TSLLの長期保有はありなのか?テスラ株の2倍の運用成果を目指すETFを解説

tsll 投資信託

TSLLの長期保有はありなのか?テスラ株の2倍の運用成果を目指すブル型2倍ETFであるTSLLについて詳しく解説していきます!

TSLLとは

TSLLは、正式名称がDirexionデイリー・テスラ株ブル2倍ETFであるレバレッジ型のETFです。

このETFは、アメリカテキサス州に本社を置く大手自動車メーカーであるテスラ社の値動きのブル2倍の運用成果を目指します。

ブル2倍とは、対象となる株価の値動きに正の2をかけた値動きを目指すように設定されたETFのことです。つまり、理論上ではTSLLはテスラ株(TSLA)の2倍の値動きをすることになります。

これにより、テスラ株の株価の上昇面ではTSLLはテスラ株の2倍のリターンを得ることができるのです。

TSLLのデータ

TSLLについて詳しく解説していく前に、まずはTSLLの基本的なデータを確認していきます。

なお、以下で用いるTSLLの価格/インカムゲイン/コスト/トータルリターンの情報はBloombergを参照しています(2024年12月19日時点)。

価格

初めに、TSLLの価格を見てみます。

現時点で、TSLLの価格は33.55米ドル(日本円で約5,224円)となっています。

TSLLの最低売買単位は一口となっており、ETFの中でも価格が低い方であることから、TSLLは少額投資がしやすいと考えられます。

三井住友銀行のリアルタイム為替レート(2024年12月19日 午後3時35分 現在)を使用しました。

インカムゲイン

続いて、インカムゲインです。

インカムゲインとは、ETFを保有している際に株主に定期的に配分される利益のことで、ETFのインカムゲインに当たる利益を分配金といいます。

TSLLの分配金利回りは0.96%となっており、ETFとしてはかなり低い水準であるといえます。

そのため、TSLLに投資をすることによって定期的に大きなインカムゲインを得ることは難しいと考えられます。

ちなみに、分配金利回りが10%を超えるような高いインカムゲインを誇るETFについては以下の記事で解説しているのでぜひご覧ください!

コスト

次に、コストです。

ETFの運用時には、経費という手数料を支払う必要があります。ETFの価格に対する経費の割合を経費率と呼びます。

VUGの経費率は0.96%となっていますが、これはETFのコスト率としては高いと考えられます。

より大きな金額を投資するほど、経費率はリターンの大きな障害となります。そのため、TSLLのように経費率が高いETFに投資をする際には注意を払う必要があります。

トータルリターン

最後に、一年間のトータルリターンを見てみましょう。

トータルリターンとは、分配金などのインカムゲインに売却益といったキャピタルゲインを加えた総合的な利益を指します。

TSLLの一年間のトータルリターンは、現時点で136.11%となっています。これは、かなり大きなリターンであるといえます。

一年間のトータルリターンが136.11%であることは、VUGを購入した場合一年後にはVUGの価格の約1.3倍のリターンを得ることができることを意味します。

そのため、TSLLは長期保有時に非常に大きなリターンが期待できるETFであると考えられます。

TSLLに投資をするメリットはなにか

大きなリターンを得ることができる

TSLLに投資をする一番のメリットは、リターンの大きさにあります。

先述の通り、現時点でTSLLの一年間のトータルリターンは136.11%とかなり大きなリターンになっています。

その理由として、テスラ社は自動車メーカーとして世界で有数の人気を誇っており、また近年ますます話題に上げられる電気自動車産業においても常に最前線に立っていことが挙げられます。

このようなテスラ社の革新的な事業展開によって、テスラ株は成長を続けているのです。

将来的に大きな成長が期待できる

現時点で、テスラ株の2倍の運用成績を目指すTSLLのリターンはかなり大きいものになっていますが、将来的にはより大きな成長が期待できます。

先述の通り、テスラ社は世界で最も知名度の高い自動車メーカーの一つであり、また電気自動車産業においても最前線を走っていることからテスラ社の株価は今後も上昇してくことが予想されます

そのため、TSLLを長期的に保有しておくことによってさらに大きいリターンを得る可能性を秘めています。

TSLLに投資をするデメリットはなにか

高コストが障害となる

TSLLに投資をする際のデメリットとして、コストが高いことが挙げられます。

TSLLの経費率は0.96%となっていますが、これはETFの中では高い水準にあるといえます。

実際に、BNDというETFの経費率は0.03%となっており、コスト面で約30倍もの差が出てしまっています

TSLLは大きなリターンが期待できる一方で、コストが高くなっているため想定通りのリターンを得ることが出来ない可能性があります。

コスト面でかなり優れているETFについては以下の記事で解説しています!

インカムゲインが小さい

TSLLの価格上昇に伴うリターンは大きいものの、インカムゲインは小さくなっています。

そのため、TSLLへの保有によって日頃使うお金を増やすことは難しいと思われます。

しかしながら、インカムゲインではなくキャピタルゲイン目的での投資であれば問題はないと考えられます。

TSLLを長期保有するのはありなのか?

結論として、TSLLの長期保有はありだと考えられます。その理由としては、

・インカムゲインは小さいものの、キャピタルゲインは大きいから
・将来的なリターンの上昇が期待されるから

となります。

TSLLのインカムゲインは小さいですが、TSLLを売却した際に得られる利益(キャピタルゲイン)はかなり大きいため、長期保有に向いていると思われます。

また、テスラ社の業績拡大も期待され、より大きなリターン期待されます。

以上の理由から、長期保有目的でのETF投資にはTSLLは適していると考えられます。

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