QQQMとQQQの違いとは何か?5つの項目別にわかりやすく解説

qqqm 投資信託

QQQMとQQQの違いとは何か?NASDAQ100指数に連動する2つのETFの違いを、5つの項目ごとに比較してわかりやすく解説します!

QQQMとQQQの基本情報

まずは、QQQMとQQQの基本情報を紹介します。

QQQMQQQ
正式名称インベスコ NASDAQ 100 ETFインベスコQQQトラスト・シリーズ1
運用会社インベスコインベスコ
対象指数NASDAQ100指数NASDAQ100指数

QQQMとQQQはどちらもインベスコが運用するETFとなっており、NASDAQ100指数に連動します。

以下で、両者の違いについて紹介していきます。

NASDAQ100(ナスダック100)指数とは

QQQMとQQQはどちらもNASDAQ100(ナスダック100)指数に連動します。

NASDAQ100(ナスダック100)指数は、米国を代表する株式市場であるNASDAQ市場の時価総額上位100銘柄(金融セクターを除く)で構成される株価指数です。

NASDAQ100指数の特徴としては、テクノロジー・情報技術系の業種が中心となっている点や、新しい企業の株式を積極的に取り入れる傾向にあるといった点が挙げられます。

また、NASDAQ100指数の構成銘柄は定期的に入れ替えられるため、常にその時代に合った企業が選出されます。

QQQMとQQQの違いはなにか?5つの項目別に解説

それでは、QQQMとQQQを4つの項目で比較していきます。

なお、以下で用いるQQQMとQQQの価格/分配金利回り/コスト/トータルリターンの情報はBloombergを参照しています(2024年11月3日時点)。

価格

最初に、価格を比較します。

QQQMQQQ
価格200.60米ドル(日本円で約3万768円)487.43米ドル(日本円で約7万4,762円)

三井住友銀行のリアルタイム為替レート(2024年11月1日 午後8時35分 現在)を使用しました。

ご覧の通り、QQQMはQQQよりも価格がかなり低くなっていることがわかります。

そのため、QQQMの方がより少額でNASDAQ100指数に投資をすることができます。

分配金利回り

続いて、分配金利回りを比較します。

QQQMQQQ
分配金利回り0.60%0.56%

分配金利回りに関しては、両者の間で大きな差はみられません。

どちらも他のETFに比べると分配金利回りがかなり低くなっているため、インカムゲインを目的として投資をする場合はあまりおすすめできないです。

コスト

次に、コストです。

ETFを運用している間は、経費と呼ばれる手数料を支払う必要があります。ちなみに、ETFの価格に対する経費の割合を経費率といいます。

QQQMQQQ
経費率0.15%0.20%

コスト面では、QQQMの方がQQQよりもわずかに優れています。

投資金額が多額になるほど、コストはリターンに大きな影響を及ぼす要因となります。そのため、投資をする際は注意が必要です。

トータルリターン

続いて、1年間のトータルリターンを見てみます。

トータルリターンとは、分配金だけでなくETFを売却した際に得られる利益(売却益)を含めた総合的なリターンを指します。

QQQMQQQ
1年間のトータルリターン37.53%37.49%

ご覧の通り、両者のトータルリターンにあまり差は見られませんでした。

流動性

最後は、流動性です。流動性とはETFの売買のしやすさのことを意味します。

両者の流動性を比較する上で、一日の取引口数を比較します。一日の取引口数が多いほど、そのETFを売りたい人・買いたい人が多いということなので、必然的に売買がしやすくなります。

以下が、2024年11月1日のQQQMとQQQの一日の取引口数になります。

QQQMQQQ
一日の取引口数※¹1,569,608口※²33,192,825口

ご覧の通り、QQQの方がQQQMよりも圧倒的に取引口数が多いことがわかります。

このことから、QQQの方がより「自分の好きなタイミングで売買がしやすい」と考えられます。

※¹「Invesco NASDAQ 100 ETF Product Detail」(2024年11月1日時点)を参照。

※²「Invesco QQQ Product Detail」(2024年11月1日時点)を参照。

【結論】QQQMとQQQはどちらがいい?

ここまで、QQQMとQQQの比較を行ってきました。

それでは、QQQMとQQQのどちらの方が投資対象としておすすめなのでしょうか。

QQQMがおすすめな投資家・少額投資がしたい
QQQがおすすめな投資家・流動性の高さを重視したい

結論として、両者の間にそこまで大きな差は感じられませんでした。ですが、価格流動性にはかなり大きな差が見られたため、両者のどちらに投資をしようか迷っている場合は、以上の点を考慮するのがいいと考えられます。

QQQMとQQQに投資をする際の注意点

値動きが大きい

NASDAQ100は、S&P500などの有名な株価指数とは異なり、歴史があまりない新興企業なども積極的に構成銘柄に取り入れる傾向にあります。

そのため、安定した企業の株式ばかりで構成された株価指数と比較して値動きが大きくなりやすいです。

このことから、値動きの予想が難しくなったり、また予想に反して急激に下落してしまう可能性も考えられます。

リスク分散に不安が残る

リスク分散とは、1つの資産だけに投資をするのではなく、様々な銘柄や業種・国の資産に分けて投資をすることを指します。

リスク分散を行うことで投資資産全体の値動き幅を抑えることができるため、投資をするにあたってリスク分散は重要な要素となります。

一般的に、ETFの場合は構成銘柄数が多ければ多いほどリスク分散効果が高まると考えられています。

QQQMとQQQの構成銘柄数は以下の通りです。

QQQMQQQ
構成銘柄数※¹103※²101

米国の500銘柄で構成されるS&P500や、米国の約4000銘柄で構成されるCRSP US トータル・マーケット・インデックスと比較すると、NASDAQ100指数の約100銘柄に連動するQQQMとQQQのリスク分散効果はあまり高くないと捉えることが出来ます。

そのため、QQQMとQQQに投資をする際は、他にも様々な銘柄に投資をすることでリスク分散を心がけることが大切だと思われます。

※¹「Invesco NASDAQ 100 ETF Product Detail」(2024年11月1日時点)を参照。

※²「Invesco QQQ Product Detail」(2024年11月1日時点)を参照。

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