【FIRE】持ち家が資産にならない理由と具体的なケースを解説

FIRE(不労所得で生きる)

持ち家は資産にならない?どのような場合に持ち家が資産にならないのか?

初心者向けに分かりやすく解説します!

FIREとは

FIREというのは、「早期リタイア」「経済的自立」を意味する言葉です。

具体的に説明すると、若いうちに働いて稼いで貯金したお金を元本として、株などの資産運用で得られる利益(配当金や売却益)をもとに生活していくという生き方のことです。

持ち家が資産になるとはどういうこと?

持ち家が資産になるというのは、要するに持ち家を売った時に購入金額よりも高い値段で売れることです。

例えば、株を買って、時価によってはそれを買ったときの値段よりも高い値段で売ることが出来るため、株は資産として考えます。

それと同じように、もし持ち家も株と同じような換金性(お金に換えることが出来る性質)を持っていたら、持ち家も資産として考えることが出来るのです。

しかし、そう簡単に持ち家を高い値段で売ることは出来ません。

持ち家が資産にならない理由は?

ここから、持ち家が資産にならないケースを紹介していきます。

地方の物件

地方の物件を高い値段で売ることは難しいです。

大手ハウスメーカーの場合、営業マンを大量に雇用しているため、人件費がかかります。

また、大手の場合はテレビCMなどでの広告にも力を入れているため、広告費もかかります。

そして、これだけの費用をかけているため、ハウスメーカーも利益を出すためには住宅の価格を上げるしかないのです。

そのため、新築の住宅の価格にはハウスメーカーの人件費・広告費分が上乗せされています

このことは、単に家を買う値段が高くなることだけを意味するのではありません。

住宅の価格に人件費や広告費が上乗せされているということは、その住宅の本来の価値よりも高い値段で売られているということです。

そのため、住宅を売るときにはその分の金額が反映されないのです。

例えば、実際の価値が5000万円の住宅を、人件費・広告費を合わせた500万円を上乗せした5500万円で買ったとします。

仮にこの住宅を売るときに、価値が1000万円分下がったとします。

このとき、この住宅の価格は5500万円ー1000万円=4500万円ではなく、買った時点の本来の価値の5000万円から1000万円下落した4000万円となるのです。

つまり、住宅を売るとき、上乗せされた金額の分は確実に損失が大きくなるということです。

その上、地方の物件の場合は都会の物件に比べて立地が悪く、買い手も見つかりにくいため、より価格が下落しやすいです。

そのため、地方の物件は資産となりにくいのです。

住宅ローンが残っている

二つ目は、住宅ローンが残っている場合です。

住宅ローンが残っている状態というのは、要するに住宅を買うために借金をして、その借金をまだ返済出来ていない状態ということです。

そのため、住宅ローンが残っている状態で持ち家を売る場合、残った借金の金額が買取金額から引かれてしまいます

このとき、もし仮に住宅を売る時点で住宅の価値がとても下がっていた場合、住宅ローンの残りの返済額の方が買取金額よりも高額となる可能性もあります

そうなると、住宅を売ったのにまだ借金(住宅ローン)が残っている状態になるのです。

こうなってしまっては、住宅はもはや資産というより負債となってしまいます。

維持費がかかる

これは、戸建ての住宅ならほぼすべての住宅に共通することなのですが、維持費がかかります。

まずは、固定資産税です。

固定資産税というのは、土地や建物を所有しているときに課される税金のことで、固定資産税評価額×1.4%の金額が税金として課されます。

固定資産税評価額というのは、各市町村が定めた、その不動産の取引価格のことです。

また、家を持つ場合には修繕費が必要になります。

例えば、キッチンやトイレ、風呂場のリフォーム代や、外壁塗装の費用もかかります。

さらに、住宅の火災保険や地震保険に加入する場合は、その保険料も毎月支払う必要があります。

このように、持ち家を持つと維持費がかなりかかってしまいます。

これらの費用を総額すると、年間で平均40~60万円ほどの出費になるともいわれています。

このことからも、持ち家は資産になりにくいことが分かります。

家を買うなら一括の方が良い

前述した通り、持ち家を資産にすることは難しいです。

ですが、それでも家を買うのであれば、可能であれば一括で購入して方が良いでしょう。

なぜなら、仮に住宅を買うために住宅ローンを組む場合は、利息が発生するからです。

住宅ローンの利息には「元利均等返済」と「元本均等返済」の2つのパターンがあります。

元利均等返済というのは、住宅ローンの元本とその利息を合わせた金額を一定で返済していくという返済方法です。

元金均等返済というのは、住宅ローンの元本の金額だけが一定で、利息は一定金額ではない返済方法です。

元金均等返済の方が、元利均等返済よりも合計返済金額が小さくなります

住宅ローンの返済方法について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!

住宅ローンの返済額は減らせる!方法と返済の種類を初心者向けに解説!

ですがどちらにしても、利息は付いてしまいます

その点、一括返済の場合は利息はゼロです。

しかしながら、住宅の購入費用はとても高額なため、一括で買うことが出来る人はなかなかいないのが現実です。

都会の物件なら資産になるかも

先ほど、地方の物件を資産にすることは難しいと説明しました。

しかし、都会で立地の良い物件であれば買い手が見つかりやすいため、もしかしたら買ったときの値段よりも高額な価格で買い取ってくれる可能性もあります。

ですが、都会の一等地の物件の価格は非常に高いので、資産として買うのであればそれだけの収入が必要になります。

また、維持費はどうしてもかかってしまうので、それも計算に入れておく必要があります。

【結論】持ち家を資産にするのは難しい

結論としては、持ち家を資産にすることは難しいです。

確かに都会の良物件であれば資産として持つことは可能かもしれませんが、維持費や購入価格のことを考えると難しいと思います。

なので、持ち家を資産として考えることはやめた方が良いかもしれません。

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