VYMはおすすめしない?やめとけと言われる理由や配当利回りについて解説

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VYMはおすすめしない?やめとけと言われる理由は?VYMの配当利回りやメリット・デメリットを初心者向けにわかりやすく解説します!

VYMとは

VYM(正式名称:バンガード米国高配当株式ETF)は、FTSEハイディビデンド・イールド指数という株価指数に連動するインデックス型のETFです。

ETFとは、上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。

ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。

インデックス型のETFとは、株価指数の動きに連動した運用成果を目指すETFであることを意味します。

ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

FTSEハイディビデンド・イールド指数とは

FTSEハイディビデンド・イールド指数は、米国株式市場において利回りが高い株式を中心に構成される株価指数です。

この指数の特徴としては、他の株価指数と比較して値動きが景気に左右されずらいことが挙げられます。

NASDAQ100やS&P500の構成銘柄はテクノロジー・情報技術関連の企業が大きな割合を占めるのに対し、FTSEハイディビデンド・イールド指数の構成銘柄は主に金融やヘルスケア、生活必需品部門の企業が中心となっています。

金融・ヘルスケア・必需品は景気に関わらず常に一定の需要があるため、これらの企業の株価は比較的下がりにくいのです。

それに対して、テクノロジー・情報技術関連の銘柄は株価の動きが大きい傾向にあります。

VYMの上位構成銘柄

アメリカの大手情報サービス会社であるBloombergによると、2024年5月16日時点でのVYMを構成する上位銘柄は以下の通りとなります。

企業割合
ブロードコム3.47
JPモルガン・チェイス・アンド・カンパニー3.42
エクソンモービル2.93
プロクター・アンド・ギャンブル2.38
ジョンソン・エンド・ジョンソン2.15
ホーム・デポ2.07
メルク2.03
アッヴィ1.77
シェブロン1.66
バンク・オブ・アメリカ1.58

上記した通り、VYMの上位構成銘柄には金融やヘルスケア、生活必需品といったセクターの企業の銘柄が大きな割合を占めています。

VYMの配当利回り

Bloombergによると、2024年5月16日時点でのVYMの分配金利回りは2.16%となっています。

これは、他の米国株ETFと比較すると低い水準であるといえます。

VYMはおすすめしない?デメリットはなにか

配当利回りが低い

VYMのデメリットとしては、分配金利回りが低いことが挙げられます。

FTSEハイディビデンド・イールド指数は米国株式市場において利回りが高い株式を中心に構成されますが、それでも他の高分配ETFと比較するとVYMの分配金利回りは低いです。

以下で、他の米国株ETFの分配金利回りの例を紹介しておきます(2024年5月16日時点)(Bloombergで算出された数値を使用しています)。

ETF分配金利回り
QYLD11.71%
PFF6.03%
SPYD3.60%
BND3.56%
JEPI6.84%
HDV3.00%
VTI1.39%
VIG1.68%

VYMの分配金利回りは2.16%であるため、VYMの分配金利回りは上記のETFと比較すると低いことが分かります。特に、QYLDとは分配金利回りに約9%もの差があります

高いインカムゲインを求めるのであれば、VYMは最適なETFとは言えないのかもしれません。

上記の高分配ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!


VYMのメリット

経費率が低い

ETFを運用する場合、保有期間中に経費(手数料)を支払う必要があります。

Bloombergによると、2024年5月16日時点でのVYMの経費率は価格の0.06%となっており、他の高分配ETFに比べてかなり低い水準となっています。

以下で、他の米国株ETFの経費率の例を紹介しておきます(2024年5月16日時点)(Bloombergで算出された数値を使用しています)。

ETF経費率
QYLD0.61%
PFF0.46%
SPYD0.07%
BND0.03%
JEPI0.35%
HDV0.08%
VTI0.03%
VIG0.06%

経費は、運用期間が長期になるほどリターンに大きな影響を与えるので、経費率の低さは投資において重要なポイントとなります。

分散投資ができる

分散投資とは、1つの資産だけに投資をするのではなく、様々な銘柄や業種、国の資産に分けて投資をすることを指します。

投資資金のすべてを1つの銘柄に投資した場合、もしその銘柄の価格が大幅に下落してしまうと大きな損失となってしまいます。

しかし、分散投資をすることでたとえ1つの銘柄の価格が急落しても、投資全体での損失を少なく抑えることが出来るのです。

そのため、投資をする上で分散投資を心がけることは非常に重要なこととなります。

VYMは約400銘柄に少額づつ投資するため、リスク分散効果が高いETFであるでしょう。

一定のキャピタルゲインが期待できる

Bloombergによると、VYMの直近1年間のトータルリターン(分配金やキャピタルゲインを合わせた利益)は20.78%となっています。

以下で、2024年5月16日時点での他の米国株ETFのトータルリターンの例を紹介します(Bloomberg参照)。

ETF1年間のトータルリターン
QQQ39.51%
QYLD13.43%
PFF14.03%
SPYD19.50%
JEPI12.85%
HDV16.66%
VTI30.04%
VIG20.35%

このように、VYMは分配金利回りが低いのに対して、1年間のトータルリターンは高くなっています。

これはつまり、短期間で見るとそれだけ高いキャピタルゲインが期待できるということです。

トータルリターンがVYMよりもさらに高いQQQVTIについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

【結論】VYMはおすすめしないのか?

結論として、VYMはおすすめしないのでしょうか。

以下で、VYMに向いている人と向いていない人の特徴を挙げました。

VYMに向いている人・高いキャピタルゲインが欲しい人
・経費率を抑えたい人
・分散投資がしたい人
VYMに向いていない人・高い分配金(インカムゲイン)が欲しい人

VYMを購入するのであれば、VYMの特徴を理解して、自分の目標に合った資産なのかを考えることが大切になるでしょう。

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