新NISAの分配金は再投資するべき?それとも受け取るべき?
つみたてNSIAとの違いはなに?
わかりやすく解説します!
新NISAとは
そもそもNISAとは、投資で得た利益に税金がかからなくなる制度です。
通常、上場株などに投資して得た利益(配当や売却益など)には、20.315%の税金がかかります。
しかし、NISAという制度を利用すれば、投資で得た利益が非課税になるのです。
NISA口座を開設して、その口座を用いて投資を行うことで利用できます。
そして、新NISAとは、2024年から始まる新しいNISAのことです。
新NISAは成長投資枠とつみたて投資枠に分かれており、それぞれの枠で投資を行うと、投資で得られる利益(配当金や売却益)が一定期間非課税になります。
新NISAについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!
新NISAは「やばい」?メリット・デメリットを初心者向けに解説!
分配金とは
分配金というのは、*投資信託を行う上で生じた収益に応じて、投資家に配られるお金のことです。
投資信託で大きな収益を出すことが出来れば、その分、分配金の金額も増えますが、反対に投資信託の運用がうまくいかなければ、分配金の金額も減ってしまいます。
投資信託の分配金は、株でいう配当金と似ています。
違いがあるとすれば、株の配当金の金額は*配当利回りに基づいて決められますが、投資信託の分配金は、投資信託の運用成果に応じて変化する、という点です。
また、投資信託の中には、分配金がないものもあります。
*投資信託・・・多数の投資家からお金を集めて、それを専門の会社(投資信託委託会社)が投資に回して、得られた収益をそれぞれの投資家に配るという仕組み。投資信託について詳しく知りたい方はこちらからどうぞ!→投資信託は「やめとけ」3つの理由!【初心者】デメリット・メリットを解説
*配当利回り・・・ある株を買うと、年間何円の配当金がもらえるのかを、その株の株価との割合で表したもの。
再投資とは
分配金の再投資というのは、投資信託をする中で得られた分配金を、また他の資産に投資していく方法です。
こうすることで同じ運用期間でも、分配金をただ受け取るときより効率的に利益を出していくことが出来ます。
受取とは
分配金の受取というのは、投資信託をする中で得られた分配金を、投資に回さずにそのまま受け取る方法です。
再投資する場合と違って、分配金の運用から利益を出すことは出来ませんが、すぐに確実に分配金を手元に置くことが出来ます。
つみたてNISAの分配金との違いは?
ここまで、新NISAで投資信託を行うときの分配金について解説してきました。
では、2024年まで続いていたつみたてNISAで投資信託を行う場合の分配金と違う点はあるのでしょうか。
結果から言いますと、特に変わりません。
新NISAであれつみたてNISAであれ、投資信託であることに変わりはないからです。
新NISAもつみたてNISAも、どちらもあくまで投資で得られる利益が非課税になる制度であり、投資そのものに関係はありません。
再投資か受取、どっちがいい?
それでは、投資信託の分配金は、再投資か受取のどちらの方が良いのでしょうか。
結論としてはこうなります。
分配金の再投資・・・長期的な運用に向いている 分配金の受取・・・短期的にお金を増やすことに向いている
それでは、再投資・受取のそれぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
再投資のメリット
効率的に資産を増やせる・長期運用に向いている
分配金を再投資することで、より効率的に資産を増やすことが出来ます。
分配金を受け取るだけだと、その金額から増えることはありませんが、再投資することによって、もともとの分配金の金額以上のお金を作り上げることが出来ます。
また、再投資の方が長期的な運用に向いています。
分配金を再投資すると、分配金を受け取ったその時にすぐにそのお金を手元に置くことは出来ないです。
しかし、分配金の再投資を繰り返していくことによって、何年、何十年後に資産を引き出したときにより大きい金額を手に入れることが出来ます。
その点で、再投資は長期的な運用に向いているといえるでしょう。
再投資のデメリット
損失・元本割れのリスク
分配金を再投資していくことによって、長期的により大きい利益を生むことが出来ます。
しかし、再投資していくことは、同時に損失を出すリスクも増えることを意味します。
受取の場合、受け取った金額から増えることはありませんが、反対に減ることもありません。
しかし、再投資する場合、受け取った金額から増やすことが出来ますが、反対に運用に失敗してしまうと損失を出す可能性もあります。
そのため、分配金の再投資にはリスクがあるのです。
すぐにお金が手に入らない
分配金の再投資をすると、分配金をすぐに手に入れることが出来ません。
そのため、短期間でお金を手に入れたい人にとって再投資は向いていません。
受取のメリット
リスクを減らせる
分配金を再投資することは、投資のリスクを増やすことにもなります。
しかし、受取をすることで、そのような投資のリスクを増やさずに済みます。
すぐにお金が手に入る
分配金を受取にすることで、即座にお金を手に入れることが出来ます。
そのため、短期的にお金が必要な人には、分配金の受取が向いているといえます。
受取のデメリット
効率的に資産が増やせない・長期運用に向いていない
分配金の受取は、長期的な運用には向いていません。
分配金を再投資した場合、さらに利益を出すことが可能です。
しかし、分配金を受取にするとそこから資産を増やすことが出来ません。
この場合、長期的に考えたときに再投資した場合の方がより多くの資産を形成できる可能性があります。
【結論】再投資・受取に向いている人は?
分配金の再投資・受取にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
結論としては、
長期的な資産形成をしたい人→再投資
短期的にお金が欲しい人→受取
だと思います。
皆さんもぜひ、新NISAで投資信託をするときに分配金をどうすれば良いか迷うときがあれば、この記事を参考にしてください!
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