1570と1579の違いはなに?4つの項目別に徹底比較!

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1570と1579の違いを4つの項目に分けて比較!1570と1579はどっちの方がおすすめなのか?分かりやすく解説します!

1570と1579について

まず最初に、1570と1579について紹介します。

1570と1579は、どちらも日経平均レバレッジ・インデックスという指標に連動することを目指すETFです。

1570は、野村アセットマネジメントが運用するETFで、正式名称をNEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信といいます。

1579は、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用するETFで、正式名称を日経平均ブル2倍上場投信といいます。

これら2つのETFの大きな特徴は、レバレッジ型のETFであるということです。以下で、レバレッジ型のETFについて解説します。

レバレッジ型ETFとは

レバレッジ型ETFとは、対象指数に倍数をかけた指数に連動した運用成果を目指すETFです。

通常のインデックス型のETFの場合、対象指数と同じ値動きをするように銘柄の組み合わせが決定されます。

ですがレバレッジ型ETFでは、対象指数の動きの数倍の値動きを目指すため、通常のインデックス型のETFに比べて期待されるリターンが大きくなります。

そして、レバレッジ型ETFにはブル型ベア型の2種類があります。

ブル型

ブル型のETFは、対象指数に正の倍数をかけた指数に連動した運用成果を目指します。

例えば、ある指数が1年間で10%上昇した場合、ブル2倍のETFの場合だと価格は同期間で20%上昇することになります。

反対に、指数が1年間で10%下落した場合、ブル2倍のETFの価格は同期間で20%下落することになります。

1570と1579が連動する日経平均レバレッジ・インデックスは、日経平均株価の(正の)2倍の騰落率を目指す指数となっています。

そのため、1570と1579はブル2倍のETFとなります。

ベア型

ベア型のETFは、対象指数に負の倍数をかけた指数に連動した運用成果を目指します。

例えば、ある指数が1年間で10%上昇した場合、ベア2倍のETFの場合だと価格は同期間で20%下落することになります。

反対に、指数が1年間で10%下落した場合、ベア2倍のETFの価格は同期間で20%上昇することになります。

1570と1579を4つの項目別に比較

以上の通り、1570と1579はどちらも同じ指数を対象としたレバレッジ型のETFです。

では、これら2つのETFは何が違うのでしょうか。以下で、4つの項目別に比較していきます。

なお、以下で使用する株価/手数料/1年間のトータルリターンに関する情報は、2024年8月31日時点でのBloomberg(アメリカの大手情報サービス会社)に掲載されている情報を参照しています。

また、1570と1579の配当利回りについては情報が無かったため今回の記事では割愛することにします。

株価

まずは、価格を比較します。

以下が、それぞれを1口購入する際に必要となる金額になります。

銘柄価格
15702万6,530円
1579285円

ご覧の通り、1579の価格が1570の価格よりも格段に低いことが分かります。

このことから、1579の方が1570よりも少額投資に向いていると考えることが出来ます。

手数料

次に、手数料についてです。

ETFを保有する場合、経費と呼ばれる手数料を支払う必要があり、価格に対する経費の割合を経費率といいます。

以下が、それぞれの経費率になります。

銘柄経費率
15700.80%
15790.75%

現時点で、両者で経費率に大きな差はないと考えられます。

しかしながら、投資金額が大きくなるほど経費率の差はリターンに大きな影響を及ぼすことになるため、多額の投資をする場合は1579の方が若干有利と捉えることが出来ます。

1年間のトータルリターン

続いて、1年間のトータルリターンを比較します。

銘柄1年間のトータルリターン
157032.78%
157933.36%

トータルリターンとは、分配金にETFの売却金などを加えた全体的な利益のことを指します。

1年間のトータルリターンとは、ETFを購入してから1年後に得られるトータルリターンを指します。

現時点では、1年間のトータルリターンにおいて1579の方が若干上回っていますが、あまり大きな差は感じられません。

流動性の高さ

流動性とは、ETFの買いやすさ・売りやすさのことを意味します。

流動性が高いほど自分の好きなタイミングでETFを売買しやすくなり、反対に流動性が低いほど自分の好きなタイミングでETFを売買しにくくなります。

市場での流動性が高い(ETFを買いやすい・売りやすい)ということは、市場でそのETFが頻繁に取引されている・そのETFが人気であるということを意味します。

そこで、例として以下でSBI証券のETF/ETN人気ランキング(2024年8月19日~2024年8月23日)の1位~5位を見てみます。

順位銘柄
11570
21357(NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信)
31360(日経平均ベア2倍上場投信)
41579
51489(NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信)

ご覧の通り、以上のランキングを考慮すると現時点では1570の方が1579よりも人気であると考えられます。

そのため、特にSBI証券で取引をする場合は、流動性の面において1570の方が優れている可能性が高いと思われます。

【結論】1570と1579 どっちの方がおすすめ?

結論としては、1570と1579のどちらの方が良いのかは個人差があるということになります。

以下が、1570と1579がおすすめされる投資家の特徴をまとめたものになります。

1570がおすすめの投資家の特徴
・頻繁に売り買いしたい
1579がおすすめの投資家の特徴
・少額投資がしたい
・コストを少しでも抑えたい
・分配金に加えてなるべく大きな売却益を狙いたい

しかしながら、価格面以外で1570と1579の両者で大きな差は感じられないことから、一概にどちらの方が優れているかを断定することは出来ません。

そのため、今回取り上げた4項目の比較以外に以下の様な点を考慮することもおすすめされます。

・運用会社のサービス内容
・運用会社の将来性

必ずしも日経平均株価の2倍の騰落率とはならない

最後に、1570と1579に投資をする際の注意点を1つ挙げておきます。

1570と1579は、どちらも日経平均株価の2倍の値動きを目指すETFとなっています。

ですが、値動きが必ず日経平均株価の2倍の騰落率になると保証されているわけではなく、日経平均株価の2倍の値動きから外れる場合も考えられます。

特に、中~長期間の運用においては値動きが日経平均株価の2倍を下回る可能性が高くなります。

そのため、レバレッジ型のETFを運用する際は、想定通りの値動きの結果が得られない場合があることを留意しておく必要があるでしょう。

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