独身でサイドFIREはアリ?30代から年代別に必要な資金額を解説

FIRE(不労所得で生きる)

独身でサイドFIREをするのはあり?年代別で必要な資金額はどのくらい?

初心者向けにわかりやすく解説します!

FIREとは

FIREというのは、「早期リタイア」「経済的自立」を意味する言葉です。

具体的に説明すると、若いうちに働いて稼いで貯金したお金を元本として、株などの資産運用で得られる利益(配当金や売却益)をもとに生活していくという生き方のことです。

サイドFIREとは

サイド(バリスタ)FIREというのは、資産運用をしつつ通常よりも短い時間だけ仕事をするというFIREです。

サイド(バリスタ)FIREの場合、ファットFIREほどの莫大な資産は必要なく、短時間の仕事である程度安定した収入があるため、目指しやすいFIREとなっています。

フリーランス(個人事業主)として働く場合、主にクラウドソーシングサイトで仕事を受注したり、直接企業から案件をもらったりします。

FIREの種類について知りたい方はこちらからどうぞ!

【5選】フリーランスでサイドFIRE、おすすめの副業は?

独身でサイドFIREをするメリット

ここから、独身でサイドFIREをするメリットを紹介していきます。

一人分の生活費だけで良い

独身でサイドFIREをする場合、生活に必要な費用は一人分だけで十分です。

仮に家族を持っていた場合は家族全員を養うだけの費用が必要になります。

その場合、より多額の資産を形成したり、副業の量を増やさなければいけないことがあります。

そのため、独身でのサイドFIREは比較的実現しやすいためおすすめです。

精神的な余裕が持てる

サイドFIREをすることによって、精神的な余裕を持つことが出来ます。

サイドFIREでは、資産運用から利益を得ることで仕事の量を減らします。

そのため、仕事のストレスを軽減することが出来るため、精神的なゆとりを生むことが出来るのです。

独身でサイドFIREをするデメリット

次に、独身でサイドFIREをするデメリットを紹介します。

結婚へのハードルが上がる

独身時代にサイドFIREをしてしまうと、結婚に対する障壁が生まれてしまう可能性があります。

サイドFIREをする場合、一般的にはそれまで勤務していた会社を辞めて、副業という形で仕事をすることになります。

その場合、仕事で得られる報酬の金額は少なくなることが多いです。

独身であれば、それでも問題はないのかもしれません。

しかし、もしサイドFIREを達成してから結婚をするとなると、より多くのお金が必要になります。

ですが、サイドFIREをして仕事を辞めて副業として収入を得ている場合、安定して高収入を得ることは難しくなります

そのため、一度サイドFIREをしてしまうと、結婚をすることに対するハードルが上がってしまうのです。

保険

サイドFIREをして会社への勤務をやめてしまうと、保険の面でのデメリットが生まれます。

そもそも、日本国民は全員医療保険に加入しなければなりません。

そして、医療保険には「健康保険」「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」の3つの種類があります。

企業の従業員(会社員)や役員とその*被扶養者は健康保険に加入します。

自営業者や無職者、学生、フリーランスなどは国民健康保険に加入します。

後期高齢者医療制度には、75歳以上もしくは65歳以上で障がいを持っている人が加入します。

このとき、会社員が加入する健康保険の場合、保険料は被保険者と会社で折半します

一方、サイドFIREをして会社を辞めた人が加入する国民健康保険の場合、保険料は被保険者が全額負担します

つまり、会社をやめてしまうと支払う保険料が単純計算で2倍になってしまうのです。(保険料は都道府県によって違うので、気になる方は調べてみて下さい。)

