SPY・VOO・IVVの違いはなに?おすすめや株価と配当利回りの違いについて解説

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SPY・VOO・IVVの違いはなに?どれがおすすめ?株価や配当利回りの比較などを初心者向けにわかりやすく解説します!

ETFとは

SPY・VOO・IVVの説明に入る前に、まずはETFについて解説します。

ETFとは上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。

ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。

ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

SPY・VOO・IVVは、米国のETFとなっています。

SPYとは

SPY(正式名称:SPDR S&P500 ETFトラスト)は、S&P500という株価指数に連動するインデックス型のETFです。

S&P500は、ニューヨーク証券取引所およびNASDAQ(米国の代表的な株式市場)に上場している企業のうち、代表的な企業の株式500銘柄で構成される株価指数です。

S&P500の具体的な算出方法としては、500銘柄の株価を加重平均することによって導き出されます。

加重平均と単純平均の違いは以下の通りとなっています。

単純平均それぞれの銘柄の株価を平均する。
→発行株式数は反映されない
加重平均それぞれの銘柄の株価を、その銘柄の発行数を反映させて平均する。
→発行株式数が多い銘柄ほど、株価指数に大きな影響を与える

S&P500や加重平均について詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!

VOOとは

VOO(正式名称:バンガード・S&P500 ETF)は、SPYと同じくS&P500に連動するインデックス型のETFです。

ですが両者の運用会社は異なっており、SPYの運用会社はステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)、VOOの運用会社はバンガードとなっています。

IVVとは

IVV(正式名称:iシェアーズ・コアS&P500 ETF)は、上記の2つのETFと同じくS&P500に連動するインデックス型のETFです。

IVVの運用会社はブラックロックとなっています。

SPY・VOO・IVVの違いは?

ここから、項目別でSPY・VOO・IVVの違いについて解説していきます。

上位構成銘柄

まず最初に、SPY・VOO・IVVの上位構成銘柄を比較します。

2024年7月27日時点でのSPY・VOO・IVVの上位構成銘柄は以下の通りとなっています(アメリカの大手情報サービス会社であるBloombergを参照)。

SPYの上位構成銘柄

銘柄割合
アップル6.89%
マイクロソフト6.83%
エヌビディア6.07%
アマゾン・ドット・コム3.62%
メタ・プラットフォームズ2.18%
アルファベット2.16%
アルファベット1.82%
バークシャー・ハサウェイ1.72%
イーライリリー1.44%
ブロードコム1.43%

VOOの上位構成銘柄

銘柄割合
マイクロソフト6.96%
アップル6.30%
エヌビディア6.11%
アマゾン・ドット・コム3.64%
メタ・プラットフォームズ2.32%
アルファベット2.29%
アルファベット1.94%
バークシャー・ハサウェイ1.70%
イーライリリー1.48%
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー1.32%

IVVの上位構成銘柄

銘柄割合
マイクロソフト6.89%
アップル6.85%
エヌビディア6.07%
アマゾン・ドット・コム3.65%
メタ・プラットフォームズ2.23%
アルファベット2.14%
アルファベット1.80%
バークシャー・ハサウェイ1.73%
ブロードコム1.44%
イーライリリー1.40%

SPY・VOO・IVVはすべてS&P500に連動するETFであるため、上位構成銘柄はほとんど同じ組み合わせとなっています。

株価

次に、SPY・VOO・IVVの株価を比較します。

2024年7月27日時点でのそれぞれの株価は以下の通りとなっています(Bloomberg参照)。

銘柄株価
SPY544.440米ドル(※日本円で約8万4,535円)
VOO500.33米ドル(※日本円で約7万7,686円)
IVV547.390米ドル(※日本円で約8万4,993円)

三井住友銀行のリアルタイム為替レート(2024年7月26日 午後8時35分 現在)を使用しました。

上記の通り、VOOの方がSPYとIVVよりも若干株価が低くなっていますが、あまり大差はないように思えます。

しかし、大きな金額を投資するのであれば投資金額に大きな差が出る可能性があります。

配当利回り

続いて、分配金利回りを比較します。

2024年7月27日時点でのSPY・VOO・IVVの分配金利回りは以下の通りとなっています(Bloomberg参照)。

銘柄分配金利回り
SPY1.29%
VOO1.43%
IVV1.18%

現時点では、VOOの分配金利回りが最も高くなっています

経費率

次に、経費率を比較します。

2024年7月27日時点でのSPY・VOO・IVVの経費率は以下の通りとなっています(Bloomberg参照)。

銘柄経費率
SPY0.09%
VOO0.03%
IVV0.03%

現時点では、SPYの経費率が最も高くなっており、VOOとIVVの経費率は同じとなっています。

長期的に運用する上では経費率はリターンに大きな影響を与えることになるため、この点においてVOOとIVVはSPYよりも優れていると考えられます。

トータルリターン

最後に、1年間のトータルリターンを比較します。

2024年7月27日時点でのSPY・VOO・IVVの1年間のトータルリターンは以下の通りとなっています(Bloomberg参照)。

銘柄1年間のトータルリターン
SPY20.83%
VOO20.93%
IVV20.99%

トータルリターンとは、分配金にETFの売却金などを加えた利益のことを指します。

1年間のトータルリターンとは、ETFを購入してから1年後に得られるトータルリターンを指します。

現時点では、3つのETFの間で1年間のトータルリターンに差はあまり無いと考えられます。

SPY・VOO・IVVのどれがおすすめ?

いかがでしたでしょうか。

以上の3項目で比較した結果から考える場合、以下の様にVOOの方がSPYとIVVよりも優れたETFであると言えます。

・VOOの方が株価が低いため、少額投資に向いている
・VOOの方が分配金利回りが高い
・VOOの方が経費率が低い(IVVも同水準で低い)

しかしながら、株価や分配金利回りは変動するため、VOOの方が100%SPYとIVVよりも優れているというわけではありません

また、運用会社の状況によっては破綻リスクも考慮する必要があるため注意が必要です。

SPY・VOO・IVVの注意点

最後に、SPY・VOO・IVVに投資をする上での注意点を紹介しておきます。

為替リスク

為替リスクとは、外国の通貨で取引される金融資産を購入した際に、為替レートの変動に応じてその金融資産の円換算時の価値が上がったり下がったりするリスクのことを指します。

具体的には、為替レートが円安に進んだ場合、外貨に対する円の価値が下落するため、円換算時に外貨で取引される資産の価値は上昇します。

一方で、為替レートが円高に進んだ場合、外貨に対する円の価値が上昇するため、円換算時に外貨で取引される資産の価値は下落します。

為替レートの変動によって、利益が出ることもありますが同時に損失が出る可能性もあり、後者の場合は資産運用に大きな影響を与えることにもつながります。

分散投資を気を付ける

分散投資とは、異なる業種や国の様々な銘柄の資産で少額づつ運用することで、資産全体の値動きを抑えることです。

銘柄や業種ごとにどのタイミングでどのように値動きするのかが異なるため、様々な銘柄で運用することで値動きを分散させて、リスクを逓減することが出来ます。

また、様々な国の銘柄で運用することによって、仮にその内の1つの国の景気が悪化した場合でも、それによるその国の資産価格の下落幅を抑えることが出来ます。

このように、分散投資をすることで資産運用における価格下落リスクを抑えることが出来ます。

コメント

  1. The Genius Wave より:

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