新NISAでS&P500だけを買うのは良い?S&P500を買うメリットや危険性はなに?
初心者向けにわかりやすく解説します!
新NISAとは
新NISAとは、投資で得た利益に税金がかからなくなる制度です。
通常、株などに投資して得た利益(配当や売却益など)には、20.315%の税金がかかります。
しかし、NISAという制度を利用すれば投資で得た利益が非課税になるのです。
新NISA口座を開設して、その口座を用いて投資を行うことで利用できます。
新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠に分かれており、つみたて投資枠で投資をする場合は毎月同じ商品を少しづつ買い続けて(=積立投資)、成長投資枠で投資をする場合は、その都度好きな商品を買うことが出来ます(つみたて方式で使うことも可能)。
新NISAについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
S&P500(インデックス・ファンド)とは
S&P500インデックスというのは、ニューヨーク証券取引所およびNASDAQ(米国の代表的な株式市場)に上場している企業のうちの、代表的な企業の株式500銘柄で構成される株価指数です。
S&P500インデックス・ファンドは、この株価指数に連動した運用成果を目指す投資信託です。
具体的には、S&P500インデックス・ファンドでは、S&P500を構成する銘柄と同じ組み合わせで投資信託を組みます。
こうすることで、様々な種類の銘柄を少額づつ買うことになるため、リスク分散の効果が期待できるのです。
また、投資信託の価格の動きが株価指数と連動するため、今後の投資信託の価格変動を予想しやすくなります。
インデックス・ファンドについてより詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
S&P500についてより詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
新NISAでS&P500インデックス・ファンドを買うメリット【3選】
ここから、新NISAでS&P500インデックス・ファンドを買うメリットを紹介していきます。
高リターンが期待できる
S&P500インデックス・ファンドを構成する銘柄はすべて上場した米国株となっています。
米国株は、日本株を含めた世界の株式よりも大きなリターンが期待できます。
実際、S&P500の過去約10年間の平均利回りは約14.7%とも言われており、かなり高い水準のリターンを記録しています。
S&P500インデックス・ファンドを買うことにより、国内株を買うよりもより効率的に資産を増やしていくことが出来ます。
成長率が高い
S&P500インデックス・ファンドを構成する米国株は成長率が比較的高いです。
上記した通り、S&P500に連動する投資信託を運用すればかなり大きなリターンが期待できます。
それは、S&P500を構成する米国株の価格の成長率の高さによるものです。
例えば、5000万円で米国株を買うとします。
このとき、仮に米国株の年間の成長率が7%であった場合、5000万円分の米国株の価格は5350万円となります。
この差額(5350万円ー5000万円)の350万円が運用益となります(なお、ここでは配当金を考慮していません)。
つまり、米国株の価格の成長率がリターンに直接関係するのです。
そして、S&P500を構成する米国株は他の株式よりも成長率が高いことから、S&P500インデックス・ファンドはおすすめされるのです。
投資のプロに運用を任せられる
S&P500インデックス・ファンドを買うことで、運用をプロに任せることが出来ます。
インデックス・ファンドというのは、株価指数と連動して運用される(=インデックス運用)投資信託です。
投資信託というのは、投資信託に含まれる銘柄をファンド・マネージャーというプロに運用してもらいます。
そのため、インデックス・ファンドは投資初心者であったとしても比較的購入しやすい商品です。
新NISAでS&P500の一本にしぼるのが危険な理由
では、新NISAでS&P500インデックス・ファンドの一本だけに投資することは危険なのでしょうか。
結論としては、危険性はあると思われます。
以下で理由を説明していきます。
リスク分散が不十分
S&P500に連動したインデックス・ファンドへの全額投資はリスク分散が不十分であると思われます。
なぜなら、S&P500を構成する銘柄のすべては米国株であるからです。
そのため、仮に米国の景気が悪化して米国株の価格が下落してしまうと、S&P500構成株のすべてが影響を受けることになり、インデックス・ファンド全体の価格が大きく下落してしまう可能性があります。
リスク分散を考慮するのであれば、S&P500とは別の資産にも投資をすることがおすすめされます。
為替リスクが大きく影響する
S&P500インデックス・ファンドを含めた外国株の売買には円とドルの為替が必要になるのですが、このときに為替リスクが生じます。
為替リスクといのは、為替レートの変動によって損失が出てしまうリスクのことです。
例えば、買ったオルカンを売って得たドルを円に交換する際、為替レートが1ドル=100円のときに売却するときと、1ドル=70円に売却するときでは、交換出来る円の金額が大きく変わります。
そして、タイミングを見誤れば結果的に収支がマイナスになってしまう可能性もあります。
そのため、為替が必要な資産にのみ投資をすることには大きなリスクが伴うのです。
新NISAのおすすめの活用法
では、新NISAでS&P500インデックス・ファンドを買うのであれば、どのように活用するのが良いのでしょうか。
日本株を買う
S&P500インデックス・ファンドとは別で低リスクな資産を買っておくこともおすすめです。
例えば日本株や日本株で構成される投資信託の売買はすべて円で行われるため、為替が必要ありません。
そのため、これらの資産にも投資をしておくことで、仮にS&P500インデックス・ファンドの売買の際に為替で失敗してしまったとしても、資産の一部を日本株として保有しておけばその分は安全です。
このことから、S&P500と日本株の併用はおすすめされます。
米国以外の先進国・新興国の株式を買う
米国以外の先進国の株式を買うことで、比較的大きなリターンを得ながらリスク分散をすることが可能です。
また、米国以外の新興国の株式を買うという選択肢もあります。
新興国株を買うことで、米国株とのリスク分散をしつつ比較的大きなリターンを期待出来ます。
ただし、新興国株は安定してない場合が多く、価格が一気に下落してしまう可能性もあるため注意が必要です。
コメント
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