VOOで配当金生活はできる?配当利回りと株価やメリット・デメリットなどを解説

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VOOで配当金生活はできるのか?VOOの配当利回りや株価はどれくらい?VOOに投資をするメリット・デメリットなど、初心者向けにわかりやすく解説します!

VOOとは

VOO(正式名称:バンガード・S&P500 ETF)は、S&P500という株価指数に連動するインデックス型のETFです。

ETFとは、上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。

ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。

インデックス型のETFとは、株価指数の動きに連動した運用成果を目指すETFであることを意味します。

ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

S&P500とは

S&P500は、ニューヨーク証券取引所およびNASDAQ(米国の代表的な株式市場)に上場している企業のうち、代表的な企業の株式500銘柄で構成される株価指数です。

S&P500の具体的な算出方法としては、500銘柄の株価を加重平均することによって導き出されます。

加重平均と単純平均の違いは以下の通りとなっています。

単純平均それぞれの銘柄の株価を平均する。
→発行株式数は反映されない
加重平均それぞれの銘柄の株価を、その銘柄の発行数を反映させて平均する。
→発行株式数が多い銘柄ほど、株価指数に大きな影響を与える

S&P500や加重平均について詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

VOOの配当利回り

アメリカの大手情報サービス会社であるBloombergによると、2024年5月31日時点のVOOの分配金利回りは1.28%となっています。

これは、他の米国株ETFと比較すると低い水準にあるといえます。

VOOの株価

Bloombergによると、2024年6月4日時点でのVOOの株価は484.43米ドル(日本円で※約7万5,232円)となっています。

三井住友銀行のリアルタイム為替レート(2024年6月4日 午後11時5分 現在)を使用しました。

VOOの上位構成銘柄

2024年5月31日時点でのVOOの上位構成銘柄を以下で挙げました(Bloomberg参照)。

企業割合
マイクロソフト6.84
アップル5.84
エヌビディア5.04
アマゾン・ドット・コム3.78
アルファベット2.27
メタ・プラットフォームズ2.24
アルファベット1.92
バークシャー・ハサウェイ1.71
イーライリリー1.47
ブロードコム1.35

S&P500は米国の代表的な銘柄で構成されるため、VOOの上位構成銘柄には誰もが知るような世界的大企業が名を連ねています。

VOOの配当金生活シミュレーション

続いて、VOOで配当金生活をする場合のシミュレーションを行います。

このシミュレーションでのVOOの分配金利回りを1.28%と想定して、投資金額による年間の分配金金額を算出します(ただし税金を考慮せず、税引前の金額とする)。

シミュレーションの結果は以下の通りです。

投資金額年間の分配金金額
100万円1万2,800円
500万円6万4,000円
1,000万円12万8,000円
1,500万円19万2,000円
2,000万円25万6,000円
2,500万円32万円
3,000万円38万4,000円
3,500万円44万8,000円
4,000万円51万2,000円
5,000万円64万円
6,000万円76万8,000円
7,000万円89万6,000円
8,000万円102万4,000円
9,000万円115万2,000円
1億円128万円

VOOで配当金生活をする上でのデメリット

配当利回りが低い

VOOのデメリットとしては、分配金利回りが低いことが挙げられます。

以下で、他の米国株ETFの分配金利回りの例を紹介しておきます(2024年5月31日時点)(Bloombergで算出された数値を使用しています)。

ETF分配金利回り
QYLD11.18%
PFF6.09%
SPYD3.73%
BND3.68%
JEPI6.95%
HDV3.10%
VTI1.41%
VIG1.72%
QQQ0.51%

VOOの分配金利回りは1.28%(2024年5月31日時点)であるため、VOOは他の米国株ETFと比較して分配金利回りが低い水準にあることが分かります。

特に、QYLDとは分配金利回りに約10%も差があります。

分配金利回りが特に高い米国株ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

為替リスクがある

為替リスクとは、外国の通貨で取引される金融資産を購入した際に、為替レートの変動に応じてその金融資産の円換算時の価値が上がったり下がったりするリスクのことを指します。

具体的には、為替レートが円安に進んだ場合、外貨に対する円の価値が下落するため、円換算時に外貨で取引される資産の価値は上昇します。

一方で、為替レートが円高に進んだ場合、外貨に対する円の価値が上昇するため、円換算時に外貨で取引される資産の価値は下落します。

為替レートの変動によって、利益が出ることもありますが同時に損失が出る可能性もあり、後者の場合は資産運用に大きな影響を与えることにもつながります。

VOOは米国の500銘柄で構成されるETFであるため、VOOの分配金を受け取る際には為替リスクが発生してしまいます。

VOOのメリット

分散投資ができる

VOOのメリットとしては、分散投資ができるということにあります。

分散投資とは、異なる業種や国の様々な銘柄の資産で少額づつ運用することで、資産全体の値動きを抑えることです。

銘柄や業種ごとにどのタイミングでどのように値動きするのかが異なるため、様々な銘柄で運用することで値動きを分散させて、リスクを逓減することが出来ます。

また、様々な国の銘柄で運用することによって、仮にその内の1つの国の景気が悪化した場合でも、それによるその国の資産価格の下落幅を抑えることが出来ます。

このように、分散投資をすることで資産運用における価格下落リスクを抑えることが出来ます。

VOOでは米国の500銘柄を少額づつ購入することになるため、リスク分散効果が高いと言えます。

長期的に運用していくのであれば、分散投資が出来るかどうかということも重要なポイントとなります。

経費率が低い

VOOといったETFを保有する場合、保有している期間中に経費(手数料)を支払う必要があります。

Bloombergによると、2024年5月31日時点でのVOOの経費率は価格の0.03%となっており、比較的低い水準となっています。

以下で、2024年5月31日時点での米国株ETFの経費率の例を挙げてみました(Bloomberg参照)。

ETF経費率
QYLD0.61%
PFF0.46%
SPYD0.07%
BND0.03%
JEPI0.35%
HDV0.08%
VTI0.03%
VIG0.06%
QQQ0.20%

このように、VOOの経費率は他の米国株ETFと比較しても低い水準にあることが分かります。

ETFを長期的に運用していく上で、経費率はリターンに大きな影響を及ぼす要因となるため、経費率の低さは大きなメリットとなります。

VOOと同水準で経費率が低い他の米国株ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

【結論】VOOで配当金生活はできるのか?

結論としては、VOOへの投資のみで配当金生活をすることは難しいと考えられます。

VOOには分散投資ができる・経費率が低いというメリットがありますが、やはり配当金生活を行うには分配金利回りが低いと思われます。

もしも、生活費として十分な金額の分配金を得ることが出来るほどの投資元本が無い場合は、以下のことが必要になるでしょう。

・VOOへの投資に加えて、副業をする
・VOOだけでなく、さらに分配金利回りが高い米国株ETFにも投資をする

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