VWOは買うべきか?株価と配当利回りやメリット・デメリットについて解説【配当金生活】

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VWOは買うべきか?VWOの株価や配当利回りはどれくらい?VWOのメリット・デメリットなどを初心者向けにわかりやすく解説します!

VWOとは

VWO(正式名称:バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)は、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスに連動するインデックス型のETFです。

ETFとは上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。

ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。

ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスとは

FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスとは、中国や台湾、インド、ブラジル、南アフリカなど、世界中の新興国市場の大型・中型・小型株を対象とした株価指数です。

この指数の特徴としては、新興国市場全体の動きを反映することや、対象銘柄数が約5,000銘柄と非常に多いことが挙げられます。

主に、金融やテクノロジー関連の銘柄が多く含まれています。

VWOの株価

VWOの株価を見てみます。

アメリカの大手情報サービス会社であるBloombergによると、2024年7月15日時点でのVWOの株価は45.59米ドル(日本円で約7,278円)となっています。

三井住友銀行のリアルタイム為替レート(2024年7月12日 午後8時35分 現在)を使用しました。

VWOの配当利回り

続いて、VWOの分配金利回りです。

2024年7月15日時点でのVWOの分配金利回りは1.50%となっています(Bloomberg参照)。

これは、他の海外ETFと比較してかなり低い水準であると言えます。

VWOの配当金生活シミュレーション

続いて、VWOの分配金で配当金生活をする場合のシミュレーションを行います。

このシミュレーションでのTLTの分配金利回りを1.50%と想定して、投資金額による年間の分配金金額を算出します(ただし税金を考慮せず、税引前の金額とする)。

シミュレーションの結果は以下の通りです。

投資金額年間の分配金金額
100万円1万5,000円
500万円7万5,000円
1,000万円15万円
1,500万円22万5,000円
2,000万円30万円
2,500万円37万5,000円
3,000万円45万円
3,500万円52万5,000円
4,000万円60万円
5,000万円75万円
6,000万円90万円
7,000万円105万円
8,000万円120万円
9,000万円135万円
1億円150万円

VWOのメリット

新興国市場に広く投資できる

VWOのメリットとして、世界中の新興国市場に広く投資をすることが出来るという点が挙げられます。

新興国市場の銘柄は、米国などの先進国市場の銘柄と比較して将来的に株価が急激に上昇する可能性が高いと考えられます。

また、新興国市場の銘柄には割安な銘柄が多く含まれることから、うまく運用することで大きなリターンが期待出来ます。

分散投資効果が非常に高い

分散投資とは、様々な銘柄の資産に投資をすることでリスクを分散させて投資をすることをいいます。

例えば、

・1つの銘柄だけではなく、様々な銘柄の株式を買う
・投資信託だけでなく、ETFなどにも投資をする

ことが挙げられます。

こうすることで、たとえある特定の銘柄が減配されたり、その銘柄を発行している企業が債務不履行に陥ってしまったとしても、それによる影響を小さくすることが出来ます。

VWOは世界中の新興国市場の約5,000銘柄に投資をするため、リスク分散効果が非常に高いと考えられます。

経費率が低い

ETFを保有する場合、保有している期間に経費(手数料)を支払う必要があります。

Bloombergによると、2024年7月15日時点でのVWOの経費率は価格の 0.08 %となっていますが、これは他の海外ETFと比較して低い水準にあると言えます。

以下で、2024年7月15日時点での海外ETFの経費率の例を挙げてみました(Bloomberg参照)。

ETF経費率
QYLD0.61%
PFF0.46%
SPYD0.07%
BND0.03%
JEPI0.35%
HDV0.08%
VTI0.03%
VIG0.06%
QQQ0.20%

このように、VWOの経費率は他の海外ETFと比較して水準にあることが分かります。

ETFを長期的に運用していく上で、経費率はリターンに大きな影響を及ぼす要因となるため、経費率の低さは大きなメリットとなります。

VWOよりもさらに経費率が低い他の海外ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

VWOのデメリット

配当利回りが低い

先述した通り、2024年7月15日時点でのVWOの分配金利回りは1.50 %となっており、これは他の海外ETFと比較するとかなり低い水準です。

以下で、他の海外ETFの分配金利回りの例を紹介しておきます(2024年7月15日時点)(Bloomberg参照)。

ETF分配金利回り
QYLD11.27%
PFF6.16%
SPYD4.69%
BND3.63%
JEPI6.96%
HDV3.37%
VTI1.38%
VIG1.92%
QQQ0.62%

このように、VWOは他の海外ETFと比較して分配金利回りがかなり低いことが分かります。特に、QYLDとは分配金利回りに約10%も差があります。

分配金利回りが特に高い他の海外ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

リスクが大きい

新興国市場の銘柄に投資をすることで、将来的に大きなリターンが期待出来ます。

しかし、一方で新興国市場の銘柄は先進国市場の銘柄と比較して実績が浅く、事業規模が小さい場合があります。

このような銘柄は、先進国市場の銘柄よりも安定性が低く、将来的に価格が大きく下落する危険性が高いと考えられます。

新興国市場の株式に投資をするVWOには、このようなリスクが伴うため注意が必要です。

為替リスクがある

為替リスクとは、外国の通貨で取引される金融資産を購入した際に、為替レートの変動に応じてその金融資産の円換算時の価値が上がったり下がったりするリスクのことを指します。

具体的には、為替レートが円安に進んだ場合、外貨に対する円の価値が下落するため、円換算時に外貨で取引される資産の価値は上昇します。

一方で、為替レートが円高に進んだ場合、外貨に対する円の価値が上昇するため、円換算時に外貨で取引される資産の価値は下落します。

為替レートの変動によって、利益が出ることもありますが同時に損失が出る可能性もあり、後者の場合は資産運用に大きな影響を与えることにもつながります。

【結論】VWOは買うべきか?

VWOには将来的に大きなリターンが期待できるというメリットがある反面、リスクが大きいです。

そのため、VWOをポートフォリオの中心とするのではなく、あくまで分散投資先としてVWOに投資をすることがおすすめされます。

結論として、VWOの他に比較的リスクが低い資産を中心に投資をするのであれば、VWOを買うことは良い選択肢となると考えられます。

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