iDeCoは円安が始めどき?継続すべき理由とメリット・デメリットを解説

保険

iDeCoは円安が始めどきなのか?円安になっても続けるべきなのか?

初心者向けにわかりやすく解説します!

iDeCoとは

iDeCoとは、国民全員が加入しなければならない国民年金とは違って、65歳未満の第二号保険者or20歳~60歳の第一・三号保険者(その他条件あり)が任意“で加入することの出来る年金制度(私的年金制度)の1つです。

公的年金(国民年金、厚生年金)の場合、払い込んだ保険料を保険会社が運用(株や債券の売買に使用)し、65歳になると年金が2か月に1回支給され始めます。

iDeCoの場合、毎月払い込んだ保険料を自分で運用していき、積み上げてきた資産を自分のタイミングで年金として2か月に1回受け取り始める(一時金として受け取ることも可能)ことが出来ます

つまり、iDeCoとは言ってしまえば、年金形式で積み上げてきた資産を受け取るという条件付きでただ自分で資産運用をするというだけなのです。

iDeCoで資産運用をする条件というのは、

iDeCoで資産運用をする条件
・積み上げてきた資産は、年金としてしか引き出すことが出来ない(一時金としても受け取れる)。
・iDeCoの通算加入期間が10年以上である場合のみ、60~75歳の間に年金形式で積み上げてきたお金を受け取り始めることが出来る。

この2点です。

では、なぜわざわざiDeCoを利用して資産運用を行うのでしょうか。

それは、iDeCoを用いることで税制上の優遇を受けられるからなんです。

詳しく説明すると、年金形式で資産を引き出した場合に、公的年金控除という*所得控除を受けることが出来ます(上限あり)。

また、一時金として引き出す(一度にまとめてお金を引き出す)場合であっても、退職所得控除という所得控除を受けることが出来ます(上限あり)。

また、通常投資で得た利益(配当金や売却益)には、20.315%の税金がかかります(例外もあり)が、iDeCoを通して得た利益は非課税となります。

*公的年金・・・国民年金と厚生年金があり、国民年金は国民全員に加入義務があり、厚生年金は70歳未満の会社員が加入する義務があります。

*所得控除・・・所得税・住民税がかかる所得の金額を減らすこと。つまり、支払わなければならない所得税・住民税の金額が減額されること。

円安・円高とは

円安というのは、円の価値が下がっている状態のことです。

例えば、*為替レートが1ドル=100円の状態から1ドル=120円になったとき、円安が進んだといいます。

なぜなら、100円で1ドルに交換出来ていたのに、120円でしか1ドルに交換出来なくなってしまったため、ドルに対しての円の価値が下がったといえるからです。

逆に、円高というのは、円の価値が高くなっている状態のことです。

例えば、為替レートが1ドル=100円の状態から1ドル=80円になったとき、円高が進んだといいます。

なぜなら、1ドルに交換するのに100円が必要だったのに、80円だけで1ドルに交換出来るようになったため、ドルに対する円の価値が高くなったといえるからです。

iDeCoは円高のときに始めた方が良いが、どちらでもいい

結論として、iDeCoは円高のときに始める方が良いですが、結局はどちらでもいいです。

その理由を解説していきます。

購入時は円安・売却時は円高がお得

結論としては、外貨建ての資産(株や債券など)で運用する場合、iDeCoを始めるのは円高のときの方が良いです。

円安と円高の状態が関わってくるのは、円と外貨(ドルなど)を交換するときです。

例えば、ドルで売られている株を買うとします。

このとき、円をドルに交換する必要があります。

この場合、円安のときよりも円高のときの方が同じ円でもより多くのドルに交換することが出来るため、円高のときの方が有利になります。

反対に、ドルで買った株を売るとします。

このとき、ドルを円に交換する必要があります。

この場合、円高のときよりも円安のときの方が同じドルでもより多くの円に交換することが出来るため、円安のときの方が有利になります。

そのため、外貨建て資産を含めてiDeCoを始める(iDeCoで外貨建て資産を買う)のであれば、円高のときに始めた方が良いです。

積立投資を長期間続けていくことが大切

外貨建て資産を買うのであれば、iDeCoは円高のときに始めた方が良いと説明しました。

しかし、だからといって絶対に円高のときに始めないと損だということはありません

iDeCoで投資を行っていく場合、年金としてお金を受け取り始めるには最低でも10年間運用を続けていく必要があります。

そのため、長い目で見ると投資を始めたのが円安のときだったのか、円高のときだったのかはあまり重要ではないのです。

また、iDeCoで投資を行う場合は積立投資をします。

積立投資というのは、毎月自分が決めた商品(投資信託など)を、円安・円高に関わらず毎月同じ金額分買い続けるという投資方法です。

こうすることによって、商品の値段が高い月には少なめの量を買い、商品の値段が安い月には多めの量を買うことになるため、全体で見たときに購入金額が平均化され、損失を出すリスクを小さくすることが出来ます。

このため、結局iDeCoを始めるときに円安であったか円高であったかはあまり関係しないということです。

円安のときでもiDeCoは続けるべき!その理由2選

続いては、円安が進んだときに、iDeCoを続けるべきなのかについて解説していきます。

円安が進めと、円から外貨に交換したときに得られる外貨の金額が少なくなるため、外貨建ての資産を買うのにより多くのお金が必要になります。

そのため、この時点でiDeCoをやめてしまってもいいようにも思えます。

しかし、結論としては円安になってもiDeCoは続けた方がいいです。

その理由を解説していきます。

税制上の優遇が受けられる

上記した通り、iDeCoで運用した資産を年金形式で引き出す場合、公的年金控除または退職所得控除という所得控除を受けることが出来ます(上限あり)。

それに加えて、投資で得た諸利益も非課税となります。

そのため、仮に外貨建ての資産を運用している上で円安になったとしても、iDeCoで資産運用をすると何よりも税金で大きな得をすることが出来るので、やめるべきではないのです。

いずれは円高になる

円安・円高は、あくまで一時的であり、常に変動し続けます。

そのため、円安になったとしてもまたいずれは円高に進みます

円高になった場合、より少ないお金で外貨建て資産を買うことが出来るので、円安になったとしてもすぐにiDeCoをやめない方がいいでしょう。

またiDeCoでは積立投資(上記で説明)を行うため、長期的に運用することが重要になってきます。

そのため、たとえ円安になったとしても安易にiDeCoをやめない方が良いです。

【結論】iDeCoは円安・円高にかかわらず始める・続けるべき

結論としては、iDeCoは円安・円高の状況にかかわらず始める、もしくはすでに始めている人はそのまま継続することをおすすめします。

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