【インデックス投資】日経平均株価と東証株価指数ではどっちがいい?

投資信託

インデックス投資では日経平均株価と東証株価指数のどちらをベンチマークとするべきなのか?

それぞれの特徴は何なのか?初心者向けにわかりやすく解説します!

インデックス投資とは

まずは、そもそもインデックス投資とは何なのかについて解説します。

インデックスというのは、投資信託の運用方法の1つ(=インデックス運用)であり、インデックス運用で運用される投資信託のことを一般亭にインデックス投資といいます。

具体的に、インデックス運用というのはどのような運用方法なのかについて説明していきます。

インデックス運用というのは、株価指数を構成する銘柄と同じ組み合わせの銘柄で投資信託を組むことで、株価指数に連動した運用成果を目指すものです。

株価指数というのは、一言で表すと様々な株価を特定の計算方法によって数値化したものになります。

株価指数の算出方法を簡単に説明すると、対象とした何十、何百という銘柄の株価を特殊な方法で平均することで導き出します。

いわば、株価指数というのは、特殊な方法で計算された株価の平均値といえます。

もちろん、ただ単純に株価の平均値ではなく、株価指数は特定の計算方法に基づいて導き出されるのですが、イメージとしては株価指数は”たくさんの株価の特殊な平均値“と考えて良いでしょう。

インデックス投資では、この株価指数で用いられる銘柄と同じ組み合わせで投資信託を組みます。

つまり、かなりたくさんの銘柄を少しづつ買うことになるため、リスク分散をすることが出来ます。

それに加えて、株価指数を構成する銘柄と同じ組み合わせのため、株価指数の動きを投資信託の価格の動きとして捉えることが出来ます。

そのため、株価指数の動きを参考にして投資信託の価格の動きを予想することが出来るのです。

インデックス投資では、リスクを分散をしつつ、株価指数を参考にしながら投資信託を運用することが出来ます。

日経平均株価とは

続いて、日経平均株について解説します。

日経平均株価とは、東京証券取引所のプライム市場に上場する225銘柄の株価の合計を、特殊な株価の変化を考慮して特定の数値で割ることで導き出される株価指数です。

先ほど、株価指数は特殊な株価の平均値であると説明しました。

日経平均株価は、特殊な株価の動きを考慮して、単純に225銘柄の平均値を出すのではなく除数とよばれる特定の数値で割ることで算出されます。

日経平均株価の特徴

日経平均株価の特徴としては、一部の銘柄の株価の動きの影響を受けやすいという点にあります。

日経平均株価は、東京証券取引所に上場する銘柄の中から225銘柄を選出して、それらをもとに算出されます。

一方で、下記で説明する東証株価指数という株価指数は、東京証券取引所に上場する全銘柄をもとに算出されます。

日経平均株価の方が、東証株価指数に比べて1つの銘柄の全体に占める割合が高くなります。

そのため、仮にある銘柄の株価が大幅に下落した場合、東証株価指数にくらべて日経平均株価の方が株価指数全体としての下落幅が大きくなるのです。

東証株価指数(TOPIX)とは

東証株価指数は、東京証券取引所で上場している全銘柄の時価総額(その時点での株価×発行済株式数)を加重平均(下記で説明)することによって算出される株価指数です。

加重平均というのは、数の大小を反映することによって平均値を出すことです。

例えば、株価が200円のA株を100株、300円のB株を200株、1000円のC株を300株、この3種類の株の平均値を出すとします。

単純にこの3種類の株価の平均値を出すと、(200+300+1000)÷3=500となります。

一方、株式数を反映した加重平均値の場合、(200×100+300×200+1000×300)÷(100+200+300)=約633となるのです。

このように、株価の加重平均をすることによって、単純に株価の平均値を出すよりも、より発行された株式数を反映した株価の平均値を出すことが出来るのです。

東証株価指数の特徴

東証株価指数の特徴は主に2つあります。

1つ目は、日経平均株価に比べて一部の銘柄の株価の動きの影響を受けにくいという点です。

先ほども説明した通り、東証株価指数の算出に用いられる銘柄数は日経平均株価に比べてかなり多いです。

そのため、たとえ一部の銘柄の株価が大幅に下落したとしても、株価指数全体への影響は比較的小さいのです。

また、東証株価指数は東京証券取引所に上場する全銘柄の株価指数のため、市場全体の動きを反映する数値であるといえます。

2つ目は、時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすいという点です。

東証株価指数は、銘柄の時価総額を加重平均することによって算出されます。

時価総額は、その銘柄の株価×発行済株式数によって求められます。

そのため、発行されている数が多い株式ほど、株価指数においてより大きな割合を占めることになるのです。

インデックス投資には日経平均とTOPIXのどちらがいい?

それでは、インデックス投資を行う場合、日経平均株価と東証株価指数のどちらと連動した方が良いのでしょうか。

結論としては、東証株価指数の方が安定した運用が期待できると思われます。

日経平均株価は”動きやすい” 東証株価指数は”動きにくい”

日経平均株価を構成する銘柄数は比較的少なく、東証株価指数を構成する銘柄は比較的多いです。

そのため、前述した通り日経平均株価は一部の銘柄の株価の動きの影響を受けやすく、東証株価指数は反対に影響を受けにくいです。

つまり、日経平均株価と連動したインデックス投資の場合、投資信託の価格は比較的動きやすく、東証株価指数と連動したインデックス投資の場合は、投資信託の価格は比較的動きにくいのです。

日経平均株価と連動したインデックス投資では、良く言えば投資信託の価格が上がりやすく、しかし反対に悪く言えば価格が下がりやすいといえます。

このことから、東証株価指数と連動したインデックス投資の方が安定した、より低リスクな運用を目指しやすいのです。

この点から、東証株価指数と連動したインデックス投資の方が、特に投資の初心者にとって良いと思われます。

しかしながら、その時の状況に応じて株価指数の動きの状況は変動するため、一概にどちらの方が良いとは断定できないことには注意が必要です。

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