新NISAで元本割れはするのか。
結論から言えば、元本割れのリスクはあります!
この記事では、新NISAで元本割れを防ぐためのポイントやリスクについて初心者向けに解説します!
新NISAとはなにか?
新NISAとは、投資で得た利益に税金がかからなくなる制度です。
通常、株などに投資して得た利益(配当や売却益など)には、20.315%の税金がかかります。
しかし、NISAという制度を利用すれば、投資で得た利益が非課税になるのです。
新NISA口座を開設して、その口座を用いて投資を行うことで利用できます。
では、なぜこのような制度があるのでしょうか。
それは、このような仕組みを作ることで、より多くの人に投資を始めてもらうためです。
新NISAは、つみたて投資枠と成長投資枠に分かれており、つみたて投資枠で投資をする場合は毎月同じ商品を少しづつ買い続けて、成長投資枠で投資をする場合はその都度商品を買う形になります(つみたて方式も可能)。
新NISAや、これまでのNISAとの違いについて詳しく知りたい方は、まずはこちらからどうぞ!
新NISAは「やばい」?メリット・デメリットを初心者向けに解説!
元本割れとはなにか?
元本割れというのは、株などを売ったときの金額が、株などを買ったときの金額よりも小さくなってしまうことで、損失を出してしまうことです。
通常、投資というのは買った株などを高い価格で売ることで利益を出すことを目的としますが、元本割れを起こしてしまうと、利益を出すのはおろか逆に損失を出してしまいます。
新NISAで元本割れをしないために気を付けるべきポイント
結論として、新NISAを利用した投資でも元本割れを起こす可能性はあります。
ここからは、新NISAを利用した投資で元本割れを起こさないために気を付けるべきポイントを解説していきます。
長期運用をする
まずは、長期運用を心がけることです。
投資をしていると、途中で損失を出してしまうことがあります。
しかし、損失を出してしまった(株価や債券の価格が下落した)時点で、「これ以上損失を大きくしたくない!」と思って、すぐにそれらの資産を売ってしまうことは避けた方がいいです。
なぜなら、短期間の投資で利益を出すことは難しく、長期間運用を続ける方が利益を出しやすいからです。
長期間運用を続けていると、価格が変動して資産の価格が下がってしまうことはありますが、その時点で見切りをつけるのではなく、企業の業績を考えて将来価格が上がりそうかどうかを予想し、期待が出来れば資産を保有し続けることも必要です。
また、積立投資の場合、仮にある商品の価格が下がったとしても、価格が下がった時点で買った方が、それを売った時に得られる利益(売却益)が大きくなるので、最終的に利益を出すためにはその商品を買い続けることも必要になります。
投資において、途中で損失を出してしまうことは、最終的な利益を出すための途中段階だと考えた方がいいでしょう。
しかしながら、注意が必要な点は、長期間運用を続けたからといって最終的に100%利益を出せるわけではないことです。
最終的に利益を残すためには、資産を売る適切な時を見計らうための投資のスキルと経験が必要になります。
いくら長期間運用を続けたからといって、売るタイミングが悪ければ損失を出して終わってしまいます。
これから成長しそうな資産を選ぶ
投資をする際は、これから成長しそうな(価格が上がりそうな)株や債券に投資をする必要があります。
例えば、現時点で規模が大きく、株価が高い代わりに安定している企業の株を買うとします。
この場合、これから企業の業績が急落する(=株価が大きく下がる)ことはないものの、これから企業が急成長する(=株価も急激に上がる)ことも期待できないため、大きな利益を出すことは難しいです。
かといって、株価が低い代わりに現時点で業績が良くなく安定していない企業の株を買うとします。
この場合、確かに株価が安い分少ないお金で買うことが出来ますが、もしその企業の業績が急に落ちてしまえば株価も急落しますし、業績が上がらなければ株価も上がらないため、利益は出せません。
そのため、理想的なのが現時点では規模は小さい(=株価が低い)ものの、これから一気に業績が成長する(=株価が上がる)見込みのある企業の株を買うことです。
この場合、安い金額で株を買い、業績が伸びて株価が上がった時点で株を売れば大きな利益を出すことが出来ます。
このようにすることで、元本割れを防ぐことが出来ます。
分散投資をする
分散投資とは、色々な銘柄(種類)の資産に少額づつ投資をすることでリスクを分散する方法です。
例えば、一種類の株を大量に買ってしまうと、もしその株の株価が下落してしまったとき、一気に損失を出してしまい、最悪の場合元本割れをしてしまいます。
しかし、もし様々な銘柄の株を少しづつ買っていたら、仮にその内の一種類の株の株価が暴落しても、損失は少なく済みます。
むしろ、他の銘柄の株の売買で利益を出していれば、全体で見たときに利益が出ている状態にも出来るのです。
なので、新NISAで投資をするときは分散投資を心がけた方が良いでしょう。
コストの低い商品を選ぶ
元本割れを防ぐには、コストの低い商品を選ぶのもおすすめです。
価格が高い資産を売買すると、高い利益を出すことが可能な反面、損失もその分大きくなる可能性があります。
なぜなら、買うときに高いお金を出しているため、もしその運用に失敗してしまうと、
新NISAで元本割れをしたらどうすればいい?
それでは、万が一新NISAで元本割れを起こしてしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?
そのまま投資を続ける
一つ目の選択肢としては、そのまま投資を続けることです。
さきほども説明した通り、投資で利益を出すためには長期運用をすることが必要になります。
そして、長期運用をしている途中で元本割れを起こしてしまうことはあります。
ですが、仮にその資産の価格が下落してしまったとしても、それは一時的なものであり、一生下落し続けるというわけではありません。
そのため、すぐに諦めてしまうのではなく、長期的な目で見ることも大切です。
資産を売却する
もう一つの方法としては、元本割れを起こしてしまった時点で資産を売ってしまうことです。
投資で長期的な運用が大切だとしても、一度損失を出してしまって不安になってしまうかもしれません。
もし、そのような状況が嫌なのであれば、損失が小さいうちになるべく早く売ってしまうのも一つの手でしょう。
投資経験が少なく、将来の予測が立たず不安な人にはおすすめの方法です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
新NISAで元本割れを起こしてしまう可能性はありますが、しっかりと対策をすれば利益を出すことは可能です。
皆さんも、新NISAを始めるときはぜひこの記事を参考にしてください!
コメント