TQQQの長期保有はおすすめしない?理由や株価と配当利回り・配当金生活について解説

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TQQQの長期保有はおすすめしない?理由やTQQQの株価と配当利回り・配当金生活など、TQQQのメリット・デメリットと合わせて初心者向けにわかりやすく解説します!

TQQQとは

TQQQ(正式名称:プロシェアーズ・ウルトラプロQQQ)は、NASDAQ100(ナスダック100)という株価指数に連動するレバレッジ型ETFです。

ETFとは上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。

ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。

ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

NASDAQ100とは

NASDAQ100(ナスダック100)は、米国を代表する株式市場であるNASDAQ市場の時価総額上位100銘柄(金融セクターを除く)で構成される株価指数です。

NASDAQ100の特徴としては、テクノロジー・情報技術系の業種が中心となっている点や、新しい企業の株式を積極的に取り入れる傾向にあるといった点が挙げられます。

また、NASDAQ100の構成銘柄は定期的に入れ替えられるため、常にその時代に合った企業が選出されます。

レバレッジ型ETFとは

レバレッジ型ETFとは、一定の株価指数に倍数をかけた指数に連動した運用成果を目指すETFです。

通常のインデックス型のETFの場合、一定の株価指数と同じ動きをするように銘柄の組み合わせが決定されます。

ですがレバレッジ型ETFでは、株価指数の動きの数倍の値動きを目指すため、通常のインデックス型のETFに比べて期待される利益が大きくなります。

例えば、ある株価指数が1年間で10%上昇したとき、通常のインデックス型のETFの場合だと価格は指数と同じように1年間で10%上昇することになりますが、レバレッジ2倍のETFの場合だと価格は同期間で20%上昇することになります。

TQQQはレバレッジ3倍のETFとなっているため、通常のETFの3倍の値動きが期待できます。

TQQQの株価

アメリカの大手情報サービス会社であるBloombergによると、2024年6月22日時点でのTQQQの価格は74.40米ドル(日本円で約1万1,872円)となっています。

三井住友銀行のリアルタイム為替レート(2024年6月21日 午後8時35分 現在)を使用しました。

TQQQの配当利回り

Bloombergによると、2024年6月22日時点でのTQQQの分配金利回りは1.16%となっています。

これは、他の海外ETFと比較してかなり低い水準であるといえます。

TQQQの配当金生活シミュレーション

続いて、TQQQの分配金で配当金生活をする場合のシミュレーションを行います。

このシミュレーションでのTQQQの分配金利回りを1.16%と想定して、投資金額による年間の分配金金額を算出します(ただし税金を考慮せず、税引前の金額とする)。

シミュレーションの結果は以下の通りです。

投資金額年間の分配金金額
100万円1万1,600円
500万円5万8,000円
1,000万円11万6,000円
1,500万円17万4,000円
2,000万円23万2,000円
2,500万円29万円
3,000万円34万8,000円
3,500万円40万6,000円
4,000万円46万4,000円
5,000万円58万円
6,000万円69万6,000円
7,000万円81万2,000円
8,000万円92万8,000円
9,000万円104万4,000円
1億円116万円

TQQQの分配金利回りは低い水準にとどまっているため、上記の通りTQQQの分配金のみを生活費に充てて生活していくことはかなり難しいと考えられます。

TQQQのメリット

大きな利益が期待できる

TQQQは、NASDAQ100の3倍の値動きを目指すレバレッジ型のETFとなっています。

NASDAQ100に連動する通常のETFの場合だと、NASDAQ100が上昇した場合にはETFの価格も同じ割合で上昇することが予想されます。

一方でレバレッジ3倍のTQQQの場合は、NASDAQ100の3倍の割合で価格が上昇するため、同じ期間でもより効率的に資産を増やすことが出来ます。

価格がより大きく上昇することで、ETFを売却した際に得られる利益(キャピタルゲイン)がその分大きくなります。

少額投資ができる

2024年6月22日時点でのTQQQの価格は1口約1万1,872円(Bloomberg参照)となっています。

個別株を購入する場合だと、最低購入数は100単位(100株)と決められている(例外はある)ことから少額での投資が難しくなってしまいます。

一方で、ETFの場合はそれよりも少ない単位での購入が可能であることが多い(商品ごとに最低売買単位は定められている)ため、個別株と比較して少額から投資を始めることが可能となります。

TQQQのデメリット

リスクが大きい

TQQQはレバレッジ型のETFであるため、通常のETFよりも大きなリターンが期待されます。

しかしその反面、価格の下落面では他のETFと比較して価格の下落率3倍になってしまいます

TQQQは、価格の上昇面では大きなリターンが期待できる一方で、価格の下落面では大きな損失を出してしまう可能性があるのです。

このことから、安全にリターンを得たいと考えるのであれば、高リスク高リターンなETFであるTQQQはあまりおすすめできない可能性があります。

配当利回りが低い

先述した通り、2024年6月22日時点でのTQQQの分配金利回りは1.16%となっており、これは他の海外ETFと比較してかなり低い水準となります。

以下で、他の海外ETFの分配金利回りの例を紹介しておきます(2024年6月22日時点)(Bloombergで算出された数値を使用しています)。

ETF分配金利回り
QYLD11.39%
PFF6.21%
SPYD4.86%
BND3.62%
JEPI7.62%
HDV3.43%
VTI1.36%
VIG1.67%
QQQ0.63%

このように、TQQQは他の海外ETFと比較して分配金利回りがかなりく、特にQYLDとは分配金利回りに約10%も差があります。

分配金利回りが特に高い海外ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

経費率が高い

ETFを保有する場合、保有している期間に経費(手数料)を支払う必要があります。

Bloombergによると、2024年6月22日時点でのTQQQの経費率は価格の0.88%となっており、これは他の海外ETFと比較して高い水準にあると言えます。

以下で、2024年6月22日時点での海外ETFの経費率の例を挙げてみました(Bloomberg参照)。

ETF経費率
QYLD0.61%
PFF0.46%
SPYD0.07%
BND0.03%
JEPI0.35%
HDV0.08%
VTI0.03%
VIG0.06%
QQQ0.20%

このように、TQQQの経費率は他の海外ETFと比較してかなり高い水準にあることが分かります。

ETFを長期的に運用していく上で、経費率はリターンに大きな影響を及ぼす要因となるため、経費率の高さは大きな障壁となってしまいます。

TQQQよりも経費率が特に低い他の海外ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

【結論】TQQQの長期保有はおすすめしない?

結論としては、TQQQは長期保有にはあまり向いていないと考えれます。

TQQQはレバレッジ型のETFであるため、価格の上昇面では通常のETFよりも大きなリターンが期待できる一方で、価格の下落面ではより大きな損失を出す可能性があります。

長期保有をする場合であれば、TQQQのような高リスク高リターンなETFではなく、よりリスクが低く安定したETFの方が適していると考えられます。

反対に、価格の上昇を予想して短期間大きなリターンを得たい場合においては、TQQQは良い選択肢の一つになり得るでしょう。

コメント

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