BLVの買いどきはいつか?米国債に投資をするメリットなどを解説

blv 債券

BLVの買いどきはいつか?BLVの基本的なデータやメリット・デメリットなど、初心者向けにわかりやすく解説します!

BLVとは

BLVとはバンガード社が運用するETFで、正式名称をバンガード米国長期債券ETFといいます。

BLVは、ブルームバーグ米国長期国債/クレジット・インデックスという指数に連動することを目指すインデックス型のETFとなっています。

ETFについての解説は以下の記事で行っています。

ブルームバーグ米国長期国債/クレジット・インデックス

ブルームバーグ米国長期国債/クレジット・インデックスは、米国債・投資適格社債・投資適格国際債券のうち、償還期間が10年を超えており、また発行残高が中程度以上である銘柄で構成される指数です。

償還期間とは、債券の発行日から償還期日(満期日)までの期間を指します。償還期間が10年以上であるということは、発行日から満期までの期間が10年を超えることを意味します。

また、償還期間が長いほど、債券を保有している間の価格変動が大きくなりやすいため、より大きなリターン期待できる可能性があります。

BLVのデータを分析

次に、BLVの基本的なデータを分析します。

なお、以下で使用する価格/分配金利回り/経費率のデータはBloomberg(2024年10月28日時点)を参照しています。

価格

まずは、BLVの価格です。

2024年10月28日時点で、BLVの価格は71.31米ドル(日本円で※約1万922円)となっています。

BLVに少額で投資をしたい投資家にとっては、あまり安くない価格といえるかもしれません。

三井住友銀行のリアルタイム為替レート(2024年10月28日 午後10時5分 現在)を使用しました

分配金利回り

続いて、分配金利回りです。

現時点で、BLVの分配金利回りは4.34%となっています。

安定した運用が期待できる国債ETFの割に高い分配金利回りであるといえます。

コスト

次に、コストです。

ETF保有時に支払う必要がある手数料を経費といい、ETFの価格に対する経費の割合を経費率と呼びます。

現時点でのBLVの経費率は0.04%となっており、これはかなり低い水準であると考えられます。

リスク分散

リスク分散とは、異なる業種や国の様々な銘柄の資産で少額づつ運用することで、資産全体の値動きを抑えることをいいます。

一般的に、ETFの場合は構成銘柄数が多いほどリスク分散効果が高くなると考えられます。

現時点で、BLVの構成銘柄数は※3159となっています。

これはかなり多い数であると考えられるため、BLVのリスク分散効果はかなり高いといえます。

※「BLV Vanguard Long-Term Bond ETF」(2024年9月30日時点)を参照

BLVのメリット

安定した運用が期待できる

BLVは、米国債に投資をするETFです。

一般的に、国債は金融資産の中でトップクラスにリスクの低い資産であると考えられています。

その理由は、満期まで保有しておけば確実に額面で換金することができることに加えて、国債は国が発行する有価証券であるため、発行体の破綻によって現金化ができなくなる可能性が極めて低いからです。

一方で、一般企業が発行体である株式の場合、発行体の企業が破綻してしまう可能性は国が破綻する可能性と比較して大幅に高くなります。

また、国債は株式と比較して価格変動幅が低い傾向にあるため、それも国債のリスクが低い要因の一つとなります。

利回りが高い

先述の通り、BLVはリスクが極めて低い国債に投資をします。

さらに、それに加えてBLVの分配金利回りは比較的高い水準となっています。

そのため、リスクをなるべく抑えて高いインカムゲインを受け取りたい投資家にとってBLVは優秀なETFであると考えられます。

ちなみに、インカムゲインにより注力するのであれば以下のETFがおすすめです。どれも分配金利回りが10%近くの高分配ETFとなります。

コストパフォーマンスが良い

BLVの経費率は0.04%ですが、これはETFの中でもかなり低い経費率になります。

どれだけ高い分配金を得られたとしても、コストが大きいと結果的にリターンは小さくなってしまいます。

その点、BLVはコストパフォーマンスに優れたETFとなります。

リスク分効果が高い

先述した通り、BLVの構成銘柄数は3159となっており、かなり多くなっています。

このため、数多くの銘柄に非常に少額づつ投資をすることになるため、価格変動幅を抑えることができます。

リスク分散は投資をする上でとても重要になるため、構成銘柄数が多いことはBLVの大きなメリットとなります。

BLVのデメリット

大きなキャピタルゲインが期待できない

高いインカムゲインと優れたコストパフォーマンスがメリットとなるBLVですが、デメリットも存在します。

それは、成長の度合いです。

例えば米国のベンチャー企業の株式に投資をするETFの場合、順調に業績を伸ばしていった場合急激に株価が上昇していきます。そのため、大きなキャピタルゲインが期待出来ます。

一方で、国債の場合はこのような急激な成長が見込めないため、株式のように大きなキャピタルゲインを得ることは難しくなるでしょう。

このことから、キャピタルゲインを目的として投資をする場合はBLVはあまりおすすめできないかもしれません。

BLVの買いどきはいつなのか?

一般的に、国債の買い時は以下の時期であると考えられます。

・景気がデフレに向かいそうなとき
・金利がこれから引き下がりそうなとき
・政治・経済状況が不安定になりそうなとき

先述した通り、景気がデフレのとき金利が引き下げられたときに債券の価格は上昇します。

また、その国の政治・経済状況が不安定になることが予想されるとき、投資家たちはより安全な資産である国債を購入しようとすることで国債の需要が上がり、価格が上昇すると考えられます。

米国債で構成されるBLVに投資をする際は、以上の時期が買い時であると思われます。

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