このことから、会社に勤めている方が保険料の面で得をすることが出来ます。

それに加えて、会社員の場合は雇用保険労災保険に加入することが出来ます。

雇用保険とは、失業や再就職をしたときに給付金を受け取れる保険です。

労災保険とは、業務上でけがや病気、障害を負ったり、死亡した場合に給付金や年金を受け取れる保険です。

特に、労災保険の保険料は事業主(会社)が全額負担するため、労働者にとってありがたい保険となっています。

サイドFIREをした場合、このような万が一のときの保障がありません。

ですが、会社に勤めていない人でも任意で加入できる労災保険は存在するので、気になる方は調べてみて下さい。

FIREをしてからも資産運用を続ける場合に必要な資産

続いて、サイドFIREをするのに必要な資産額について解説していきます。

まず、この解説をする上で、サイドFIREに必要な資産額には二つのパターンが挙げられます。

まず一つ目は、サイドFIREをしてからも資産運用を続けるというパターンです。

FIREにおける資産運用には4%ルールというものがあります。

4%ルールというのは、一言で表すと、資産運用額の4%以内の金額で一年間を生活することで、運用する資産額を減らすことなく生活していける、というものです。

アメリカの一般的な株(米国株)の価格(株価)の上昇率がおよそ7%であり、物価上昇率が3%ほどであることから、仮に資産のすべてを米国株で運用していた場合、年間で資産が資産運用額の4%(7%ー3%=4%)分増えるという風に計算されます。

そのため、この年間で得られる米国株からの収益(=資産運用額の4%分の金額)だけで1年間を生活することで、元手の資産を減らすことなく生活していくことが出来るのです。

これが、4%ルールと呼ばれるものです。

この他、なぜ4%ルールには米国株インデックスがおすすめされるのかや、”4%”になる詳しい仕組みなど、4%ルールについての詳しい説明はこちらからどうぞ!

【FIRE】4%ルールには米国株インデックス!おすすめな理由は?

この4%ルールに基づいてFIRE後も資産運用を行う場合、理論上は築き上げた資産を減らすことなく生活することが出来ます(ただし、投資で得られる利益にかかる所得税で実際は少なくなる場合があります)。

そのため、(1年間の生活費)ー(1年間の副業の収入)×25の金額分の資産を築くことが出来れば、年齢にかかわらずサイドFIREをすることが可能になるのです。

FIREをしてから資産を取り崩していく場合に必要な資産

サイドFIRE後に資産運用を続けることは、少なからずリスクを負うことになります。

そのため、独身でサイドFIREをしてから資産運用をせずに資産を取り崩していく場合に必要な資金額を紹介していきます。

なお、ここからはサイドFIRE後の生活が以下であることを想定します。

・副業での収入が年間50万円である。
・一か月の支出が、家賃や光熱費を合わせて20万円である・

ただし、65歳からは国民年金の支給が開始されるので、下記の金額よりも若干少なくなるかもしれません。

30代

30代でサイドFIREをするために必要な資産額は、およそ9000万円~1億円ほどであると予想されます。

計算式
 (年間の支出額)ー(副業での年間の収入)×(30歳にサイドFIREしてから85歳までの年数)
→ 240万円ー50万円×55年=1億450万円
 (年間の支出額)ー(副業での年間の収入)×(39歳にサイドFIREしてから85歳までの年数)
→ 240万円ー50万円×46年=8740万円

サイドFIREであるとしても、やはり30代でFIREをするにはかなり大きな資産が必要になります

40代

40代でサイドFIREをするために必要な資産額は、およそ7000万円~8000万円ほどであると予想されます。

計算式
 (年間の支出額)ー(副業での年間の収入)×(40歳にサイドFIREしてから85歳までの年数)
→ 240万円ー50万円×45年=8550万円
 (年間の支出額)ー(副業での年間の収入)×(49歳にサイドFIREしてから85歳までの年数)
→ 240万円ー50万円×36年=6840万円

50代

50代でサイドFIREをするために必要な資産額は、およそ5000万円~6000万円ほどであると予想されます。

計算式
 (年間の支出額)ー(副業での年間の収入)×(50歳にサイドFIREしてから85歳までの年数)
→ 240万円ー50万円×35年=6000万円
 (年間の支出額)ー(副業での年間の収入)×(59歳にサイドFIREしてから85歳までの年数)
→ 240万円ー50万円×26年=4940万円

【結論】独身でのサイドFIREはアリ

いかがでしたでしょうか。

30代でのサイドFIREにはかなりの資産が必要になるものの、支出をなるべく減らして資産運用で安定した成果を出せていれば可能なものであると言えます。

皆さんも、独身でのサイドFIREを考えているのであればぜひこの記事を参考にしてください!

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