掛け捨て保険は無駄?貯蓄型保険とどっちがいい?メリット・デメリットを解説!

保険

掛け捨て保険は無駄なの?もったいない?

貯蓄型保険とどっちがいい?

掛け捨て保険のメリット・デメリットや、貯蓄型保険との違いについて解説していきます!

掛け捨て保険とは?

掛け捨て保険とは、満期保険金や解約保険金がない保険のことです。

満期保険金とは、保険期間が終わった時点で生きていたら受け取ることが出来る保険金です。

解約返戻金とは、保険を途中で解約したときに受け取ることが出来るお金のことです。

そのため、掛け捨て保険で支払われるのは、被保険者が死亡した時に支払われる死亡保険金と、被保険者が高度障害を負ったときに支払われる高度障害保険金のみです。

掛け捨て保険の主な種類

定期保険

定期保険は、保障が一定期間のみ続く生命保険です。

一定期間のうちに被保険者が死亡した高度障害を負ったときは、死亡・高度障害保険金が支払われます。

一定期間をすぎても生きていた場合、そのまま何ももらわずに保険が終了します

収入保障保険

収入保障保険は、一定期間内に被保険者が死亡したり高度障害状態になったときに、年金形式で保険金を受け取れる保険です。

期間内に被保険者が死亡したり高度障害状態にならなければ、そのまま何も受け取らずに終了します

がん保険

がん保険は、被保険者ががんにかかったときに、入院費用や治療代が支給される保険です。

この保険も、期間内にがんにかからなければ、何も受け取らずにそのまま終了します。

貯蓄型保険との違いは?

貯蓄型保険は、死亡・高度障害保険金に加えて、解約保険金や満期保険金がある保険のことです。

ただし、満期保険金は、養老保険や保証が一定期間の保険にはありますが、終身保険などにはついていないため、注意が必要です

貯蓄型保険の場合、仮に貯蓄型保険に加入して、被保険者が死亡したり高度障害を負うことがなかったとしても、途中で解約したときや一定期間を過ぎても生きていた場合にお金を受け取ることが出来るのです。

掛け捨て保険と貯蓄型保険を比較!

それでは、ここから掛け捨て保険と貯蓄型保険を比較しながら、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます!

メリットデメリット
掛け捨て保険・保険料が安い
・保険の見直しがしやすい
・解約返戻金と満期保険金がない
・資産運用に向いていない
・保障が一定期間で終わるものが多い
貯蓄型保険・解約返戻金がある
・満期保険金があるものもある
・資産運用に向いている
・自動振替貸付がある
・保険料が高い
・解約保険金が払込保険料よりも少なくなることもある

掛け捨て保険のメリット

保険料が安い

掛け捨て保険の保険料は、貯蓄型保険の保険料よりも安いことが多いです。

掛け捨て保険では、保障が一定期間で終わるものが多く、解約返戻金や満期保険金がないため、貯蓄型保険の保険料よりも安くなるのです。

保険の見直しがしやすい

掛け捨て保険の保険料は比較的安く、解約返戻金もないため、貯蓄型保険に比べて途中で保険の見直しがしやすいのです。

掛け捨て保険のデメリット

解約返戻金がない

掛け捨て保険には解約返戻金がありません

そのため、保険を途中で解約してしまった場合、保険料を支払っただけで終わってしまいます。

満期保険金がない

掛け捨て保険には、満期保険金がありません

そのため、掛け捨て保険で保険金を受け取れるのは、被保険者が死亡した場合、もしくは高度障害を負った場合だけです。

資産運用に向いていない

一般的に、生命保険を利用した資産運用というのは、それまで支払ってきた保険料よりも高額な解約返戻金満期保険金を受け取りお金を増やすことをいいます。

ですが、掛け捨て保険には解約返戻金と満期保険金がありません。

そのため、掛け捨て保険で”お金を増やす”ことは難しいのです。

保障が一定期間で終わるものが多い

掛け捨て保険では、保障が一定期間のみのものが多いです。

そのため、一生涯の保障を求めるのであれば掛け捨て保険は向いていません。

貯蓄型保険のメリット

解約返戻金がある

貯蓄型保険には解約返戻金があります

そのため、貯蓄型保険を途中で解約したとしてもお金が受け取れます。

満期保険金があるのものがある

貯蓄型保険には満期保険金が受け取れるものがあります

例えば、養老保険という生命保険があります。

養老保険は、一定期間のうちに被保険者が死亡したり高度障害を負った場合に死亡・高度障害保険金が支払われ、一定期間を過ぎても生きていた場合は、満期保険金という保険金を受け取れます

