【2529】配当金生活に必要な投資金額は?現実的なのか?

2529 投資信託
2529

2529の配当金生活に必要な投資金額はいくらなのか?2529で配当金生活をするのは現実的ではないのか?わかりやすく解説します!

2529について

2529は、野村アセットマネジメントが運用するETFで、正式名称をNEXT FUNDS 野村株主還元70連動型上場投信といいます。

2529はインデックス型のETFとなっており、野村株主還元70という指数に連動します。

野村株主還元70について

2529は、野村株主還元70という指数をベンチマークとします。

野村株主還元70は、国内の金融商品取引所に上場する普通株式のうち、金融・保険業を除く銘柄の中から、配当、自社株買い等の株主還元を積極的に行っている70銘柄を選定して構成銘柄とする株価指数です。

基本的に、2529は野村株主還元70に含まれる70銘柄に投資をするETFとなっています。

2529の基本データ分析

続いて、2529の基本データについて紹介します。

なお、以下で用いる2529についての情報はすべてNEXT FUNDS公式ホームページの NF・株主還元70 ETF(2529)を参照しています(2024年9月16日時点)。

価格

まずは、2529の価格を見ていきます。

現時点で、2529の価格は1,613円となっています。

2529の※売買単位は1口となっているため、2529への投資は1,613円から始めることができるということになります。

これを踏まえると、2529は少額投資に向いているETFであると考えることができます。

※売買単位・・・一度のETFの売買で必要な取引口数のこと。売買単位が1口のETFは、一度の取引で最低一口から売買ができるのに対し、売買単位が100口のETFは、一度の取引で最低でも100口を売買する必要がある。

分配金利回り

続いて、1678の分配金利回りです。

現時点での1678の分配金利回りは※2.71%となっています。

これは、ETFとしてはあまり高くないと考えられます。

特に、米国株ETFなどの海外ETFの中には、2529や日本株ETFと比較して分配金利回りがかなり高いものが多く存在します。

このことから、1678は高いインカムゲインを目的とする投資家にはあまり向いていないということができます。

分配金利回りが高い海外ETFについて解説した記事も一緒にどうぞ!

コスト

最後に、コスト(手数料)です。

ETFを運用する場合は、信託報酬と呼ばれる手数料を支払い続ける必要があります。そして、ETFの価格に対する信託報酬の割合を信託報酬率といいます。

現時点での1678の信託報酬率は0.308%となっていますが、コストが低い傾向にあるETFとしてはあまり低いとはいえないでしょう。

コストが特に低いETFについては以下の記事で解説しているためぜひどうぞ!

分散投資

分散投資とは、異なる業種や国の様々な銘柄の資産で少額づつ運用することで、資産全体の値動きを抑えることです。

銘柄や業種、国ごとにどのタイミングでどのように値動きするのかが異なるため、様々な銘柄で運用することで価格下落リスクを逓減することが出来ます。

2529の現在の構成銘柄数は69となっていますが、構成銘柄数のみを考慮する場合、2529は十分に分散投資ができていないと考えられます。

実際にVTというETFは約8,000銘柄に、VTIというETFは約4,000銘柄に投資をします。

構成銘柄数で考えると、VTやVTIは2529と比較してリスク分散効果がかなり高いことが分かります。VTやVTIについての詳しい情報は以下の記事で解説しています。

2529の配当金生活に必要な投資金額はいくらか?

次に、2529で配当金生活を行う場合のシミュレーションを行います。

2529の分配金利回りを2.71%として、投資金額ごとに一年間の分配金金額を計算します(ただし、税引き前の金額)。

投資金額年間の配当金金額
100万円2万7,100円
500万円13万5,500円
1,000万円27万1,000円
1,500万円40万6,500円
2,000万円54万2,000円
2,500万円67万7,500円
3,000万円81万3,000円
3,500万円94万8,500円
4,000万円108万4,000円
5,000万円135万5,000円
6,000万円162万6,000円
7,000万円189万7,000円
8,000万円216万8,000円
9,000万円243万9,000円
1億円271万円

2529で配当金生活をするのは現実的か?

結論としては、2529のみへの投資で配当金生活を行うことはあまり現実的ではないと考えられます。

2529はそこまで分配金利回りが高くないことから、配当金生活を行うのに十分な金額の分配金を得るためにはかなりの投資金額が必要になることが予想されます。

また、分配金には20.315%の税金が課せられるため、手取りの金額はさらに少なくなってしまいます。

これらのことから、2529で配当金生活を行うことは難しいと考えられます。

2529に投資をする上での注意点

2529に投資をする上での注意点としては、リスク分散が挙げられます。

先述した通り、2529の構成銘柄数は他のETFと比較して少なくなっています。

構成銘柄数が少ないと、ETFの価格の変動幅が大きくなり、価格の下落時に大きな影響を受けてしまう可能性があります。

そのため、リスク分散効果を高めるために以下のことがおすすめされます。

・他の指数に連動するETFにも投資をする
・ETF以外の資産にも投資をする

こうすることで、より安全に2529に投資をすることができます。

配当金生活におすすめ!高配当ETFおすすめ3選

先ほど、2529は分配金利回りがあまり高くないことから配当金生活は現実的ではないと記述しました。

そのため、以下で、配当金生活に十分な分配金が期待できる高配当ETFをいくつか紹介しておきます。

QYLD

QYLDは、NASDAQ100指数に連動するETFで、米国株式だけでなくオプションにも投資をするETFです。

QYLDは高配当ETFの中でも屈指で分配金利回りが高く、2024年9月16日時点でQYLDの分配金利回りは11.93%となっています(Bloomberg参照)。

配当金生活を考えている方はぜひこの記事をご覧ください。

PFF

PFFは、米国の優先株に投資をするETFです。

PFFの分配金利回りも現在5.94%とかなり高くなっています(Bloomberg参照)。

JEPI

JEPIは、米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動するETFで、QYLDと同じくオプションにも投資をします。

JEPIの分配金利回りも現時点で8.16%とかなり高くなっています(Bloomberg参照)。

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