新NISAは楽天証券とSBI証券の両方で利用することが出来るのか?どちらの方が良いの?
初心者向けにわかりやすく解説します!
新NISAとは
新NISAとは、投資で得た利益に税金がかからなくなる制度です。
通常、株などに投資して得た利益(配当や売却益など)には、20.315%の税金がかかります。
しかし、NISAという制度を利用すれば投資で得た利益が非課税になるのです。
新NISA口座を開設して、その口座を用いて投資を行うことで利用できます。
新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠に分かれており、つみたて投資枠で投資をする場合は毎月同じ商品を少しづつ買い続けて(=積立投資)、成長投資枠で投資をする場合は、その都度好きな商品を買うことが出来ます(つみたて方式で使うことも可能)。
新NISAについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
新NISAを利用するためには口座開設が必要
新NISAを利用して投資を始めるためにはNISA口座を開設する必要があります。
NISA口座を用いて資産の売買を行うことで、それによって得られる利益が非課税となります。
NISA口座は1人1つまで!
それでは、新NISAを楽天証券とSBI証券の両方で利用することが出来るのでしょうか。
結論としては、出来ません。
その理由は、NISA口座の開設は1人1口座までだからです。
そのため、新NISAを利用するのであれば楽天証券かSBI証券のいずれかで1口座開設することになります。
楽天証券とSBI証券を両方活用する方法
新NISAの開設は1人1口座までなのですが、楽天証券とSBI証券の両方を活用するにはどうすれば良いのかについて解説していきます。
新NISAとiDeCoに使う
まずは、NISA口座を楽天証券かSBI証券のどちらかで開設し、もう一つの方でiDeCoを利用する方法があります。
iDeCoとは、国民全員が加入しなければならない国民年金とは違って、65歳未満の第二号保険者or20歳~60歳の第一・三号保険者(その他条件あり)が“任意“で加入することの出来る年金制度(私的年金制度)の1つです。
公的年金(国民年金、厚生年金)の場合、払い込んだ保険料を保険会社が運用(株や債券の売買に使用)し、65歳になると年金が2か月に1回支給され始めます。
iDeCoの場合、毎月払い込んだ保険料を自分で運用していき、積み上げてきた資産を自分のタイミングで年金として2か月に1回受け取り始める(一時金として受け取ることも可能)ことが出来ます。
つまり、iDeCoとは言ってしまえば、年金形式で積み上げてきた資産を受け取るという条件付きでただ自分で資産運用をするというだけなのです。
iDeCoで資産運用をする場合、新NISAの場合と同じように投資で得られた利益が非課税となります。
また、iDeCoで積み立てた資産を引き出す際に、公的年金控除または退職控除を受けることが出来ます。
加えて、iDeCoへの掛金は全額が小規模企業共済等掛金控除の対象になります。
このように、iDeCoを利用することで新NISAと同じような税制優遇を受けることが出来るためおすすめです。
ただし、iDeCoに積み立てた掛金とその運用益を年金・一時金として引き出せるのは加入者が60歳になってからであるため、注意が必要です。
ですが、資産の一部をiDeCoで運用して老後資金に充てることが出来るため、新NISAとの併用は選択肢の一つになります。
新NISAと普通の口座に使う
二つ目の方法としては、どちらかの証券会社で新NISAを利用し、もう一つで通常の口座を開設することが挙げられます。
新NISAとは投資で得られた利益が非課税になるという制度であるため、根本的には通常の口座で行う投資と変わりません。
新NISAの非課税投資枠(運用益が非課税となる投資額)は、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて1800万円が限度額であるため、それを上回る金額をもう一つの証券会社で開設した普通口座で投資に回すことが出来ます。
NISA口座を開設した証券会社とは別の証券会社で口座を開設することにはメリットがあります。
まず、証券会社ごとに商品の取引にかかる手数料が異なる場合があります。
そのため、複数の証券会社で口座を開設することで、投資したい商品の取引にかかる手数料が安い方の証券会社を狙うことが出来ます。
また、証券会社ごとに取り扱っている商品の種類も異なるため、複数の証券会社で口座を開設することでより多くの種類の商品に投資をすることが出来るのです。
さらに、IPO(新規上場株)を購入する際には抽選が行われるのですが、複数の口座から抽選に申し込むことで当選確率が上がります。
このように、複数の証券会社で口座を開設すると様々な恩恵が受けられるのです。
新NISAは楽天証券・SBI証券のどちらの方が良いのか
NISA口座は、楽天証券とSBI証券のどちらで開設する方がメリットが大きいのでしょうか。
結論としては、どちらの方が良いかはその人の嗜好次第だと思われます。
以下の記事で、楽天証券がおすすめな人・SBI証券がおすすめな人の特徴について解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてください!
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