法について解説していきます。
返済期間短縮型の繰り上げ返済
一つ目は、返済期間短縮型です。
この方法は、毎回の返済金額は変えずに、返済期間を短くするという方法です。
つまり、繰り上げ返済した分、返済期間を短くするという方法です。
住宅ローンの返済には利子が付くのですが、返済期間を短くすることによって、利子が付く回数が減るのです。
例えば、20年ローンを組んだとします。このとき、20年間毎月0.5%の利子が付くとします。
このまま20年間かけて返済した場合、借入金額残額(もともと借りた金額ーすでに返済した金額)の0.5%の金額を、20年間毎月支払わなければなりません。
しかし、仮に返済期間を短縮して、15年間での返済に変更したとします。
このとき、もともと20年間利子を払う必要があったものが、15年間の支払いで済むようになるのです。
この方法では、もともとの返済額を減らすのではなく、あくまで返済に伴う利子の額を減らす方法なのです。
しかし、住宅ローンの金額は非常に大きいため、利子だけでも相当の金額を減らすことが出来ます。
返済額軽減型の繰り上げ返済
続いて、返済額軽減型の繰り上げ返済です。
これは、繰り上げ返済した分の金額(前もって払った分の金額)を将来の返済金額から減らすだけで、返済期間自体は短縮しないという方法です。
この方法では、利子を払う期間を短くせずに、将来分のお金を返済しておくことで将来付く利子の金額を減らすことが出来ます。
利子は、借入金額残額(もともと借りた金額ーすでに返済した金額)に付きます。
例えば、合計3000万円の住宅ローンを組んだとします。そして、現時点で500万円を返済し終わっており、残りは2500万円であるとします。
このとき、金利が0.5%であるとすると、利子はもともとの3000万円×0.5%の金額ではなく、現時点でまだ返済していない分=2500万円×0.5%の金額となるのです。
そのため、繰り上げ返済をして早めに返済残額を減らしておけば、将来払わなければならない利子の金額が減るのです。
返済期間短縮型と返済額軽減型、どっちがいい?
それでは、返済期間短縮型と返済額軽減型はどちらの方が良いのでしょうか。
一般的に、返済期間短縮型の方がより利子額を減らせることが出来ます。
しかし、様々な条件によってどちらの方法の方が良いのかは変わってきます。
そのため、繰り上げ返済をする場合は、まずはご自身が組まれた住宅ローンでシミュレーションしてみるのが良いでしょう。
住宅ローンの返済方法
続いて、住宅ローンの返済方法について解説していきます。
住宅ローンの返済方法には二つあって、「元利均等返済」と「元金均等返済」があります。
元金均等返済
元金均等返済とは、返済期間にわたって元金を一定の金額で返済していく方法です。
そして、返済に伴う利子の金額は徐々に減っていきます。
なぜなら、先ほども説明した通り、利子は借入金額残高につくため、一定額を返済していけば、残額も減っていくからです。
元利均等返済
元利均等返済とは、元金と利子の両方を一定の金額で返済していく方法です。
つまり、元金均等返済のように利子が徐々に減っていくことがないのです。
元金均等返済と元利均等返済のメリット・デメリット
それでは、元金均等返済と元利均等返済ではどちらの方が良いのでしょうか。
この二つには、それぞれメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット | |
元金均等返済 | ・最終的に支払う金額が元利均等返済よりも少ない | ・最初の方は高い金額を払う必要がある |
元利金等返済 | ・最初の方に高い金額を支払わなくていい | ・最終的に支払う金額が元金均等返済よりも多い |
元金均等返済のメリット・デメリット
元金均等返済のメリットとして、最終的に支払う金額が元利均等返済よりも少ないことが挙げられます。
これは、支払う利子が徐々に減っていくことによるものです。
一方、デメリットとして、最初の方は高い金額を払う必要があります。
なぜなら、この方法では利子は借入金残高に付くため、まだあまり返済していない最初の方に付く利子が高くなります。
元利均等返済のメリット・デメリット
元利均等返済のメリットは、元金均等返済と違って、最初の方に高い金額を支払う必要がないことです。
なぜなら、元利均等返済では利子の額が一定のため、まだあまり返済してない最初の方でも利子が高くならないからです。
しかし、デメリットとして最終的に支払う金額が元金均等返済よりも多くなってしまいます。
元金均等返済と元利均等返済、どっちがいい?
それでは、元金均等返済と元利均等返済ではどちらの方が良いのでしょうか。
結論としては、元金均等返済だと思います。
なぜなら、最終的な返済金額が少ないからです。
しかし、住宅ローンを組んだ時点で貯金があまりなく、最初の方に返済金額が多いと困るという方には、元利均等返済の方がおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、住宅ローン繰り上げ返済の種類と、住宅ローンの返済方法の2つについて解説しました。
どちらにも共通することは、ご自身の住宅ローンや経済状況をしっかりと分析することが重要であるということだと思います。
皆さんもぜひ、この記事を参考にしてみてください!
コメント