VIGはおすすめしない?やめとけと言われる理由やVIGの配当利回りはどれくらいなのか?初心者向けにわかりやすく解説します!
VIGとは
VIG(正式名称:バンガード・米国増配株式ETF)は、S&P US Dividend Growers Indexという株価指数に連動するインデックス型のETFです。
S&P US Dividend Growers Indexは、10年以上連続で増配している米国株で構成されている株価指数です。
そのため、VIGは業績が安定した米国の企業の株式に投資をするETFであるといえます。
インデックス型のETFとは
ETFとは、上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。
ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。
インデックス型のETFとは、株価指数の動きに連動した運用成果を目指すETFであることを意味します。
ETFと投資信託の違いについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
VIGの配当利回り
Bloombergによると、2024年5月8日時点でのVIGの分配金利回りは1.72%となっています。
これは、他の米国株ETFと比較するとやや低い水準となります。
VIGはおすすめしない?デメリットはなにか
配当利回りが低い
VIGのデメリットとして挙げられるのは、分配金利回りが低いことです。
VIGの分配金利回りは2024年5月8日時点で1.72%となっていますが、これは他の米国株ETFと比較して少し低い水準となっています。
以下で、他の米国株ETFの分配金利回りの例を紹介しておきます(2024年5月8日時点)(Bloombergで算出された数値を使用しています)。
ETF | 分配金利回り |
QYLD | 11.73% |
PFF | 6.12% |
SPYD | 3.69% |
BND | 3.59% |
JEPI | 6.89% |
HDV | 3.06% |
VTI | 1.42% |
上記の通り、VIGの分配金利回りは比較的低いことが分かります。特に、QYLDとは分配金利回りに約10%も差があります。
これらのETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
VIGのメリット
安定している
VIGに投資をする最大のメリットは、やはり安定していることでしょう。
VIGが連動する株価指数であるS&P US Dividend Growers Indexは、10年以上連続で増配している米国株で構成されている株価指数です。
増配というのは株式の配当金の金額を大きくすることですが、一般的に増配はその企業の業績が良好でなければ行われません。
このことから、VIGに投資する際はある程度の安心感を持つことが出来ます。
経費率が低い
ETFに投資をする場合、運用期間中に経費(手数料)を支払う必要があります。
Bloombergによると、2024年5月8日時点でのVIGの経費率は価格の0.06%となっており、これは他の米国株ETFと比べても低い水準となっています。
以下で、他の米国株ETFの経費率の例を紹介しておきます(2024年5月8日時点)(Bloombergで算出された数値を使用しています)。
ETF | 経費率 |
QYLD | 0.61% |
PFF | 0.46% |
SPYD | 0.07% |
BND | 0.03% |
JEPI | 0.35% |
HDV | 0.08% |
VTI | 0.03% |
特に長期的に運用するとなると、経費率の違いは利益額に大きな影響をもたらすことになることが予想されるため、経費率が低いことは重要なポイントになります。
分散投資(リスク分散)できる
リスク分散とは、様々な種類・銘柄の資産に投資をすることで投資上のリスクを分散させることをいいます。
例えば、
・1つの銘柄だけではなく、様々な銘柄の株式を買う ・株式だけでなく、債券などにも投資をする
ことが挙げられます。
こうすることで、たとえある特定の銘柄が減配されたり、その銘柄を発行している企業が債務不履行に陥ってしまったとしても、それによる影響を小さくすることが出来ます。
VIGは約300銘柄で構成されるETFであるため、リスク分散効果が比較的高いETFであるでしょう。
【結論】VIGはおすすめしないのか?
結論として、VIGは分配金利回りが比較的低いものの安定したETFであるといえます。
VIGに向いている人・向いていない人の特徴を以下でまとめました。
VIGに向いている人 | ・安定した投資をしたい人 ・分散投資をしたい人 |
VIGに向いていない人 | ・高いインカムゲインを求める人 |
上記の通り、安定した運用を目指しつつある程度のインカムゲインを手に入れたいのであればVIGは良いETFだと思われます。
VIGのおすすめの活用方法
高配当ETFと組み合わせる
VIGは、経費率が低く分散投資に適したETFであると言えますが、分配金利回りが低いことがデメリットとなります。
そのため、VIGに投資をする場合はJEPIなどの他の高分配ETFにも投資をすることがおすすめされます。
こうすることで、利益率が上がることに加えてリスク分散効果の上昇も期待することが出来ます。
ただし、分配金が多いETFの運用にはそれに応じたリスクが生じる可能性があるため、そういったETFに投資をする際は十分に注意する必要があります。
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