FIREで投資をするのに新NISAは使うべきなのか。またその理由は何なのか。
新NISAのメリットと注意点も合わせて解説していきます！
FIREとは
そもそも、FIREとは何なのでしょうか。
FIREというのは、「早期リタイア」「経済的自立」を意味する言葉です。
具体的に説明すると、若いうちに働いて稼いで貯金したお金を元本として、株などの資産運用で得られる利益(配当金や売却益)をもとに生活していくという生き方のことです。
新NISAとは
新NISAとは、投資で得た利益に税金がかからなくなる制度です。
通常、株などに投資して得た利益(配当や売却益など)には、20.315%の税金がかかります。
しかし、NISAという制度を利用すれば、投資で得た利益が非課税になるのです。
新NISA口座を開設して、その口座を用いて投資を行うことで利用できます。
では、なぜこのような制度があるのでしょうか。
それは、このような仕組みを作ることで、より多くの人に投資を始めてもらうためです。
新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠に分かれており、つみたて投資枠で投資をする場合は毎月同じ商品を少しづつ買い続けて、成長投資枠で投資をする場合はその都度商品を買う形になります(つみたて方式も可能)。
新NISAや、これまでのNISAとの違いについて詳しく知りたい方は、まずはこちらからどうぞ！
新NISAは「やばい」？メリット・デメリットを初心者向けに解説！
FIREで新NISAを使うべき！その理由は？
それではここから、FIREをする上で新NISAを使った方が良い理由を紹介していきます。
利益が非課税になる
まずは、なんといっても投資で得た利益が非課税になることでしょう。
新NISAは、成長投資枠とつみたて投資枠に分かれています。
成長投資枠では、一般NISAと同じように毎回買う商品(株など)を決めてその都度買うことが出来ます(つみたて投資枠で買うことの出来る、積立投資に向いた商品で積立投資を行うことも出来ます)。
つみたて投資枠では、つみたてNISAと同じように、*積立投資用の商品を少しづつ買い続けることで、積立投資を行います。
それぞれの枠で年間で非課税になる投資額は、成長投資枠では240万円、つみたて投資枠では120万円となっています。
*積立投資・・・同じ商品を毎月一定金額かつ少額づつ買うことで、損失を出すリスクを減らす投資の方法。ドルコスト平均法ともいう。→詳しくはこちらから↓
【FIRE】ドルコスト平均法は意味ない？仕組みやFIREするためのコツを解説
確定申告が不要になる
新NISAで行う投資で得られる利益はすべて非課税になります。
そのため、新NISAで得られた利益については確定申告をする必要がありません。
煩雑な確定申告の作業を省略できることは大きなメリットになります。
FIREで新NISAをするときの注意点
続いて、FIREで新NISAを利用するときの注意点を紹介していきます。
年間で投資できる金額に上限がある
先ほども説明した通り、新NISAでは、1年間で成長投資枠では240万円、つみたて投資枠では120万円までの投資によって得られる利益が非課税になります。
つまり、新NISAでは年間で合計360万円までしか投資を行うことが出来ません。
FIREをするために必要な資産額を形成するのに、年間360万円の投資ではかなり時間がかかってしまいます。
そのため、資産運用のすべてを新NISAで行うことは難しいでしょう。
1800万円までしか同時に資産を保有できない
新NISA口座で同時に保有できる資産額は1800万円までとなっています。
先ほど、新NISAでの資産運用は成長投資枠では年間240万円、つみたて投資枠では年間120万円までであると説明しました。
しかし、仮に2つの枠を合わせて毎年360万円づつ株などの資産を買っていったとします。
その場合、資産の購入を続けられるのは最初の5年間までとなり(360万円×5年間＝1580万円)、その翌年は20万円しか追加で資産を購入することが出来ません。
それ以上資産を購入したい場合は、すでに買って保有している資産の一部を売却するか、新NISA以外の口座を使って購入しなければなりません。
FIREで新NISAを使うときのポイント
資産運用のすべてを新NISAでしないこと
これまで説明した通り、新NISAの成長投資枠では年間240万円、つみたて投資枠では年間120万円が上限額となっています。
また、新NISA口座で同時に保有できる資産の上限額は1800万円となっています。
このことから、FIREに必要な資産を新NISAだけで形成することは難しいです。
そのため、NISAはあくまで資産形成の補助的な役割として考えた方が良いでしょう。
【結論】FIREで新NISAは使うべき
ここまで、FIREにおける新NISAについて解説してきました。
結論として、FIREを目指すのであれば新NISAは活用するべきだと思います。
確かに、新NISAの投資額には限度額があり、資産運用のすべてを新NISA口座で行うことは難しいです。
しかし、新NISAは基本的に誰でも利用することが出来るため、少しお得をするという意味で、新NISAを活用することは良いと思います。
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