VCLTは今が買い時か?米国社債に投資をするETFについて解説

vclt 投資信託

VCLTは今が買い時なのか?いつ買うのがいい?米国社債で構成されるETFであるVCLTについて詳しく解説します!

VCLTとは

VCLTは、バンガード社が運用するETFで、正式名称をバンガード米国長期社債ETFといいます。

VCLTの特徴は、米国の投資適格債に投資をするETFであるという点にあります。

この記事では、社債に投資をするメリットや、VCLTの買い時などについて解説していきます。

なお、ETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

バークレイズ米国社債(10年超)指数とは

VCLTは、バークレイズ米国社債(10年超)指数に連動することを目指します。

バークレイズ米国社債(10年超)指数は、残存期間が10年を超える米国の投資適格債で構成される指数です。

投資適格債とは、投資対象として適していると評価された債券を指します。投資適格債として評価された債券は、信用力が高く債務不履行になる可能性が低いと考えられています。

また、残存期間が10年以上とは、債券の満期までに10年以上残されていることを意味します。

一般的に、残存期間が長いほど価格変動の度合いが大きくなるため、より大きなリターンが得られやすくなると考えられます。

VCLTのデータを見てみよう

それでは、VCLTの基本的なデータを見てみます。

なお、以下で使用する価格/分配金利回り/経費率のデータはBloomberg(2024年10月23日時点)を参照しています。

価格

まずは、VCLTの一口当たりの価格を見てみます。

現時点で、VCLTの価格は77.78米ドル(日本円で約1万1,860円)となっています。

少額で投資を始めたい方にとっては、あまり安くない金額かもしれません。

三井住友銀行のリアルタイム為替レート(2024年10月23日 午後1時35分 現在)を使用しました。

分配金利回り

続いて、分配金利回りを見ます。

VCLTの分配金利回りは4.86%となっており、これは社債への投資として考えるとなかなか高い水準であると考えられます。

コスト

続いて、コストです。

ETFに投資をする際、経費とよばれる手数料を支払う必要があります。

VCLTの経費率は0.04%となってり、かなりコストが低いことがわかります。

構成銘柄数

最後に、VCLTの構成銘柄数を見てみます。

2024年9月30日の時点で、VCLTは※2996銘柄の米国投資適格債で構成されています。

約3,000銘柄に少額づつ投資をするということなので、かなりリスク分散効果が高いです。

※「VCLT Vanguard Long-Term Corporate Bond ETF」を参照。

VCLTに投資をするメリット

社債に投資をするから安定している

VCLTは米国の投資適格債に投資をするETFです。

一般的に、債券は株式などの有価証券と比較してリスクが低いとされています。

その理由としては、債券には満期があるため、債券を満期まで保有しておけば確実に額面で現金化することができるからです。

一方で株式の場合は、仮に発行元の企業の業績が悪化してしまうと株価が大幅に下落することがあるため、株式を売却する際に元本割れしてしまう可能性があります。

加えて、VCLTは社債の中でも特に「投資に適している」と評価された投資適格債に投資をします。このため、VCLTはかなり安定した運用が期待できるETFであると考えられます。

分配金利回りが高い

先述した通り、VCLTの分配金利回りは高くなっています。

VCLTは、比較的リスクが低い社債に投資をしつつも高いインカムゲインを得ることができるという点が大きなメリットとなります。

なお、分配金利回りが特に高いETFについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!どれも分配金利回りが10%を超えるほどの優れたETFとなっています。

コストが低い

VCLTの経費率は0.04%となっており、かなりコストパフォーマンスが良いETFです。

コストが高いと、いくら分配金利回りや売却益が大きくても思ったようなリターンを得られないことにつながります。

その点で、VCLTは分配金利回りが高い上にコスパが良い優れたETFであるといえます。

株式ETFと逆の動きをする

一般的に、債券の価格は株価と逆の動き方をするといわれています。

つまり、景気がインフレのときや金利が引き上げられたときに株価が上昇する株式とは違って、景気がデフレのとき金利が引き下げられたときに債券の価格は上昇します。

そのため、債券ETFを保有しておくことで、同じ国の株式ETFに投資をする際に、資産全体の値動き幅を抑えることができます。

価格変動リスクを軽減できるという点も債券ETFのメリットの一つとなります。

VCLTに投資をするデメリット

不慣れな値動きに混乱する可能性がある

先述の通り、債券は株式とは逆の値動きをすると考えられています。

このことにより投資資産全体の値動き幅を抑えることができる一方で、株式の値動きに慣れてしまっている投資家にとっては、債券の値動きを予想しづらい可能性があります。

VCLTは米国の債券に投資をするため、VCLTに投資をする際には債券の値動きの傾向を分析しておくことがおっすめされます。

VCLTの買い時はいつ?

一般的に、債券の買い時は以下の時期であると考えられます。

・景気がデフレに向かいそうなとき
・金利がこれから引き下がりそうなとき
・政治・経済状況が不安定になりそうなとき

先述した通り、景気がデフレのとき金利が引き下げられたときに債券の価格は上昇します。

また、その国の政治・経済状況が不安定になることが予想されるとき、投資家たちはより安全な資産である債券を購入しようとすることで債券の需要が上がり、価格が上昇すると考えられます。

米国債で構成されるVCLTに投資をする際は、以上の時期が買い時であると思われます。

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