また、支払われた保険料を株の売買などに使う変額保険有期型(保障が一定期間のもの)でも、仮にその一定期間を過ぎても生きていた場合、満期保険金を受け取れます

このように、満期保険金がある貯蓄型保険であれば、死亡したり高度障害状態にならなても、大金を得ることが可能です。

資産運用が出来る

貯蓄型保険には、解約返戻金があります。

このとき、保険を途中解約したときに、解約返戻金が払込保険料(それまで支払った保険料)よりも多額になると、お金が増えて戻ってくる、つまり資産運用が出来るのです。

終身保険の場合、保険料を支払っていけば解約返戻金もどんどん高くなってくので、長期間加入したあとに途中で解約したときに、払込保険料よりも高額な解約返戻金を受け取れる場合があります

また変額保険では、払った保険料は、保険会社が株の売買などに使います。

この場合、もし運用がうまくいった場合、それに応じて解約返戻金や保険金の金額も上がります。

このとき、運用がうまくいって解約返戻金が高くなった時点で保険を解約すれば、払込保険料よりも高い金額の解約返戻金を受け取ることが可能です。

変額保険について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!

変額保険はやめとけ!資産運用に向かない理由とデメリットを初心者向けに解説!

このように、解約返戻金を使った資産運用をすることが可能です。

また、貯蓄型保険には満期保険金があるものがあります。

変額保険の有期型には満期保険金があり、払った保険料の運用で大きな利益を出すことが出来れば満期保険金も上がります

この時点で保険を解約すれば、払込保険料よりも高額な満期保険金を受け取ることで、資産運用をすることが出来るのです。

自動振替貸付がある

貯蓄型保険には自動振替貸付という制度があります。

自動振替貸付とは、払込猶予期間(保険料を支払う期限)のうちに保険料を支払えなくなったときに、保険会社が自動的に保険料を立て替えてくれるという制度です。

しかし、保険料を立て替えてくれるのは、契約者の解約返戻金の金額の範囲内なので、解約返戻金以上の金額の保険料を貸してもらうことは出来ません

また、立て替えられた保険料には利息が付くため、後日にその分の保険料を払うときには、利息も払う必要があります。

貯蓄型保険のデメリット

保険料が高い

一般的に、貯蓄型保険の保険料は、掛け捨て保険の保険料よりも高いです。

また、もし途中で保険料を払えなくなって、加入して短期間で解約した場合、解約返戻金が払込保険料よりも少なくなってしまい、結果的に損失を出してしまうことがあります。

そのため、貯蓄型保険に加入するときは、長期間しっかりと保険料を支払えることが必須となります。

解約返戻金が払込保険料よりも少なくなることもある

貯蓄型保険には、解約返戻金があります。

しかし、保険に加入してから短期間で解約した場合、解約返戻金の金額が払込保険料を下回る可能性もあります。

また、変額保険の場合、保険料の運用がうまくいかず損失を出してしまうと、解約返戻金もそれに応じて少なくなり、最悪の場合払込保険料よりも少額になってしまいます

そのため、仮に貯蓄型保険で資産運用をする場合、このように逆に損失を出してしまう可能性もあるので注意です。

掛け捨て保険に向いている人は?

掛け捨て保険にはメリットがある一方、様々なデメリットもあります。

では、掛け捨て保険は本当に無駄なのでしょうか。

結論として、

資産運用ではなく、あくまで短期的な保障が手やすく欲しい人掛け捨て保険に向いている

と思います。

掛け捨て保険には解約返戻金や満期保険金がなく、資産運用には向かない一方、保険料が安く、期間が短いものが多いため、一定期間の保障が欲しい人には良い保険だと思います。

貯蓄型保険に向いている人は?

それでは、貯蓄型保険に向いているのはどのような人なのでしょうか。

結論として、

人生において大きな保障をかけつつ、資産運用も行いたい人貯蓄型保険に向いている

と思います。

貯蓄型保険は、長期間に及ぶものが多く、保険料も高いです。

そのため、貯蓄型保険に加入する場合は長期的な計画を立てる必要があります。

ですがその一方で、貯蓄型保険には解約返戻金や満期保険金(一部)があるため、資産運用としても利用することが出来ます。

大きな保障、資産運用のどちらの面も持った保険です。

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