高配当ETFはおすすめしないといわれる理由4選!デメリットやメリットを解説

投資信託

高配当ETFがおすすめされないといわれる理由は何なのか?高配当ETFのデメリットやメリットを解説します!

高配当株とは

高配当株とは、配当利回りが高く多くの配当金が得られる株式のことです。

配当利回りは、以下の計算式で算出されます。

配当利回り(%)=(1株あたりの年間配当金)÷株価×100

配当金は株式を保有していれば継続的に受け取ることが出来るため、投資において安定した収入源となります。

さらに高配当株に投資をすることで、より効率的に資産を増やしていくことが出来るのです。

高配当ETFとは

ETFとは、上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。

ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。

インデックス型のETFとは、株価指数の動きに連動した運用成果を目指すETFであることを意味します。

ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

高配当株ETFとは、その中でも高配当株で構成されるETFのことです。

そのため、高配当ETFは他のETFに比べてより大きなリターンが期待できるETFとなっています。

高配当ETFがおすすめされないと言われる理由

貯金箱

複利効果が得られない

複利効果とは、投資で得られた収益を再び投資に回していくことによって、同じ期間の投資でもより効率的に利益を出すことです。

通常の投資信託では、分配金の「再投資」か「受取」を選択することが出来て、「再投資」を選択した場合分配金は自動的に投資に回されます

一方で、ETFでは分配金を自動的に再投資することが出来ないため、投資信託で期待できる複利効果を受けられません。

仮にETFの分配金を自分で投資に回すことも可能ですが、その際手数料を支払う必要があるため、通常の投資信託ほどの複利効果は期待できません。

減配のリスクがある

減配とは、企業の業績悪化などによって配当金が少なくなることです。

減配が行われてしまうと、高い配当金を目的で高配当株を保有していた投資家たちが株式を売ってしまうため、株価が下がってしまう場合があります。

この場合、ETFの価格が下がってしまい損失を出してしまう可能性があるため注意が必要です。

為替リスクがある

為替リスクとは、外国の通貨で取引される金融資産を購入した際に、為替レートの変動に応じてその金融資産の円換算時の価値が上がったり下がったりするリスクのことを指します。

具体的には、為替レートが円安に進んだ場合、外貨に対する円の価値が下落するため、円換算時に外貨で取引される資産の価値は上昇します。

一方で、為替レートが円高に進んだ場合、外貨に対する円の価値が上昇するため、円換算時に外貨で取引される資産の価値は下落します。

為替レートの変動によって、利益が出ることもありますが同時に損失が出る可能性もあり、後者の場合は資産運用に大きな影響を与えることにもつながります。

コストが大きい場合がある

一般的に、ETFは通常の投資信託に比べてコスト(手数料)が低いです。

投資信託に投資をする場合は、以下の手数料を支払う必要があります。

購入時手数料・・・投資信託を購入したときに支払う手数料
運用管理費・・・投資信託を保有している間に支払う手数料
信託財産留保額・・・投資信託を売却するときに支払う手数料

一方、ETFに投資をする場合に支払う手数料は運用管理費のみとなっています。

しかし、特に高配当ETFの商品によっては運用管理費が高いものもあります

運用管理費が高いと、長期的にETFを保有する上ではリターンに大きな影響を与える可能性もあるため、注意が必要です。

高配当ETFのメリット

貯金箱

分散投資ができる

分散投資とは、異なる業種や国の様々な銘柄の資産で少額づつ運用することで、資産全体の値動きを抑えることです。

銘柄や業種ごとにどのタイミングでどのように値動きするのかが異なるため、様々な銘柄で運用することで値動きを分散させて、リスクを逓減することが出来ます。

また、様々な国の銘柄で運用することによって、仮にその内の1つの国の景気が悪化した場合でも、それによるその国の資産価格の下落幅を抑えることが出来ます。

このように、分散投資をすることで資産運用における価格下落リスクを抑えることが出来ます。

高配当ETFには様々な銘柄の高配当株が少額づつ含まれているため、高配当ETFを買うだけで分散投資をすることが出来ます。

少額から始められる

ETFは、少額から買うことが出来ます。

具体的にいくらから購入できるのかは証券会社によって異なりますが、一般的には一万円~数万円といったところでしょうか。

リアルタイムでの売買ができる

投資信託を購入する際は、一日に一回設定される基準価格での取引となります。

そのため、仮にその日の基準価格が設定される前に投資信託を注文するとき、その時点ではまだいくらでその投資信託を買えるのかが分からないのです。

一方、ETFの場合、株式と一緒で価格は随時更新されるため、買うときにはリアルタイムでの価格をしっかり知った上で注文することが出来るのです。

高配当ETFを買う際の注意点

時計

リスク許容度を考える

高配当ETFを買う際は、リスク許容度を考える必要があります。

上記した通り、高配当株は減配や株価下落などのリスクが高いです。

そのため、あまり大きなリスクを冒したくない場合は高配当株ばかりに投資をすることはおすすめされません

反対に、大きなリスクを冒すことができるのであれば、積極的に高配当株に投資することは良いでしょう。

成長しそうな銘柄を選ぶ

ETFを買う場合、短期間に売買を繰り返すよりも長期的に保有する方が利益を上げやすいです。

そのため、出来るだけ将来価格が上がることが見込まれる銘柄が多く含まれているETFを選んだ方が、長期間保有した後により大きなリターンが期待できます

おすすめの高配当ETF3選

最後に、海外の高配当ETFをいくつか紹介しておきます。

JEPI

JEPIは、米国株だけでなくオプションも対象としたETFとなっています。

オプションとは、将来に決められた価格で金融資産を売買する権利のことを指し、オプションを売買する取引をオプション取引といいます。

また、JPEIの運用方法はアクティブ運用であるため、他のETFよりもより高いリターンが期待出来ます。

PFF

PFFは、優先株で構成されるETFです。

そのため、PFFは他のETFと比べて減配のリスクが低いとされています。

QYLD

QYLDは、カバード・コール戦略に基づいて運用されるETFです。

カバード・コール戦略とは、保有する原資産のコールオプション(特定の資産を将来に決められた価格で買う権利)を売却することで利益を上げるという運用戦略です。

また、QYLDの配当利回りはかなり高いため、高いインカムゲインを求めているのであれば以上の記事をぜひ確認してください!

コメント

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