奨学金の繰り上げ返済はしない方が良い？繰り上げ返済のメリット・デメリットは何？
初心者向けにわかりやすく解説します！
奨学金の種類
奨学金とは、経済的・家庭の事情で進学が難しい場合に、家庭に学費を給付・貸与する制度です。
奨学金を借りることで、足りない分の学費を確保することが出来ます。
奨学金は様々な団体から借りることが可能であり、日本において最も有名な奨学金は日本学生支援機構が提供する奨学金です。
日本学生支援機構の奨学金では、決められた募集期間内に学生本人が申し込みをします。
進学前に奨学金を受け取ることは出来ず、奨学金の返済が遅れてしまうと延滞金が発生します。
なお、奨学金の返還期間の延長を申請することも出来ます。
ここから、実際に日本学生支援機構奨学金の種類を紹介していきます。
給付型奨学金
まずは、給付型奨学金です。
給付型奨学金は、住民税非課税世帯や、もしくは社会的養護が必要な者で一定の基準を満たした学生が受けられる奨学金です。
給付型奨学金の場合、返済をする必要がありません。
また、返済をする必要がないため、利息が付くこともありません。
第一種奨学金
第一種奨学金は、給付型とは違って返済をする必要がある奨学金です。
第一種奨学金は、学業優秀かつ、経済的な理由が原因で修学をすることが難しい学生が受けることが出来ます。
また、第一種の場合返済をする必要がありますが、利子が付くことがありません。
さらに、奨学金の返済方法には定額返還方式と所得連動方式の2種類があり、定額返還方式では毎月一定額を返済していき、所得連動方式では本人の前年の所得に応じて返済の期間が変わります。
第二種奨学金
第二種奨学金は、第一種奨学金と同様に返済をする必要がある奨学金です。
第一種奨学金との違いは、本人が在学中は返済に利息は付きませんが、卒業後から利息が付く(年間3%が上限)という点です。
そのため、第二種奨学金の返済が長くなってしまうほど支払う利息の金額が増えてしまいます。
奨学金の繰り上げ返済とは
奨学金の繰り上げ返済というのは、将来返済する分の奨学金をあらかじめ支払うことです。
要するに、奨学金返済の前払いをするという感じです。
繰り上げ返済を行うことで、将来の返済額が減った金額分、返済期間を短くすることが出来ます。
奨学金の繰り上げ返済のメリット
ここから、奨学金の繰り上げ返済を行うことのメリットを紹介していきます。
第二種奨学金の場合は利息が減る
第二種奨学金の返済の場合は、繰り上げ返済を行うことで支払う利息の金額を減らすことが出来ます。
先ほども説明した通り、第二種奨学金には利息が付きます。
返済が続く限り、毎回利息が付くわけです。
ですが、繰り上げ返済を行うことで返済をする期間を短くすることが出来るため、利息が付く期間もそれに応じて短くなるのです。
利息が付く期間が短くなった結果、最終的に支払う利息の金額も少なくなります。
機関保証の保証料が返還されるかも
日本学生支援機構の奨学金には、「機関保証制度」と「人的保証制度」というものがあります。
機関保証制度というのは、奨学金の返済を延滞した場合に、本人に代わって保証機関が返済をするという制度です。
その後、保証機関が本人に対してその分の金額を請求します。
人的保証制度というのは、一定の条件にかなった連帯保証人が、奨学金の貸与を保証するという制度です。
機関保証の場合は、本人が返済を延滞した場合に保証機関が代わりに返済をしますが、人的保証の場合は、保証人が本人の代わりに返済をすることになります。
一般的に、日本学生支援機構の奨学金を借りる場合、機関保証制度を選択することが多いです。
そして、機関保証を選択した場合、利用者は保証料というものを支払う必要があります。
保証料の金額は、本人が借りる金額・借りる期間に基づいて決められます。
保証料分の金額が毎月の奨学金の貸与額から引かれることで、保証料を支払うことになります。
そして、奨学金の繰り上げ返済を行うことで、この保証料の一部が返還される場合があるのです。
しかし、繰り上げ返済をすれば必ず保証料が返還されるというわけではないので注意が必要です。
奨学金の繰り上げ返済のデメリット
続いて、奨学金の繰り上げ返済をすることのデメリットなのですが、はっきり言って繰り上げ返済を行うことのデメリットは特にありません。
強いて挙げるとすれば、繰り上げ返済を行うことで毎月の返済額が増えてしまい、予想以上にお金の支出が増えてしまうといったことでしょうか。
ですが、一般的には繰り上げ返済が出来るのであればなるべくした方が良いと思います。
奨学金の繰り上げ返済の方法
日本学生支援機構の奨学金の繰り上げ返済の方法としては、「スカラーネット・パーソナル」を利用することでインターネット上で行うことが出来ます。
もしもスカラーネット・パーソナルが利用出来ない場合は、郵送で繰り上げ返済の申し込みを行うことになります。
【結論】奨学金は出来るだけ早く返済したい方が良い！
結論としては、奨学金は繰り上げ返済が出来るの出ればした方が良いと思います。
理由としては、上記した通り繰り上げ返済をすることで利息が減ったり機関保証の保証料の一部が返還される可能性があるからです。
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