QQQはおすすめしない?やめとけと言われる理由や配当利回りについて解説

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QQQはおすすめしない?やめたほうがいい?理由やQQQの配当利回り、メリット・デメリットについて初心者向けにわかりやすく解説します!

QQQとは

QQQ(正式名称:インベスコQQQトラスト・シリーズ1)は、NASDAQ100(ナスダック100)という株価指数に連動するインデックス型のETFです。

ETFとは、上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。

ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。

インデックス型のETFとは、株価指数の動きに連動した運用成果を目指すETFであることを意味します。

ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

NASDAQ100(ナスダック100)とは

NASDAQ100(ナスダック100)は、米国を代表する株式市場であるNASDAQ市場の時価総額上位100銘柄(金融セクターを除く)で構成される株価指数です。

NASDAQ100の特徴としては、テクノロジー・情報技術系の業種が中心となっている点や、新しい企業の株式を積極的に取り入れる傾向にあるといった点が挙げられます。

また、NASDAQ100の構成銘柄は定期的に入れ替えられるため、常にその時代に合った企業が選出されます。

QQQの上位構成銘柄

アメリカの大手情報サービス会社であるBloombergによると、2024年5月11日時点でのQQQを構成する上位銘柄は以下の通りとなります。

企業名割合
マイクロソフト8.67
アップル7.95
エヌビディア6.32
アマゾン5.48
メタ・プラットフォームズ4.69
ブロードコム4.49
アルファベット2.79
アルファベット2.72
コストコホールセール2.54
テスラ2.28

見ての通り、NASDAQ100の上位構成銘柄には世界的に有名な企業が名を連ねています。

QQQの分配金利回り

Bloombergによると、2024年5月11日時点でのQQQの分配金利回りは0.52%となっています。

これは、他の米国株ETFと比較してかなり低い水準であるといえます。

QQQはおすすめしない?デメリットはなにか

分配金利回りが低い

QQQのデメリットとして大きいのは、やはり分配金利回りの低さです。

以下で、他の米国株ETFの分配金利回りの例を紹介しておきます(2024年5月10日時点)(Bloombergで算出された数値を使用しています)。

ETF分配金利回り
QYLD11.71%
PFF6.10%
SPYD3.66%
BND3.59%
JEPI6.85%
HDV3.03%
VTI1.41%

QQQの分配金利回りは0.52%であるため、他の米国株ETFと比較してかなりの差があることが分かります。特に、QYLDの分配金利回りとは約11%も差があります

高いインカムゲインを求めて投資をする場合は、QQQはあまりおすすめできないでしょう。

分配金利回りが高いETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

経費率が高い

ETFに投資をする場合、運用期間中に経費(手数料)を支払う必要があります。

Bloombergによると、2024年5月11日時点でのQQQの経費率は価格の0.20%となっており、これは他の米国株ETFと比較して高い水準となっています。

以下で、他の米国株ETFの経費率の例を紹介しておきます(2024年5月10日時点)(Bloombergで算出された数値を使用しています)。

ETF経費率
QYLD0.61%
PFF0.46%
SPYD0.07%
BND0.03%
JEPI0.35%
HDV0.08%
VTI0.03%

このように、QQQの経費率は比較的高いことが分かります。経費は投資金額が大きくなればなるほどリターンの大きな障壁になるため、注意が必要です。

経費率が特に低いETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

リスクが大きい

QQQの運用には、比較的大きなリスクが伴います。その理由を以下で解説します。

リスク分散効果が低い

リスク分散とは、様々な種類・銘柄の資産に投資をすることで投資上のリスクを分散させることをいいます。

例えば、

・1つの銘柄だけではなく、様々な銘柄の株式を買う
・株式だけでなく、債券などにも投資をする

ことが挙げられます。

こうすることで、たとえある特定の銘柄が減配されたり、その銘柄を発行している企業が債務不履行に陥ってしまったとしても、それによる影響を小さくすることが出来ます。

QQQはNASDAQ100を構成する銘柄で構成されるETFなのですが、NASDAQ100には100銘柄が組み込まれているため、100銘柄に分散して投資をすることになります。

ですが、米国の500銘柄で構成されるS&P500や、米国の約4000銘柄で構成されるCRSP US トータル・マーケット・インデックスと比較すると、NASDAQ100に連動するQQQのリスク分散効果はあまり高くないと捉えることが出来ます。

値動きが大きい

NASDAQ100は、S&P500などの有名な株価指数とは異なり、歴史があまりない新興企業なども積極的に構成銘柄に取り入れる傾向にあります。

そのため、安定した企業の株式ばかりで構成された株価指数と比較して値動きが大きくなりやすいです。

このことから、値動きの予想が難しくなったり、また予想に反して急激に下落してしまう可能性も考えられます。

少額投資が難しい

Bloombergによると、2024年5月11日時点でのQQQの価格は442.06米ドル(※日本円で約6万9,000円)となっています。

QQQは1口から購入することが出来るため、QQQを購入するためには最低でも約6万9,000円が必要となります(証券会社によって異なる可能性あり)。

そのため、QQQは少額投資にはあまり向いていない資産であると言えます。

三井住友銀行のリアルタイム為替レートのTTSレートに基づいて計算(2024年5月10日 午後8時35分時点の情報)。

QQQのメリット

大きなキャピタルゲインが期待できる

QQQに投資をするメリットは、大きなキャピタルゲインが期待できることです。

安定した企業の場合、株価が下落しづらい反面大きく上昇することも難しくなります。

一方で、NASDAQ100が組み入れている新興企業が将来成長を続ければ、株価が大きく上昇する可能性があります。

そのため、QQQを売却した際には大きな売却益(キャピタルゲイン)が期待できるのです。

実際、QQQと他の分配金利回りが高い米国株ETFの1年間のキャピタルゲインを以下で比較しました(2024年5月10日時点)(Bloombergの情報を基に作成)。

ETF1年間のキャピタルゲイン
QQQ36.86%
QYLD13.76%
PFF12.06%
JEPI12.62%

このように、分配金利回りではQQQを上回っているETFと比較しても、QQQのキャピタルゲインはかなり大きいことが分かります。

このキャピタルゲインの大きさがQQQに投資をするメリットであると言えます。

【結論】QQQはおすすめしないのか?QQQに向いている人は?

QQQは、大きなキャピタルゲインが期待できるもののデメリットもいくつか存在します。

結論として、QQQに向いている人・向いていない人の特徴を以下でまとめました。

QQQに向いている人・大きなキャピタルゲインを求めている人
QQQに向いていない人・大きなインカムゲインを求めている人
・少額投資したい人
・低リスクで投資をしたい人
・手数料にお金をかけたくない人

キャピタルゲイン狙いであればQQQは良い資産となり得ますが、そうでないのであればQQQは運用が難しい資産であると言えます。

QQQに投資をする際は、QQQが自分の目標に合った資産であるかどうかに注意する必要があるでしょう。

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