新NISAでは老後資金は足りない!iDeCoと併用で2000万円を目指す

保険

新NISAだけでは老後資金は足りない?新NISAとiDeCoは併用する方が良い?

老後資金不足への対策を、初心者向けにわかりやすく解説します!

新NISAとは

新NISAとは、株式や投資信託の配当金・分配金や売却益が非課税になるという制度です。

通常の口座で投資を行った場合、配当金・分配金や売却益には20.315%が課税されます。しかし、新NISAを活用することでそれらが非課税となるため、新NISAは投資家にとって非常に便利な制度となっています。

新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠に分かれており、それぞれで対象となる金融商品が異なります

新NISAでは、従来のNISAとは異なり非課税保有期間が無制限となったり、非課税保有限度額が増大するなど、投資家にとってより活用しやすい制度となっています。

老後は2000万円足りない

皆さんも一度は聞いたことがあるかと思いますが、老後は2000万円足りなくなると言われています。

これは、夫婦2人を仮定したときに、定年後20~30年間で約1300万円~2000万円が不足するとシミュレーションされて出された結論です(ただし、収入による個人差があります)。

近年では、人生100年時代ともいわれるようになった通り、日本人の平均寿命は長くなっています。

しかし、その分老後の生活費は多くなるため、老後に必要なお金は増えてきているのです。

新NISAだけでは老後資金は足りない!理由は?

それでは、老後に2000万円が足りなくなると言われている中、新NISAでの資産運用だけで老後のための資金を作ることは出来るのでしょうか。

結論から言うと、かなり厳しいです

その理由を解説していきます。

新NISAの非課税枠には上限がある

新NISAは、投資で得た利益が非課税になるという仕組みです。

このため、一般の口座で投資を行うよりも、本来払うべき税金分のお金を余分に貯金することが出来ます。

しかしながら、新NISAの非課税枠には上限があります

具体的には、新NISAには成長投資枠とつみたて投資枠に分かれています。

成長投資枠では、一般NISAと同じように毎回買う商品(株など)を決めてその都度買います(つみたて投資枠で買うことの出来る、積立投資に向いた商品で積立投資を行うことも出来ます)。

つみたて投資枠では、つみたてNISAと同じように、積立投資用の商品を少しづつ買い続けることで、積立投資を行います。

それぞれの枠で年間で非課税になる投資額は、成長投資枠では240万円、つみたて投資枠では120万円となっています。

このため、新NISAでは年間で上記の金額を超える投資を行うことが出来ません。

また、新NISAで保有できる資産の合計金額は、成長投資枠とつみたて投資枠を合わせて1800万円までです(そのうち成長投資枠は1200万円)。

このことからも、非課税枠の恩恵を受けるのにも限界があるのです。

積立投資では難しい

積立投資というのは、リスクの少ない商品を、少額な一定金額づつ買い続ける投資の方法のことです。

こうすることにより、商品の値段が高い月には少なめの量を買い、商品の値段が安い月には多めの量を買うことになるため、全体で見たときに購入金額が平均化され、損失を出すリスクを小さくすることが出来ます。

新NISAのつみたて投資枠では、この積立投資を行うのですが、積立投資では損失を出すリスクが小さくなる分、短期的に大きな利益を出すことも難しいです。

なぜなら、積立投資では毎月少額づつ買い続けるため、一気に大きい金額を投資しないからです。

そのため、積立投資で十分な老後資金を貯めるには、数十年間は積み立て続ける必要があるでしょう。

新NISAで老後資金を作る方法

それでは、新NISAを利用して十分な老後資金を貯めるにはどうすれば良いのでしょうか。

成長投資枠を存分に使う

先ほども説明した通り、新NISAは成長投資枠とつみたて投資枠に分かれています。

つみたて投資枠では積立投資を行うため、大きな利益を生むことは難しいです。

しかし、成長投資枠では自由に好きな金額を投資することが出来ます

そのため、比較的大きなリターンが期待出来る上場株などに投資することで、効率的に資産を増やしていくことが出来ます。

ただし、株などのリターンが大きい資産は同時に損失を出してしまうリスクも大きいため、注意が必要です。

iDeCoと併用する

iDeCoというのは、国民全員が加入しなければならない国民年金とは違って、65歳未満の第二号保険者or20歳~60歳の第一・三号保険者(その他条件あり)が任意“で加入することの出来る年金制度(私的年金制度)の1つです。

iDeCOでは、毎月払い込んだ保険料を自分で運用していき、積み上げてきた資産を自分のタイミングで年金として2か月に1回受け取り始める(一時金として受け取ることも可能)ことが出来ます

つまり、iDeCoとは言ってしまえば、年金形式で積み上げてきた資産を受け取るという条件付きでただ自分で資産運用をするというだけなのです。

そして、iDeCoで行った投資で得られた利益は非課税となります。

さらに、iDeCoで形成した資産を年金として引き出す時に、公的年金控除(一時金として引き出した場合は退職控除)という所得控除を受けることが出来て、これにより所得税・住民税の金額を減らすことも出来るのです(非課税になるわけではない)。

iDeCoについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!

iDeCoは円安が始めどき?継続すべき理由とメリット・デメリットを解説

新NISAに加えてiDeCoでも資産運用をすることで、より効率的に老後資金を貯めることが出来ます。

ただし、新NISAでもiDeCoでも、投資に失敗してしまうと利益どころか損失すら出す可能性もあるので、リスクがあることを忘れてはいけません(積立投資の場合は損失を出す可能性は低い)。

また、iDeCOにも非課税となる投資額に上限がありますので、注意が必要です。

【結論】新NISAだけで老後資金を貯めることは難しい

結論としては、新NISAだけで十分な老後資金を貯めることはかなり厳しいです。

そのため、おすすめとしては、前述したようにiDeCoなども利用して資産を形成していくことです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました