2866の配当生活について解説!優先証券に投資をする2866の特徴や優先証券について詳しく解説します!
2866とは
2866は、Global X Japanが運用するETFで、正式名称をグローバルX 米国優先証券 ETFといいます。
このETFは、ICE BofAダイバーシファイド・コア・米国優先証券・インデックスとはという指数に連動することを目的としています。
ETFについての詳しい解説について知りたい方は以下の記事をご覧ください!
ICE BofAダイバーシファイド・コア・米国優先証券・インデックスとは
ICE BofAダイバーシファイド・コア・米国優先証券・インデックスは、米ドル建ての優先証券および米国企業発行の米ドル建て転換優先証券により構成される株価指数です。
優先証券とは、一言で言えば株式と債券の両方の性質を兼ね備えたハイブリッド証券です。優先証券は、株式と同じように証券取引所で売買され、また債券のように定期的に利息または配当金が支払われます。
優先証券の特徴は、議決権がない代わりに配当金や企業の破綻時に支払われる残余財産を他の株主よりも優先的に受け取る権利が備わっていることです。
また、転換優先証券とは、普通株式に転換することができる優先証券のことをいいます。
この指数は、発行残高及び売買代金等の要件を満たした流動性の高い銘柄によって主に構成されます。
2866の配当生活はどのようなものになる?
では、2866の配当生活はどのようなものなのでしょうか。
アメリカの大手情報サービス会社であるBloombergによると、2024年11月19日時点での2866の分配金利回りは5.69%となっています。
そのため、2866の分配金利回りを5.69%として、投資金額ごとに一年間の分配金金額を計算します(ただし、税引き前の金額)。
投資金額 | 年間の配当金金額 |
100万円 | 5万6,900円 |
500万円 | 28万4,500円 |
1,000万円 | 56万9,000円 |
1,500万円 | 85万3,500円 |
2,000万円 | 113万8,000円 |
2,500万円 | 142万2,500円 |
3,000万円 | 170万7,000円 |
3,500万円 | 199万1,500円 |
4,000万円 | 227万6,000円 |
5,000万円 | 284万5,000円 |
6,000万円 | 341万4,000円 |
7,000万円 | 398万3,000円 |
8,000万円 | 455万2,000円 |
9,000万円 | 512万1,000円 |
1億円 | 569万円 |
2866はPFFDに投資をするETF
Global X Japanが運用するETFに、PFFDというものがあります。
PFFDは2866と同様にグローバルX 米国優先証券 ETFとも呼ばれるETFで、ICE BofAダイバーシファイド・コア・米国優先証券・インデックスに連動します。
いわば、2866はPFFDに投資をするETFであるということです。
PFFDについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
2866とPFFDを比較
ここから、2866とPFFDを項目別で比較していきます。
なお、以下で用いる2866とPFFDの価格/分配金利回り/コスト/トータルリターンの情報はBloombergを参照しています(2024年11月19日時点)。
価格
まずは、価格です。
2866 | PFFD | |
価格 | 1,055.00円 | 20.31米ドル(日本円で約3,126円) |
※三井住友銀行のリアルタイム為替レート(2024年11月19日 午後8時35分 現在)を使用しました。
ご覧の通り、2866の価格はPFFDのおよそ半分となっています。
このため、2866の方が少額投資に向いていると考えられます。
分配金利回り
次に、分配金利回りです。
2866 | PFFD | |
分配金利回り | 5.69% | 6.06% |
分配金利回りの面では、PFFDの方が2866よりも優れていることがわかります。
分配金利回りが10%を超えるETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
コスト
次に、コストを比較します。
ETFの運用時には、経費という手数料を支払う必要があります。ETFの価格に対する経費の割合を経費率と呼びます。今回、両者の経費率を比較していきます。
2866 | PFFD | |
経費率 | 0.26% | 0.23% |
経費率においては、PFFDの方が2866よりも優れています。
投資金額が大きくなるほど経費率の違いはリターンに大きな影響を与えることになるため、注意が必要です。
トータルリターン
最後に、一年間のトータルリターンを比較します。
トータルリターンとは、分配金などのインカムゲインに売却益といったキャピタルゲインを加えた総合的な利益を指します。
両者の一年間のトータルリターンを比較すると、以下の通りになります。
2866 | PFFD | |
一年間のトータルリターン | 17.88% | 14.76% |
結果として、2866の方が一年間のトータルリターンが大きいということがわかりました。
2866とPFFDではどっちに投資をするべき?
基本的に2866とPFFDは同じETFであるため、両者の間に大きな違いはありません。
しかし、流動性には大きな差があります。流動性とは融資産の売買のしやすさのことを指し、流動性が高いほど自分の好きなタイミングでその金融資産を売買することができます。
そして、流動性を計る指標として出来高があります。出来高とは一日の金融資産の取引数を指します。一般的に、出来高が大きいほど流動性が高いと考えられます。
以下が、2866とPFFDの出来高です(Bloomberg参照)。
2866 | PFFD | |
出来高 | 22,167口 | 610,525口 |
この通り、PFFDの方が2866よりもはるかに多くの取引がされており、流動性の面においてはPFFDが圧倒的に優れていることがわかります。
そのため、頻繁に売買をしたい投資家や、長期的に保有する意思がない投資家にとっては2866の方が良いと考えられます。
2866とPFFDのどちらに投資をしようか検討している場合は、ぜひこの記事を参考にしてください!
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