1489で配当金生活はできる?1489の株価や配当利回りはどれくらい?1489のメリット・デメリットなどを初心者向けにわかりやすく解説します!
1489とは
1489(正式名称:NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信)は、日経平均高配当株50指数という株価指数に連動するインデックス型のETFです。
ETFとは、上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。
ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。
インデックス型のETFとは、株価指数の動きに連動した運用成果を目指すETFであることを意味します。
ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
日経平均高配当株50指数とは
日経平均高配当株50指数とは、日経平均株価を構成する銘柄のうち、予想される配当利回りが高い50銘柄で構成される株価指数です。
日経平均株価とは、東京証券取引所のプライム市場に上場する225銘柄で構成される株価指数です。
プライム市場に上場する銘柄であるため、日経平均株価を構成する銘柄には大企業が数多く名を連ねています。
そして日経平均高配当50指数は、日経平均株価の中でも特に配当利回りが高い銘柄を選出して構成されているため、この指数に連動する1489には高いリターンが期待出来ます。
1489の配当利回り
アメリカの大手情報サービス会社であるBloombergによると、2024年5月28日時点での1489の分配金利回りは5.05%となっています。
これは、他の日本株で構成されるETFと比較すると高い水準であると言えるでしょう。
1489の株価
Bloombergによると、2024年6月4日時点の1489の株価は日本円で2,421円となっています。
1489の配当金生活シミュレーション
続いて、1489で配当金生活をする場合のシミュレーションを行います。
このシミュレーションでの1489の分配金利回りを5.05%と想定して、投資金額による年間の分配金金額を算出します(ただし税金を考慮せず、税引前の金額とする)。
シミュレーションの結果は以下の通りです。
投資金額 | 年間の分配金金額 |
100万円 | 5万500円 |
500万円 | 25万2,500円 |
1,000万円 | 50万5,000円 |
1,500万円 | 75万7,500円 |
2,000万円 | 101万円 |
2,500万円 | 126万2,500円 |
3,000万円 | 151万5,000円 |
3,500万円 | 176万7,500円 |
4,000万円 | 202万円 |
5,000万円 | 252万5,000円 |
6,000万円 | 303万円 |
7,000万円 | 353万5,000円 |
8,000万円 | 404万円 |
9,000万円 | 454万5,000円 |
1億円 | 505万円 |
1489で配当金生活をする上でのデメリット
米国株ETFに比べて手数料が高い
ETFを保有する場合、保有している期間に経費(手数料)を支払う必要があります。
Bloombergによると、2024年5月28日時点での1489の経費率は価格の0.28%となっています。
以下で、2024年5月28日時点での米国株で構成されるETF(米国株ETF)の経費率の例を挙げてみました(Bloomberg参照)。
ETF | 経費率 |
QYLD | 0.61% |
PFF | 0.46% |
SPYD | 0.07% |
BND | 0.03% |
JEPI | 0.35% |
HDV | 0.08% |
VTI | 0.03% |
VIG | 0.06% |
このように、米国株ETFの中には1489よりもかなり経費率が低いものがあります。長期運用する上では経費率の違いはリターンに大きな差を生み出すため、経費率の低さは投資において重要な要素となります。
経費率が特に低い米国株ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
リスク分散効果が低い
リスク分散とは、1つの資産だけに投資をするのではなく、様々な銘柄や業種、国の資産に分けて投資をすることを指します。
投資資金のすべてを1つの銘柄に投資した場合、もしその銘柄の価格が大幅に下落してしまうと大きな損失となってしまいます。
しかし、分散投資をすることでたとえ1つの銘柄の価格が急落しても、投資全体での損失を少なく抑えることが出来るのです。
そのため、投資をする上でリスク分散を心がけることは非常に重要なこととなります。
1489は、日経平均高配当株50指数を構成する50銘柄に少額づつ投資するため、ある程度の分散投資を行うことが出来ます。
しかし、米国株ETFの中にはS&P500やNASDAQ100といった株価指数に連動するものがありますが、それぞれS&P500は米国の500銘柄、NASDAQ100は米国の100銘柄で構成されます。
そのため、これらの米国株ETFと比較すると1489のリスク分散効果は低めであると考えられます。
1489のメリット
配当利回りが高い
先述した通り、1489の分配金利回りは他の日本株で構成されるETFと比較すると高い水準にあると思われます。
さらに、一般的に分配金利回りが日本株よりも高いとされる米国株ETFと比較しても、1489の分配金利回りは高い水準にあると言えます。
以下で、2024年5月28日時点での米国株ETFの分配金利回りの例を挙げました(Bloomberg参照)。
ETF | 分配金利回り |
QYLD | 11.11% |
PFF | 6.05% |
SPYD | 3.62% |
BND | 3.58% |
JEPI | 6.83% |
HDV | 3.00% |
VTI | 1.39% |
VIG | 1.68% |
QQQ | 0.5% |
VYM | 2.17% |
このように、1489の分配金利回りは5.05%であるため、有名な米国株ETFの分配金利回りと比較しても1489の分配金利回りが高い水準にあることが分かります。
1489よりもさらに分配金利回りが高い米国株ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
安定した大企業に投資できる
日経平均株価の構成銘柄に選出される企業は、東京証券取引所のプライム市場に上場する企業であるため、業績が良く安定した大企業が多いです。
日経平均高配当株50指数は、その日経平均株価の構成銘柄の中でも特に配当利回りが高い銘柄で構成されます。
そのため、日経平均高配当株50指数に連動する1489に投資をすることで、日本の大企業の中でもトップレベルで業績が良く安定した大企業に投資をすることが出来るということなのです。
為替リスクがない
為替リスクとは、為替相場の変動によって外貨建て資産の円換算時の価値が上下するリスクを指します。
為替相場が円安に進行すると、外貨建て資産の円換算時の価値は上昇します。
反対に、為替相場が円高に進行すると外貨建て資産の円換算時の価値は下落します。
円以外の通貨で取引される資産に投資をする場合は為替リスクが伴うため、注意が必要です。
その点、1489は日本株のみで構成されるため為替リスクがありません。
そのため、1489は米国株ETFよりも少ないリスクで運用することが出来ると言えます。
【結論】1489で配当金生活はできるのか?
結論として、1489の分配金だけで完全に配当金生活をすることは難しいと思われます。
配当金生活のシミュレーションを行った通り、生活に必要な金額を得るためにはかなりの投資元本が必要になります。
もしも、生活費として十分な金額の分配金を得ることが出来るほどの投資元本が無い場合は、以下のことが必要になるでしょう。
・1489への投資に加えて、副業をする
・1489だけでなく、さらに分配金利回りが高い米国株ETFにも投資をする
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