VGLTの買い時の目安はいつか?配当金生活のシミュレーションやVGLTの評判、株価や配当利回りについてわかりやすく解説します!
VGLTとは
VGLTは、正式名称がバンガード米国長期政府債券ETFと呼ばれる債券ETFです。
ETFとは上場投資信託と呼ばれる投資信託の一種で、証券取引所で取引される投資信託となっています。
ETFの特徴としては、投資信託に比べて手数料が低い傾向にあることや、リアルタイムでの注文が出来るといった点が挙げられます。
ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ブルームバーグ米国長期国債インデックスについて
ブルームバーグ米国長期国債インデックスは、残存期間が10年を超える米国債および政府機関債で構成されている株価指数です。
長期国債の特徴としては、ボラリティ(価格変動の度合い)やリターンが短期国債と比較して高いことなどが挙げられます。
また、国債の発行体である国は、社債や一般的な有価証券の発行体である一般企業と比較して破綻するリスクが非常に低いとされています。
そのため、国債に投資をすることで保有する資産が換金不能になるリスクに対処することが出来ます。
VGLTの株価
まず、VGLTの価格を見てみます。
アメリカの大手情報サービス会社であるBloombergによると、2024年8月12日時点でのVGLTの価格は60.34米ドル(日本円で※約8,906円)となっています。
※三井住友銀行のリアルタイム為替レート(2024年8月9日 午後8時35分 現在)を使用しました。
VGLTの配当利回り
続いて、VGLTの分配金利回りを確認します。
Bloombergによると、2024年8月12日時点でのVGLTの分配金利回りは4.01%となっています。
本来、国債は株式よりもリターンが低い資産であるとされています。
その理由としては、国債は株式と比較して低リスクであることから、リターンが低く設定されていることが多いからです。
以下で、2024年8月12日時点における、他の海外ETF(株式に投資をするETFを含む)の分配金利回りの例を挙げてみました(Bloomberg参照)。
ETF | 分配金利回り |
QYLD | 12.53% |
PFF | 6.11% |
SPYD | 4.55% |
BND | 3.64% |
JEPI | 6.16% |
HDV | 3.26% |
VTI | 1.45% |
VIG | 1.94% |
QQQ | 0.68% |
以上を考慮すると、VGLTの分配金利回りは国債に投資をするETFとしては高い水準であると考えることが出来ます。
以下の記事で分配金利回りが高いETFを紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください!
VGLTの経費率
次に、VGLTの経費率を見ます。
Bloombergによると、2024年8月12日時点でのVGLTの経費率は0.04%となっています。
経費とは、ETFを保有している期間中に支払う必要がある手数料で、一般的な投資信託では信託報酬(運用管理費)に当たります。
多額を投資する上で経費は大きな障壁となり得るため、経費率はETF選びにおいて重要な要因となります。
以下で、2024年8月12日時点での海外ETFの経費率の例を挙げてみました(Bloomberg参照)。
ETF | 経費率 |
QYLD | 0.61% |
PFF | 0.46% |
SPYD | 0.07% |
BND | 0.03% |
JEPI | 0.35% |
HDV | 0.08% |
VTI | 0.03% |
VIG | 0.06% |
QQQ | 0.20% |
以上のデータを見ると、VGLTの経費率は他の海外ETFと比較して低い水準にあることが分かります。
そのため、経費の点ではVGLTは優れたETFであると言うことが出来ます。
VGLTよりも特に経費率が低い他の海外ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
VGLTの配当金生活シミュレーション
最後に、VGLTで配当金生活をする場合のシミュレーションを行いたいと思います。
このシミュレーションでのVGLTの配当利回りを4.01%と想定して、投資金額による年間の配当金金額を算出します(ただし税金を考慮せず、税引前の金額とする)。
シミュレーションの結果は以下の通りです。
投資金額 | 年間の配当金金額 |
100万円 | 4万100円 |
500万円 | 20万500円 |
1,000万円 | 40万1,000円 |
1,500万円 | 60万1,500円 |
2,000万円 | 80万2,000円 |
2,500万円 | 100万2,500円 |
3,000万円 | 120万3,000円 |
3,500万円 | 140万3,500円 |
4,000万円 | 160万4,000円 |
5,000万円 | 200万5,000円 |
6,000万円 | 240万6,000円 |
7,000万円 | 280万7,000円 |
8,000万円 | 320万8,000円 |
9,000万円 | 360万9,000円 |
1億円 | 401万円 |
VGLTは高リターンが期待できる債券ETF
VGLTは、米国債に投資をするETFでありながら株式に投資をするETFと遜色ないほどのリターンが期待出来ます。
また、経費率が低いという大きなメリットがあるため、VGLTはおすすめのETFと考えることが出来ます。
ただし、VGLTは米ドルで取引されるETFであり、分配金の受け取りや資産の購入・売却時などには為替が必要となるため注意が必要です。
VGLTの買い時の目安はいつ?
一般的に、国債の買い時は以下の時期であると考えられます。
・景気がデフレに向かいそうなとき
・金利がこれから引き下がりそうなとき
・政治・経済状況が不安定になりそうなとき
景気がデフレのときや金利が引き下げられたときに、債券の価格は上昇します。
また、国債の発行体である国の政治・経済状況が不安定になることが予想されるとき、投資家たちはより安全な資産である国債を購入しようとすることで国債の需要が上がり、価格が上昇します。
VGLTは米国債で構成されるETFであることから、以上のことが予想されるタイミングでVGLTを購入することでより大きなリターンを得ることが出来ると考えられます。
米国の長期国債に投資をするETF3選
最後に、VGLTの他に米国の長期国債を対象銘柄とするETFを3つ紹介します。
TLT
TLTは、残存期間が20年を超える米国財務省証券で構成されるETFです。
TMF
TMFはTLTと同じく残存期間が20年を超える米国財務省証券で構成されるETFですが、指数の値動きの3倍の運用成果を目指すレバレッジ型ETFとなっています。
EDV
EDVは、残存期間が20~30年の米国財務省証券ストリップス債で構成されるETFです。
コメント
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