月3万円の配当金を得るためにはいくら必要?ポイントや注意点、おすすめの資産などを初心者向けにわかりやすく解説します!
月3万円の配当金を得るために必要な金額は?
まず、月3万円の配当金を得るためにはどれくらいの金額を投資に回す必要があるのかについて解説します。
以下の表が、配当(分配金)利回りごとに必要な投資金額を表しています(ただし税金を考慮しない)。
利回り | 必要な投資額 |
2% | 約1,800万円 |
3% | 約1,200万円 |
4% | 約900万円 |
5% | 約720万円 |
6% | 約600万円 |
7% | 約514万円 |
このように、配当(分配金)利回りによって必要な資金額が大きく異なることが分かります。
月3万円の配当金を得るためのポイント
続いて、月3万円の配当金を安定して得るために抑えるべきポイントを紹介します。
分散投資をする
分散投資とは、1つの資産だけに投資をするのではなく、様々な銘柄や業種、国の資産に分けて投資をすることを指します。
投資資金のすべてを1つの銘柄に投資した場合、もしその銘柄の価格が大幅に下落してしまうと大きな損失となってしまいます。
しかし、分散投資をすることでたとえ1つの銘柄の価格が急落しても、投資全体での損失を少なく抑えることが出来るのです。
そのため、投資をする上で分散投資を心がけることは非常に重要なこととなります。
月3万円の配当金を効率的に得るためには配当(分配金)利回りの高さは重要な要素となりますが、長期的に投資をする上でリスク分散は欠かせないものになります。
新NISAを活用する
新NISAとは、投資で得た利益に税金がかからなくなる制度です。
通常、株などに投資して得た利益(配当や売却益など)には、20.315%の税金がかかります(さらに米国株の場合は、投資信託やETFの分配金は国内とは別で米国内で10%が課税されます)が、NISAという制度を利用すれば投資で得た利益が一定限度額まで非課税になります。
ただし、分配金に対して米国内で課税される10%の税金は新NISAでは非課税にはならないため注意が必要です。
新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠に分かれており、つみたて投資枠で投資をする場合は毎月同じ商品を少しづつ買い続けて(=積立投資)、成長投資枠で投資をする場合は、その都度好きな商品を買うことが出来ます(つみたて方式で使うことも可能)。
受け取る配当金の金額が大きくなるほど税金の負担は大きくなるため、新NISAの活用はとても重要となります。
月3万円の配当金を目指す上での注意点
投資信託の分配金は受取にする
分配型の投資信託に投資をする場合、分配金の扱いについて再投資か受取のいずれかを選択することが出来ます。
受取を選択すると分配金はそのまま投資家に支払われますが、再投資を選択すると分配金は投資家には支払われずに自動的に再び投資に回されます。
分配金を再投資することで、分配金を受け取るよりも効率的に資産を増やすことが出来ますが、分配金を毎月受け取ることは出来なくなってしまいます。
そのため、毎月分配金を受け取るのであれば投資信託の分配金は受取にする必要があります。
ただし、分配金を受け取らずに資産を増やすことに注力するのであれば、分配金を再投資することでより早く資産を増やすことが出来ます。
資産の価格変動に対して消極的にならない
株式や投資信託などの金融資産の価格は常に変動し続けます。
当然、保有している資産の価格が下落することはありますが、だからといって価格が下落してすぐに資産を売却することはおすすめ出来ません。
特に、ドルコスト平均法を用いて資産を購入していく場合などでは、資産の長期保有はとても大切になります。
ドルコスト平均法について詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
月3万円の配当金を得るためにおすすめの資産
投資信託
投資信託とは、自分自身で株式や債券を購入せずに投資の専門家である運用会社に投資資金を渡すことで、その会社が自分の代わりに様々な銘柄の資産に投資をしてくれるという金融商品です。
投資信託では、運用会社が多数の投資家から資金を回収し、運用で得られた利益を投資家に分配します。
ただし、投資信託の価格はその投資信託の構成銘柄である株式や債券の価格変動に応じて変動するため、損失を出してしまう可能性があることには注意が必要です。
ETF
ETFとは上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。
ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。
ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
J-REIT(不動産投資信託)
J-REITとは、多数の投資家から集めた資金を不動産などの投資に回し、そこで得られた賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品です。
仕組みは、株式や債券などを取り扱う通常の投資信託と同じです。
J-REITでは、ETFと同じように購入時手数料や信託財産留保額はかかりません。
また、J-REITは少額から投資をすることが出来るためおすすめです。
高配当を目指すなら米国株ETFが効果的
高配当(高分配)に着目するのであれば、米国株ETFが特におすすめされます。
米国株とは米国の企業が発行する株式のことで、世界でトップクラスの配当金の高さを誇っており、米国株ETFは米国株のみを対象としたETFとなっています。
以下が、いくつかの米国株ETFについての記事となるので興味のある方はぜひご覧ください!
QYLDの分配金利回り(2024年6月28日時点):11.45%(Bloomberg参照)
PFFの分配金利回り(2024年6月28日時点):6.24%(Bloomberg参照)
JEPIの分配金利回り(2024年6月28日時点):6.99%(Bloomberg参照)
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