IPOが当たらない・失敗する理由は？当選確率を上げる方法を解説

IPOが当たらない・失敗する理由はなに？IPOの当選確率を上げるためにはどうすればいい？初心者向けにわかりやすく解説します！

IPOとは

IPOとは、企業が初めて株式市場に株式を上場させることで、投資家がその企業の株式を取得できるようにすることを指し、「新規株式公開」ともいわれます。

通常、企業が発行した株式を株式市場に上場させていない場合、投資家はその株式を購入・売却することは出来ませんが、IPOが行われることによって投資家はその株式を購入・売却することが出来るようになります。

IPOの抽選方法

IPO株を購入するためには抽選に申し込みをして当選する必要があり、すべての投資家がIPO株を購入できるわけではありません。

以下で、IPOの抽選方法を紹介します。

店頭抽選

店頭抽選は、証券会社の裁量でIPO株を投資家に割り振る配分方法です。

店頭抽選では、証券会社が「すでに取引をしたことがある投資家」などに対して、証券会社の裁量でIPO株を振り分けます。

これは、こうすることによって上位の顧客との関係を維持したり、取引を拡大することを目的としています。

そのため、すでに取引実績がある投資家にとっては有利な抽選方法ですが、反対に取引実績がない投資家にとっては不利な抽選方法となっています。

優遇抽選

優遇抽選とは、一定条件を満たした投資家に優先してIPO株を振り分ける抽選方法です。

店頭抽選との違いは、店頭抽選では完全に証券会社の裁量でIPO株を振り分けるのに対し、優遇抽選では定められた一定条件を満たしているかどうかでIPO株が振り分けられる点です。

そのため、優遇抽選は店頭抽選と比べると客観性がある抽選方法であるといえます。

完全平等抽選

完全平等抽選とは、抽選に申し込んだすべての投資家が等しい確率で抽選される方法です。

完全平等抽選に応募することで、仮に資産額が少なかったり取引実績が乏しい場合であっても公平に抽選を受けることが出来ます。

IPO抽選に当たらない理由

そもそも当選確率が低い

IPO抽選の当選確率は、平均して1～2％ほどであるといわれています。

そのため、そもそもIPO抽選に当選することが難しいのです。

IPO抽選に当選しなかったからといって、一概に何か問題があるとは言い切れません。

それに加えて、人気のIPO株ほど倍率が高くなるため、より当選確率が低くなることにも注意が必要です。

証券口座数が多い

IPO抽選に応募する証券会社の口座数が多いと、当選することが難しくなります。

その理由としては、口座数が多いとその証券会社のIPO抽選に申し込む数も増えてしまい、倍率が高くなって当選確率が下がってしまうことが予想されるからです。

完全平等抽選ではない

豊富な取引実績や資産がある場合は、完全平等抽選よりもむしろ店頭抽選などの方がより当選確率が上がるでしょう。

ですがもし、その証券会社との取引実績が乏しかったり資産額があまり多くない場合は、店頭抽選や優遇抽選で当選することは難しいです。

そのため、場合によっては店頭抽選や優遇抽選に応募していることが原因でIPO抽選に当選することが難しくなっている可能性も考えられます。

IPO抽選に当たりやすくする方法

複数の証券口座を保有する

複数の証券口座を保有することで、それぞれの証券会社のIPO抽選に申し込むことが出来ます。

こうすることで、1つの証券口座を保有している場合よりも当選する可能性がより高くなることが考えられます。

完全平等抽選を狙う

上記した通り、店頭抽選や優遇抽選では取引実績や資産額に応じて当選のしやすさが変わります。

そのため、取引実績や資産額が乏しい場合は、全員が公平に抽選を受けられる完全平等抽選を狙うことがおすすめされます。

口座開設数が少ない証券会社で申し込む

口座開設数が多いほど、IPO抽選に申し込む人数が増えるため、当選確率は低くなってしまいます。

そのため、口座開設数が少ない証券会社でIPO抽選に申し込むことで当選確率を上げることが出来ます。