定期預金は単利か複利のどっちがいい?メリット・デメリットを解説

保険

定期預金の金利は単利と複利のどちらの方がいいのか。

単利と複利とはそもそも何なのかということから、初心者向けに分かりやすく解説します!

定期預金とは?

単利と複利の前に、まずは定期預金について解説します。

定期預金とは、一定期間のみお金を銀行に預ける預金のことです。

普通預金の場合、満期はないため一度お金を預けたらいつまでも預け続けることができます。

ですが、定期預金の場合は満期があるため、満期までお金を預けることになります。

定期預金では、満期になるまで預け入れたお金を引き出すことは出来ません

また、定期預金でも預け入れている期間には利息が付きます。

単利とは?

単利というのは、最初に預け入れた金額を元本として、利息が付くという金利のシステムです。

つまり、満期までの利息の金額は毎年一定の金額ということになります。

単利の計算方法としては、

単利の利息=元本×年利率×預入期間

となります。

複利とは?

複利とは、その時点の「元本+利息」を元本として、利息が付くというシステムです。

単利の場合、最初に預け入れた金額のみに利息が付くため、毎年同じ金額の利息を得ることが出来ます。

しかし複利の場合は、それまでに付いた利息も元本に加算して利息を計算します。

複利の場合、利息は「最初に預け入れた金額+それまでにもらった利息の金額」に付きます

利息は毎年元本に付くため、利息が付く元本の金額はどんどん増えていくということになるのです。

そのため、毎年もらえる利息の金額は大きくなっていくということです。

単利のメリット

計算がしやすい

単利のメリットとしては、利息の金額の計算がしやすいという点です。

複利の場合、半年複利(半年ごとに利息が付く複利)や1年複利(1年ごとに利息が付く複利)で、利息の計算方法が異なったりするなど、将来どのくらいの利息を得ることが出来るのかを計算するのは難しいです。

しかし、単利の場合は、最初に預け入れた金額のみに利息が付くため、将来受け取れる利息の金額を計算しやすいです。

単利のデメリット

あまり資産を増やせない

単利のデメリットは、やはりあまり資産を増やせないことでしょう。

複利の場合は、受け取れる利息の金額はどんどん増えていきますが、単利の場合は利息自体の金額は増えません

そのため、定期預金の単利で効率的にお金を増やすことは難しいです。

複利のメリット

利息の金額が増えていく

複利のメリットは、利息の金額がどんどん増えていくことでしょう。

複利の場合、利息は「最初に預け入れた金額+それまでにもらった利息の金額」に付きます

そのため、受け取れる利息の金額は時間が経つにつれてどんどん増えていきます。

なので、単利よりも効率的にお金を増やすことができるでしょう。

複利のデメリット

計算が難しい

複利の場合、将来受け取れる利息の金額を計算することは難しいです。

複利には半年複利や1年複利といった種類がありますが、それぞれ利息の計算方法が異なり、また計算方法も複雑です。

そのため、将来的なシミュレーションをすることが難しいです。

短期間・少額であればあまり効果がない

複利では、受け取れる利息の金額はどんどん増えていきます。

この場合、単利よりもより効率的にお金を増やすことが出来ます。

しかし、それはあくまで長期間たくさんのお金を預け入れた場合であり、短期間に少額だけ預け入れただけではあまり単利と差が生まれません

例えば、利率が2パーセントで100万円を3年間定期預金に預け入れるとします。

単利の場合、最初に預け入れた100万円2パーセントの利息(100万円×0.02=2万円)が付き、それが3年間続くため、三年後の合計利息額は6万円となります。

一方、1年複利の場合、利息の金額は以下のようになります。

1年目:100万円×2パーセント=2万円

2年目:102万円×2パーセント=2.04万円

3年目:104.04万円×2パーセント=2.0808万円

3年合計金額:6.1208万円

このように、たとえ複利であっても100万円を3年間という短い期間預け入れただけでは、受け取れる利息の金額は単利とあまり変わらないのです。

複利を選べる定期預金の種類は?全部ではない!

実は、ずべての定期預金で複利を選べるわけではないんです。

ここからは、複利を選ぶことが出来る定期預金の種類を紹介していきます!

3年以上のスーパー定期預金

スーパー定期預金とは、基本的には普通の定期預金と同じで、固定金利の定期預金です。

スーパー定期預金では、預入期間が3年未満であれば単利型の固定金利であり、預入期間が3年以上だと単利型複利型を選ぶこと出来ます

半年複利とは、半年ごとに利息が付く金利です。

つまり、半年ごとにそれまで受け取った利息が元本に組み込まれるため、1年複利よりも利息の増え方が大きいということです。

複利を選びたい場合は、スーパー定期預金で3年以上お金を預け入れる必要があります

ちなみに、複利型は個人だけが選べるものであり、法人は3年以上預け入れた場合でも単利型しか選ぶことが出来ません。

期日指定定期預金

期日指定定期預金とは、お金を預け入れ始めて1年を過ぎたら、そこから3年が経つまでの間の好きな日に満期日を決めることが出来る(解約できる)定期預金です。

期日指定定期預金は、固定金利で1年複利です。

【結論】結局、単利と複利ではどっちがいい?

それでは、単利と複利ではどちらの方が良いのでしょうか。

結論として、

複利が選べる定期預金であれば複利を選ぶべきであると思います。

確かに、複利の計算は難しいですが、きちんと公式に当てはめることが出来れば計算できます。

それに、単利と効果があまり変わらない可能性はありますが、だからといって複利をやめる理由にはなりません。

また、一般的な投資であれば複利を選ぶことで損失が大きくなるリスクはありますが、定期預金には*元本保証があるため、そのようなデメリットはありません。

そのため、定期預金で複利が選べるのであれば複利を選ぶべきでしょう!

*元本保証・・・どれだけ投資で損失を出しても、最初に投資した金額は保証されるという制度。

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