2559で配当金生活はおすすめしない?2559の株価や配当利回りはどれくらい?2559のメリット・デメリットなどを初心者向けにわかりやすく解説します!
2559とは
2559(正式名称:MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信)は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスという株価指数に連動するインデックス型のETFです。
ETFとは上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。
ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。
インデックス型のETFとは、株価指数の動きに連動した運用成果を目指すETFであることを意味します。
ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスとは
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスとは、世界中の先進国と新興国の大型株・中型株のうち上位時価総額の約3,000銘柄で構成される株価指数です。
この指数の特徴としては、大型株だけでなく中型株も対象にしていることや、対象銘柄数が非常に多いことが挙げられます。
そのため、この指数に連動したETFに投資をする場合は大きな分散投資効果が期待できます。
2559の株価
アメリカの大手情報サービス会社であるBloombergによると、2024年6月13日時点での2559の株価は20,585円となっています。
2559の配当利回り
Bloombergによると、2024年6月13日時点での2559の分配金利回りは1.54%となっています。
これは、他の海外ETFと比較して低い水準となっています。
2559の上位構成銘柄
続いて、2024年6月13日時点での2559の上位構成銘柄を紹介します(Bloomberg参照)。
企業 | 割合 |
マイクロソフト | 3.78% |
アップル | 3.37% |
エヌビディア | 2.78% |
アマゾン・ドット・コム | 2.26% |
情報なし | 2.11% |
メタ・プラットフォームズ | 1.32% |
アルファベット | 1.31% |
アルファベット | 1.16% |
イーライリリー | 0.85% |
2559では米国などの先進国に多く投資をするため、上記のような世界的な大企業の銘柄が上位に名を連ねています。
2559の配当金生活シミュレーション
続いて、2559で配当金生活をする場合のシミュレーションを行います。
このシミュレーションでの2559の分配金利回りを1.54%と想定して、投資金額による年間の分配金金額を算出します(ただし税金を考慮せず、税引前の金額とする)。
シミュレーションの結果は以下の通りです。
投資金額 | 年間の分配金金額 |
100万円 | 1万5,400円 |
500万円 | 7万7,000円 |
1,000万円 | 15万4,000円 |
1,500万円 | 23万1,000円 |
2,000万円 | 30万8,000円 |
2,500万円 | 38万5,000円 |
3,000万円 | 46万2,000円 |
3,500万円 | 53万9,000円 |
4,000万円 | 61万6,000円 |
5,000万円 | 77万円 |
6,000万円 | 92万4,000円 |
7,000万円 | 107万8,000円 |
8,000万円 | 123万2,000円 |
9,000万円 | 138万6,000円 |
1億円 | 154万円 |
2559のメリット
経費率が低い
ETFを保有する場合、保有している期間に経費(手数料)を支払う必要があります。
Bloombergによると、2024年6月13日時点の2559の経費率は価格の0.08%となっており、これは他の海外ETFと比較して低い水準にあると言えます。
以下で、2024年6月13日時点での海外ETFの経費率の例を挙げてみました(Bloomberg参照)。
ETF | 経費率 |
QYLD | 0.61% |
PFF | 0.46% |
SPYD | 0.07% |
BND | 0.03% |
JEPI | 0.35% |
HDV | 0.08% |
VTI | 0.03% |
VIG | 0.06% |
QQQ | 0.20% |
このように、2559の経費率は他の海外ETFと比較して低い水準にあることが分かります。
ETFを長期的に運用していく上で、経費率はリターンに大きな影響を及ぼす要因となるため、経費率が低いことは大きなメリットになります。
2559よりもさらに経費率が低い他の海外ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
分散投資効果が非常に高い
分散投資とは、異なる業種や国の様々な銘柄の資産で少額づつ運用することで、資産全体の値動きを抑えることです。
銘柄や業種ごとにどのタイミングでどのように値動きするのかが異なるため、様々な銘柄で運用することで値動きを分散させて、リスクを逓減することが出来ます。
また、様々な国の銘柄で運用することによって、仮にその内の1つの国の景気が悪化した場合でも、それによるその国の資産価格の下落幅を抑えることが出来ます。
このように、分散投資をすることで資産運用における価格下落リスクを抑えることが出来ます。
2559は世界の約3,000銘柄に少額づつ投資をするETFであるため、分散投資効果は非常に高いと考えられます。
資産を長期保有する場合などには特にリスク分散が重要となるため、その点において2559はある程度安心できる資産であると思われます。
ただし、2559を構成する銘柄の中では米国株が大きい割合を占めるため、2559の運用成果が米国の景気の影響を大きく受けてしまうことには注意が必要です。
2559のデメリット
配当利回りが低い
先述した通り、2024年6月13日時点での2559の分配金利回りは1.54%となっており、これは他の海外ETFと比較すると低い水準であるといえます。
以下で、他の海外ETFの分配金利回りの例を紹介しておきます(2024年6月13日時点)(Bloombergで算出された数値を使用しています)。
ETF | 分配金利回り |
QYLD | 10.98% |
PFF | 6.21% |
SPYD | 3.70% |
BND | 3.64% |
JEPI | 7.66% |
HDV | 3.46% |
VTI | 1.37% |
VIG | 1.69% |
QQQ | 0.48% |
このように、2559は他の海外ETFと比較して分配金利回りが低く、特にQYLDとは分配金利回りに約10%も差があります。
分配金利回りが特に高い米国株ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
新興国の株式への投資リスクがある
2559では、米国などの先進国の大型株に加えて新興国の株式も対象に含まれます。
現在、インドといった新興国の株式の成長率は高まっており、新興国株式からは以前よりもより高いリターンを期待することが出来ます。
しかしながら、新興国株式は安定した先進国の株式に加えて、株価が急落したり企業が破綻するリスクが比較的大きくなってしまいます。
そのため、2559に投資をする場合は新興国株式への投資リスクも考慮しておく必要があるでしょう。
【結論】2559で配当金生活はおすすめしない?
結論としては、2559で配当金生活をすることはおすすめされないと考えられます。
理由としては、分配金利回りが低いことが挙げられます。
そのため、もしも生活費として十分な金額の分配金を得ることが出来るほどの投資元本が無い場合は、以下のことが必要になるでしょう。
・2559への投資に加えて、副業をする
・2559だけでなく、さらに分配金利回りが高い米国株ETFなどにも投資をする
コメント
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