新NISAをするなら円安・円高どっちがいい?

債券

2024年から新しく始まる新NISA。

いざ始めようとして、「円安か円高、どっちのときに始めたらいいの?」と考える人は多いのではないでしょうか。

この記事では、新NISAを始めるのは円安時・円高時のどちらの方が良いのか、またその理由は何なのかについて解説していきます!

その前に、新NISAについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!

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円安・円高とは?

ではまずは、円安・円高について詳しく解説しようと思います。

簡単にいうと、円安とは円の価値が下がった、円高とは円の価値が上がった状態のことをいいます。

わかりやすく説明すると、例えば現時点で1ドル=100円だと仮定します。

このとき、1ドル=120円となった場合、円安となったといいます。

なぜなら、「本来1ドルを100円で買えていたのに、1ドルを買うのに120円必要になった」と見ることができ、そうなると円の価値が下がった=円安になった、といえるからです。

これは、例えば1ドルで売られている外国株(株価が1ドル)を100円で買えていたのに、120円が必要になったともいえます。

反対に、例えば1ドル=80円となった場合、円高になったといいます。

なぜなら、「本来1ドルを買うのに100円必要だったのが、80円だけで1ドルを買えるようになった」と見ることができ、そうなると円の価値が上がった=円高になった、といえるからです。

これは、例えば1ドルで売られている外国株(株価が1ドル)を買うのに100円必要だったのが、80円を出すだけで良くなったともいえます。

新NISAを始めるならどっちの方がいい?

では結局、新NISAを始めるなら円安・円高のどっちの方が良いのでしょうか。

今回は、二つのケースに分けて解説していきます。

それは、海外資産に投資する場合と、国内資産にのみ投資する場合です。

海外資産に投資する場合

海外資産というのは、海外の企業が発行している株などのことです。

新NISAで海外資産に投資しようと考えている場合は、円高のときに新NISAを始める方がいいです。

なぜなら、「円安・円高とは?」で説明した通り、円高になればより少ない金額で海外の資産(株など)を買うことが出来るからです。

そのため、海外資産に投資をしようと考えている人は、円高の時に新NISAを始める方が良いでしょう。

もちろん、円安のときに新NISAを始めてもよいとは思いますが、利益を出すにはかなり株価が上がらないと難しいので、あまりおすすめしません。

国内資産にのみ投資をする場合

続いては、海外資産(外国株など)を買うつもりがない場合です。

この場合、円で売られている資産(株など)を買うだけなので、1ドル=100円だろうが1ドル=120円だろうが、関係ありません。

しかし、実際には間接的に関係あるんです。

実は通常、円安の時にはインフレ、円高のときにはデフレの状態にあります。

日本がインフレの状態にあとき、世の中に出回っているお金の量が多くなっています。そうなると、企業はより多くの資金を手に入れることができるようになり、企業の業績は上がります。そうすると、その企業の株価上昇するのです。

逆に、日本がデフレの状態にあるとき、世の中に出回っているお金の量が少なくなっています。そうなると、企業はあまり多くの資金を手に入れることができなくなり、企業の業績は下がります。そうすると、その企業の株価下落するのです。

これはあくまでとても簡潔に説明しただけなので、インフレ・デフレについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!

インフレ・デフレとは?どっちがいい?仕組みと影響をわかりやすく解説

とにかく、円安のときは株価が上がり、円高のときには株価が下がります

そのため、日本が円高(デフレ)のときに新NISAを始めて、国内の株を買えば、より少ない金額で買うことが出来ます

また、日本が円安(インフレ)のときに買っていた株を売れば、より大きな金額で売ることが出来ます。

円高時に新NISAを始めるときの注意点

海外資産に投資をする場合、円高のときに新NISAを始めた方が良いと説明しました。

しかし、この場合にも注意点があります。

分散投資をするべき

分散投資というのは、色々な銘柄(種類)の資産に少額づつ投資をすることです。

こうすることで、仮に一つの株の株価が下落してしまったとしても、その株に投資した金額自体は少ないので損失が少なく抑えられる上、他の資産で利益を出せば全体で見ればプラスとなることが出来るからです。

要するに、分散投資をした方がリスクを小さくすることが出来るのです。

国内資産にも投資をすべき

円高だからといって、海外資産ばかりに投資をしない方がいいです。

たとえ、円高のときに海外株ばかりを買ったとしても、もしそこからさらに円高が進んでしまった場合、せっかく少ない金額で買ったのにそれよりもさらに株価が低くなる可能性もあります。

そういった最悪の場合に備えるために、ある程度国内資産(日本の株や投資信託)も買っておくことをおすすめします。

こうすることで、もし海外株への投資で損失を出してしまったとしても、国内資産への投資で利益を出せていれば、損失を少なくすることが出来ます。

リスクを避けるためにも、国内資産への投資も同時に行っていた方がいいと思います。

売るタイミングをしっかり見極める

買うタイミングだけでなく、売るタイミングもとても重要です。

先ほども話したように、せっかく円高のときに海外株を買っても、そこからさらに円高が進んで株価が下がったタイミングで売ってしまっては損をするだけです。

利益を出せるかどうかは、売るタイミングで決まるといっても過言ではありません。

しっかり、株価が上がったタイミングで売る必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

結論としては、海外資産に投資をする場合もしない場合も、円高のときに新NISAを始める方が良いということです。

皆さんも、2024年から始まる新NISAを始めるタイミングに迷っているのであれば、ぜひこの記事を参考にしてみてください!

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