2243とSOX指数の違いとは何か?半導体銘柄で構成されるETFを解説

2243 投資信託

2243とSOX指数の違いとは何か?半導体関連の上位銘柄で構成される2243の価格や分配金利回りに加えて、投資の際のメリット・デメリットなどを解説!

2243とは

2243とは、Global X Japanが運用するETFで、正式名称をグローバルX半導体 ETFといいます。

2243はフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)という指数に連動するインデックス型のETFです。

ETFについての詳しい解説について知りたい方は以下の記事をご覧ください!

フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)とは

フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は、NASDAQ OMX PHLXが算出する株価指数です。

この指数は、米国の株式市場に上場する銘柄のうち主要な半導体関連の30銘柄で構成されています。これらの銘柄は、半導体の設計や製造、流通、販売など、半導体に関するビジネスで利益を上げている企業の銘柄です。

フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)には世界的に成功した企業が多数含まれており、例としてはブロードコムやインテル、エヌビディアが挙げられます。

この指数をベンチマークとしている2243は、以上のような世界的な半導体関連企業に投資をするETFということになります。

2243とSOX指数の違いは?

2243はSOX指数に連動するため、両者に違いはありません。

そもそも、2243はETFでSOX指数はただの株価指数なので、比較することはできないのです。

SOX指数に連動するETFには、2243の他にニッセイSOX指数インデックスファンド(米国半導体株)グローバルX 半導体関連-日本株式 ETF(2644)があります。

2243のデータ

次に、2243のデータを確認します。

なお、以下で用いる2244の価格/分配金利回り/コストの情報はBloombergを参照しています(2024年11月14日時点)。

価格

最初に、価格を見てみます。

2024年11月14日時点で、2243の価格は1,866.00円となっています。

2243の売買単位は一口となっているので、少額投資が比較的しやすいと考えられます。

分配金利回り

次に、分配金利回りです。

現時点で、2243の分配金利回りは0.21%となっています。これは、ETFの中ではかなり低い水準であると思われます。

このことから2243への投資においては、分配金利回りを再投資することによる複利効果はあまり期待できないでしょう。

ETFの中でも特に分配金利回りが高い場合は10%を超えるものもあります。以下の記事で、そういったETFについて詳しく解説しているのでよければご覧ください。

コスト

最後に、コストです。

ETFの運用時には経費と呼ばれる手数料を支払う必要があります。ETFの価格に対する経費の割合を経費率といいます。

2243の経費率は0.38%となっていますが、これはあまり低いコストとはいえないでしょう。

コストが低いETFについての詳しい解説は以下の記事で行っています。

2243のメリット

ここから、2243に投資をする際のメリットを紹介します。

高い成長率が期待できる

2243は、世界的な半導体関連の企業に投資をするETFとなっています。

近年ますますAIが発展していく中で、半導体需要は上昇していくことが予想されます。このことから、これらの企業の成長はさらに加速していくと考えられます。

それに応じて、2243からも高い成長率が期待できます。実際、Bloombergによると2024年11月14日時点での2243の一年間の※トータルリターンは45.44%となっており、かなり高いリターン率となっています。

※トータルリターン・・・分配金(インカムゲイン)に売却益(キャピタルゲイン)などを加えた総合的な利益。

為替リスクがない

2243は日本円で取引されているため、為替リスクがありません。

為替リスクとは、為替相場の変動によって、外貨建て資産の円換算時の価値が上下するリスクを指します。

為替相場が円安に進行すると、外貨建て資産の円換算時の価値は上昇します。反対に、為替相場が円高に進行すると、外貨建て資産の円換算時の価値は下落します。

為替リスクがあることによってリターンに影響が出てしまいます。ETFに投資をする際は十分に注意する必要があるでしょう。

2243のデメリット

最後に、2243のデメリットを紹介します。

リスク分散効果が低い

2243は米国株式市場の上場銘柄のうち主要な半導体関連の30銘柄で構成されていますが、これはETFの中ではかなり少ない構成銘柄数となっています。

構成銘柄数が少ない場合、ETFの価格が一つの銘柄の株価変動に影響を受けやすくなるため、価格が大きく上昇する可能性がある一方で反対に大きく下落する可能性も高くなってしまいます。

このように、リスク分散効果が低いとETFの価格変動が安定しづらくなります。そのため、2243に投資をする場合は以下を行うことで資産価値の変動幅を抑えることがおすすめされます。

・他のETFにも投資をする
・ETF以外の金融資産にも投資をする

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