2236の配当金生活は成功する?2236の株価・配当利回りやメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
2236とは
2236は、グローバルX S&P500配当貴族 ETFという正式名称を持つETFです。
ETFとは上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。
ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。
ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
S&P500配当貴族指数について
2236は、S&P500配当貴族指数という株価指数に連動した運用成果を目指します。
この指数は、米国の代表的な株価指数であるS&P500の構成銘柄のうち、25年以上連続して増配を継続している銘柄で構成されます。
これほどの長期間にわたって増配され続けているため、この指数の構成銘柄は歴史が長く比較的安定した企業であると考えられます。
2236の株価
2236の価格を確認します。
アメリカの大手情報サービス会社であるBloombergによると、2024年8月9日時点での2236の価格は1,178円となっています。
2236の配当利回り
続いて、2236の分配金利回りを見てみます。
Global X Japanの情報によると、2024年8月9日時点での2236の※12か月利回りは1.62%となっています。
※過去12か月間の実績分配金と直近の基準価額から算出。
2236の業種内訳
2236の構成銘柄の業種別割合を以下で示しました。
業種 | 割合 |
生活必需品 | 20.35% |
資本財・サービス | 20.25% |
素材 | 10.46% |
金融 | 9.70% |
ヘルスケア | 8.82% |
不動産 | 4.28% |
公共事業 | 4.16% |
一般消費財・サービス | 3.69% |
情報技術 | 2.62% |
その他 | 15.67% |
「グローバルX S&P500配当貴族ETF」参照(2024年7月31日時点)
2236で配当金生活は成功する?
続いて、2236の分配金で配当金生活をする場合のシミュレーションを行います。
このシミュレーションでの2236の配当利回りを1.62%と想定して、投資金額による年間の配当金金額を算出します(ただし税金を考慮せず、税引前の金額とする)。
シミュレーションの結果は以下の通りです。
投資金額 | 年間の配当金金額 |
100万円 | 1万6,200円 |
500万円 | 8万1,000円 |
1,000万円 | 16万2,000円 |
1,500万円 | 24万3,000円 |
2,000万円 | 32万4,000円 |
2,500万円 | 40万5,000円 |
3,000万円 | 48万6,000円 |
3,500万円 | 56万7,000円 |
4,000万円 | 64万8,000円 |
5,000万円 | 81万円 |
6,000万円 | 97万2,000円 |
7,000万円 | 113万4,000円 |
8,000万円 | 129万6,000円 |
9,000万円 | 145万8,000円 |
1億円 | 162万円 |
以上の結果を考慮すると、2236の分配金のみで生活をしていくことは難しいと考えられます。
そのため、2236の分配金で配当金生活を行うのであれば、アルバイトやフリーランスでの仕事などによって足りない分の収入を補う必要があるでしょう。
また、2236以外の高分配ETFに投資をすることでより大きな分配金を得るといったことも選択肢の一つとして考えられます。
2236に投資をするメリット
安定した運用成果が期待できる
先述した通り、2236は25年以上連続して増配を継続している銘柄で構成されるETFです。
そのため、2236の構成銘柄は業績が比較的安定している大手の企業が多いと考えられることから、2236の運用成果も安定しやすいことが予想されます。
また、価格変動の幅が小さいことで、短期間で大きな損失が出たりする可能性が低いと考えられます。
少額投資が可能
先述した通り、2024年8月9日時点での2236の価格は1,178円となっています。
2236の最低売買単位数は1口となっているため、2236への投資を最低約1,000円で始めることが出来るということになります。
そのため、たとえ投資初心者であったとしても気軽に投資を始めることが出来るという点で、2236は初心者にもおすすめのETFであると考えられます。
2236に投資をするデメリット
配当利回りが低い
先述した通り、2024年8月9日時点での2236の分配金利回りは1.62 %となっていますが、これは他の海外ETFと比較して低い水準となります。
以下で、他の海外ETFの分配金利回りの例を紹介しておきます(2024年8月9日時点)(Bloombergで算出された数値を使用しています)。
ETF | 分配金利回り |
QYLD | 12.60% |
PFF | 6.10% |
SPYD | 4.56% |
BND | 3.65% |
JEPI | 6.18% |
HDV | 3.27% |
VTI | 1.45% |
VIG | 1.94% |
QQQ | 0.68% |
このように、TECLは他の海外ETFと比較して分配金利回りが低く、特にQYLDとは分配金利回りに約11%も差があります。
分配金利回りが特に高い海外ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
経費率が高い
ETFを保有する場合、保有している期間に経費(手数料)を支払う必要があります。
Bloombergによると、2024年8月9日時点での2236の経費率は価格の 0.30 %となっています。これは、経費率が低い傾向にある海外ETFと比較してかなり高い水準にあると言えます。
以下で、2024年8月9日時点での海外ETFの経費率の例を挙げてみました(Bloomberg参照)。
ETF | 経費率 |
QYLD | 0.61% |
PFF | 0.46% |
SPYD | 0.07% |
BND | 0.03% |
JEPI | 0.35% |
HDV | 0.08% |
VTI | 0.03% |
VIG | 0.06% |
QQQ | 0.20% |
このように、2236の経費率は他の海外ETFと比較して高い水準にあることが分かります。
ETFを長期的に運用していく上で、経費率はリターンに大きな影響を及ぼす要因となるため、経費率が高いことは大きなデメリットとなってしまいます。
2236よりも特に経費率が低い他の海外ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
リスク分散効果が低い
リスク分散とは、異なる業種や国の様々な銘柄の資産で少額づつ運用することで、資産全体の値動きを抑えることです。
銘柄や業種ごとにどのタイミングでどのように値動きするのかが異なるため、様々な銘柄で運用することで値動きを分散させて、リスクを逓減することが出来ます。
また、様々な国の銘柄で運用することによって、仮にその内の1つの国の景気が悪化した場合でも、それによるその国の資産価格の下落幅を抑えることが出来ます。
このように、リスク分散をすることで資産運用における価格下落リスクを抑えることが出来ます。
2236の構成銘柄数は※67銘柄となっていますが、あまり高い分散投資効果が期待出来ないと考えられます。
実際、S&P500は米国の500銘柄で構成されるETFであるため、S&P500に連動するETFの方が高い分散投資効果が期待出来ます。
※「グローバルX S&P500配当貴族ETF」参照(2024年7月31日時点)
コメント
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